ソノマの暮らしブログ

カリフォルニア州ソノマに住んで25年。第二の故郷と決めた美しいワインカントリーで、ワインを追いかけて暮らしています。

母の日と野球

相棒はサンフランシスコジャイアンツのシーズンチケットを友人3人でシェアーしています。それでも球場に通うには結構な回数です。

ちょうど母の日のチケットを持っていました。母親(彼のじゃなくて娘の)の私を置いて野球を見に行くわけにも行かず、相棒も考えたのでしょう。

「母の日は娘と二人で野球を見に行くのはどうかな?」と提案。私と娘は大賛成。なんせ彼が球場まで送り迎えしてくれるのだから、娘にとってもいうことなしなわけです。

球場近くのカフェの前でおろしてくれて、「ここのサンドイッチが美味しいからここで食べていけば」と親切。

娘は定番どおり球場でホットドッグとビールと思ったようですが、私がサンドイッチがいいというのに賛成してくれて、まずは二人でサンドイッチを食べました。娘の父親はジムに行って、それから友人に会うからと、いそいそと消えました。

この日の相手チームはマリナーズ。イチローがプレーしてました。イチローはアメリカの野球界でもとても尊敬されていて、球場に行くまでの間、ラジオでスポーツトークショーを聞いていたのですが、「イチローは究極の野球人」だと話してました。

そして41歳のイチローがいつまでプレーするかわからないというのです。そんなイチローをこの日は凡打とフォアボールで一塁へ出ただけと不振でしたが、ちゃんと見てきました。

ジャイアンツに今年からやってきたのが青木選手。外野で左を守っていて、一番打者です。イチローとは反対にこの日の青木選手は攻撃に守備にと大活躍。

母の日に初めて野球を見に行ったのですが、私たちの隣の席にお母さんと息子が来てました。息子さんがホットチョコレートを席で買ってたので、娘も買うことにして注文(ビールを飲んだ後です)したら、隣の背が高くて素敵な(サングラスをかけてたので瞳が見られず残念)息子さんが、「彼女の分も僕が払うから」と、なんと隣に座っていた娘にも買ってくれました。野球大好き風なお母さんは、大きな声で応援。息子さんは笑ってました。素敵な光景でした。

母の日に家族連れで野球を見に来てる人たちが結構多くて、野球選手たちがテレビの画像から「母の日おめでとう!」っていってくれるし、楽しい母の日ムードいっぱい。

9回裏2アウトで、ジャイアンツがさよなら勝ち。上機嫌で球場を出ると、もう一組の背の高いお母さんと背の高い息子さんも、仲むつましく歩いてました。

母の日に息子と野球、私は娘と野球。幸せでした。

ショートの後ろに見えるのが青木選手。

続きを読む
1229 ヒット

CIAで楽しいイベント

418日にナパ・ヴァレーのセント・ヘレナという町にあるCulinary Institute of America (略してCIA、クッキングとワインの学校)というところで aBASH(大文字と小文字間違ってません)と題するイベントがありました。

CIAとこの地区の栽培地のセント・ヘレナ・アペレーションという組織のコラボで開かれたものです。この組織に属するワイナリーのうち、25ワイナリーが参加。参加ワイナリーが注ぐワインにマッチする料理をCIAのライジングスターの生徒と地元レストランのシェフが作って、ベストのワイナリーと料理のマッチングを参加者が選ぶという楽しいイベントです。

例えばスポッツウッド・ワイナリー(Spottswoode Winery)2012年カベルネ・ソーヴィニヨン(素晴らしいワインでした!)に合わせてチームNo.20は骨髄を使った一品、

Bone Marrow Macaroni and Cheese with a bacon, Brussel Sprout, and Smac Crumble served on an Artichoke Leafというのを作ってましたが、とってもよくマッチしていました。

もう一つユニークなマッチングだなあと思ったのが、トリンチェロ(Trinchero)の2011年のプティ・ヴェルドに合わせてチームNo.2が作った、Garden Radish with Beef and Blue "Butter"という一品。赤の細長い小カブの中にビーフとブルーバター(チーズっぽかった)をつめたもので、小カブはさっと酢に漬け込んでいたようで、食べた後にちょっと残る酸味がワインの味を良くしているのに驚きました。

写真はカブが土の中に埋められてるようですが、この土っぽいのはチョコレートの粉とかのミックスで食べられるものでした。このプレゼンテーションもユニーク。

参加者は楽しそうに張り切ってメモを取ってました。セント・ヘレナ地区のフルーティな味わいがびっしりと詰まったワインを一口サイズの一品と共に美味しく飲ませてもらいました。

ワイン&フードの世界を盛り上げようというグッドアイデアのイベントでした。

 

続きを読む
1112 ヒット

旱魃

 

カリフォルニアの旱魃が深刻であるというニュースが日本でも流れたと父が言ってました。

今年で4年目を迎える旱魃は、深刻さを増してきてます。とはいっても深刻の度合いは、土地によって違いがあります。

北カリフォルニアの私が住んでいるワインカントリーでは、深刻さを肌で感じるほどまではいっていません。先日カーネロス地区にあるワイナリーに行ったのですが、貯水湖にはまだ水がたっぷりありました。でも例年に比べると少ないということで、今のところはオーケーだけれど、この先はわからないとのことでした。

そしてブドウ畑を指差して、「地面が今はまだ湿っていなければならないのに、乾いているでしょう。旱魃の影響は明らかです」と話してました。

私が住んでいるソノマに比較的近いところで深刻な害が出ているのが、セントラル・ヴァレーです。テレビで放映される画像は大半がこのヴァレーです。ブドウ栽培、アーモンド栽培(大量の水が必要で深刻な害が出てる)果樹への影響、井戸が涸れてしまった村があったりと深刻です。

カリフォルニア州知事が旱魃についての指令(命令?)を出しました。

内容をざっとあげてみます。

水道水の使用量を25%少なくすること。(例えば水洗トイレの水を流す量が少ないシステムに変える)

新築する家の庭はドリップ・イリゲーション(ぽとぽとと水滴を植物の根元に落とすシステム)設置の義務付。

旱魃対策に1億ドルの予算を組みました。このお金の多くが長期にわたる廃水のリサイクルシステム設置と食料に必要な水の供給保護、そして海水の脱塩設備設置に使われるとのこと。

この影響で大学のキャンパスや公園の芝生は瑞々しい緑色っていうことはなくなりそうです。ゴルフ場はどうなんでしょうね??

州民に出来ることは何かと考えなければなりません。

ナパの友人は前庭にきれいに咲いていたバラの数々を引き抜いて岩だけの庭に変えました。この努力に対して州政府が多少の補助金を支払ってくれるようです。

サンタ・ローザの友人はプールを埋めてしまいました。この作業に来ていた人が、多くの家でプールを埋め始めたので、忙しいと話していたそうです。

今までにも廃水再利用の設備を持ってるワイナリーが結構ありましたが、これから、もっと増えることと思います。

我が家では、シャワーや洗顔をするときに、タンクから暖かいお湯が出るまで待つ水を流してしまわずバケツにとって、必要な庭の木などにあげています。

この夏は野菜もお肉も(アーモンドはもちろん)高くなることでしょう。

そうそうサンフランシスコのカフェやレストランでは「お水をください」と頼まなければお水は出てこなくなったようです。

続きを読む
1293 ヒット