ソノマの暮らしブログ

カリフォルニア州ソノマに住んで25年。第二の故郷と決めた美しいワインカントリーで、ワインを追いかけて暮らしています。

イタリアへ行ってきました。

まずは異常な暑さに閉口。日中の温度は30度は軽く超えていて、夜になっても20度。その上、湿度が高いのだから、カリフォルニアの天候に慣れた身にはきつかったです。

初日はローマ。何度訪れても威厳のある石造りの大きな建物に感動(圧巻)させられます。

飛行機が大幅に遅れて夕方に着いたので、暑い中、とりあえずホテルの近所(翌日気が付いたのですが、有名なプラザがありました)をちょこっとだけ歩いて軽く夕食ができそうなところを探しました。あまりの暑さに妥協して入ったレストランはツーリスト向けでした。サービスは遅いし、食べ物はひどくまずいし、チップを要求されるしで失望。

今回のローマ訪問初日の結論は、妥協してレストランを決めないこと、ツーリスト向けのレストランは避けたほうがいいこと、イタリアだからローマだから料理はどこでも美味しいというのは間違っていることでした。それからイタリアでは原則的にチップは必要ないことをその夜にチェックして知りました。

翌日は暑さにめげずに、徒歩で観光。スペイン広場、トレビの泉、パルテノン宮殿など、徒歩可能なところにあって歩いてるとそこへついたという感じで、たくさんのツーリストに混じってちょこっと見て移動。相棒がなんとなく選んだホテルの場所は当たり!

朝にカプチーノ、その後はエスプレッソを飲むのが習慣とか。あまりの暑さにエスプレッソにアイスを添えてというと、どこでも快諾。カプチーノといい、エスプレッソといい、10日間の滞在中で、味にハズレがありませんでした。

どこの国でも、今までの私の経験では(わが町ソノマも含めて)、「これってカプチーノじゃないよね!」っていうのや、「まずい!」というのを出されたことがあるので、イタリアのコーヒーの美味しさに感激。というと相棒はまたコーヒーの評価?と美味しさには同感しつつも、目が宙に浮く。

1700年代にオープンしたというスペイン広場の近くの通りにあるカフェ・グレコのカプチーノの美味しかったこと!一杯が7ドルと高かったけれど、その歴史に満ち溢れた室内の雰囲気と最高に美味しいカプチーノで、その価値はありかな。

知人のソムリエがホテルから徒歩可能な場所にあるレストランをリストアップしてくれた中のひとつピッツア屋さんが入っていたのでにランチに行ってみました。

入り口を入ってすぐのスペースは小さくて、(奥にも部屋があるようでした)冷房なし。ピッツアの焼き釜の熱を感じながらの食事。ピッツアを焼く職人さんが個性的で、暑いので通りに沿った扉も開けてあって、お客さんがそこから入ろうとすると、大声で「入り口へ回れ(イタリア語だから想像だけれど)」と大声で命令してます。このピッツア屋さんは日本を含むアジアのガイド雑誌かなにかで取り上げられたようで、私たちが食べている間に、日本人2カップル、男性一人、それに7、8人のアジア人(多分中国人)の2つのグループがやってきました。

今回はグループでぞろぞろ歩く日本人は見当たらなくて、2人ほどで旅をしている人を見かけました。その中で日本人も変わったものだなあと、良くも悪くも感じた場面がありました。

男性と一緒の30代半ば?くらいの日本人女性が入ってきました。奥の部屋に通されたのですが、ピッツアを焼いているカウンターの中へニッコリと微笑みながら入って、そばで食事をしていた若い日本人のカップルにシャッターを押してくださいと頼んでピースのポーズをしてパチリ。幸いなことに厳しい職人さんは一時休憩で、若い職人さんだったので、黙ってましたが、怖い職人さんだったらどうなってたのかなあと思いました。忙しいまっただなか、それも小さなカウンター内に躊躇なく入っていく彼女を見て、複雑な気持ちでした。職人さんに対する気遣いが感じられないからです。しばらくして今度はメニューを持って会計を担当している女性のところへ行ってオーダーをしているのです。太ったイタリア人の会計担当のおば様が手を振りながら話してたから、ウエイターにオーダーしてくださいと言ってたのでしょう。ちょっと観察すればウエイターが汗をかいて飛び回ってるのに気がつくはずです。

昔の遠慮しっぱなしだった日本人の正反対に成長?した日本人。あまり良い感じじゃなかったですね。写真のシャッターを押すように頼まれた若いカップルはお行儀よく食べて、支払って出て行きました。

カリフォルニアでもピッツアはよく食べられています。なので、なぜローマでピッツア?と思ったのですが、ドゥがパリパリ。でもこれはソノマでもあります。ユニークなのはチーズに生卵とミルクを混ぜているところ。カウンタのすぐ側のテーブルだったので見えました。チーズの部分の味になんとも言えないコクがあって美味しかったです。そして大きなピッツアが10ドルと安いこと。

古くて巨大な大聖堂の隣に立つ家族経営のレストランでの夕食もローマならでした。女主人が料理はもちろん暇を見て自ら接客にも采配を振っている頑固で強い映画ん出てくるようなイタリア人女性のレストランの家庭料理。美味しかったです。パン、前菜、メイン、デザートのコースがひとつだけで、メニューからのチョイスはありません。で、お一人様25ユーロ。お会計はこの女主人が来て片手の指5本をパットあげました。そして50ユーロを現金で渡すと「グラッチェ!」レシートはなし。このレストランも知人のソムリエのリストに載ってたもの。

ローマで過ごしたのはほんの2日だけでしたが、星付きのレストランではなくて、庶民的なところを回ってみて、これも楽しかったです。

翌日からはベルギー人の友人と一緒にアドリア海に向けてドライブ。

 

 
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同性婚合法

ホワイトハウスが虹色にライトアップされたのは6月26日のこと。最高裁が同性婚の合法化を認めたことに賛同したものです。

私が住むカリフォルニア、特にサンフランシスコはリベラルな街で、レスビアン、ゲイカップルが、幸せそうに手をつないで歩いていても、だれも振り向かない町です。ちなみにサンフランシスコの男性の4人に一人がゲイといわれています。

同性婚を認めている州はカリフォルニアを含めて約19州のみだったのですが、6月26日から全米で認められることになりました。

同性婚に反対するのはキリスト教徒の方達です。その理由はバイブルに「結婚とは男女の間でのみ認められるもの」とあるからとのこと。南部の封建的な州の職員は合法化されて、結婚届が来ても、自分の信じてる宗教に反するからどうしても認められないと頑張ってる人がテレビに出てました。この人は宗教のために仕事を捨てる勇気があるのかな?この男性の今後を報道してもらいたい。

で、単純な私は「じゃあ、バイブルを信じている人たちの意見も尊重して、結婚と呼ばなくても、結婚と同じ権利を認めて別な名前で呼べばいいんじゃないの?」と言ったら、それは違う、異性間の結婚と同じになりたいのだというのです。

「ふーん、なるほどね」ソノマ・カウンティでは、今や結婚してる人よりしてない人(同棲してても)が多いのに、結婚したいんだねえと思いましたが、、、。

Civil Union とかDomestic Partnershipというのがあるから、それでいいんじゃないかと思った私は浅はかでした。ソーシャルセキュリティ(年金みたいなもの)とか税金とかの保護が州によってあったり、なかったりで、男女間の結婚とは法的な扱いが違うということでした。

私は同性婚について、なんの異議もないので、よかったね!と思います。

FBの写真やホワイトハウスが虹色になってたのも、いいねと思いました。

だけど、現実的には、娘二人がレスビアンの友人が「これからやれ離婚だ、親権で訴えあいだが始まるよね、、、」と言ってたことが、起きるなあと思います。

これも異性婚と同じになるのだからよしとしましょうというのは、あまりにも皮肉っぽいかな?

すでに多くの国が同性婚を認めていますが、日本はどうなんでしょうね?

 

Picture is from Huffuington Post

 
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レストラン Benu

 

フレンチランドリー(このレストランで食べようと世界からお客さんがやってくる。予約は数ヶ月前にとれればラッキー。もちろん高い)の元シェフ、コレイ・リー(韓国系アメリカ人)がオープンしたレストラン、Benuについに行ってきました。フレンチランドリーと同じようにミシェラン3星です。

 

場所は昔よく行っていたレストランHawthorneで、懐かしい。

入り口のドアを開いてフロアを眺めて、ちょっと驚きました。内装が暗くて、テーブルも椅子も濃いこげ茶色。テーブルクロスをかけてないテーブルは小さめ。イスは学校の木の椅子みたいで、木の長椅子は背もたれが直角、ピローが置いてあったけれど、どちらの椅子も座り心地はあまりよくありません。

サービスのスタッフも大半が黒い服を着てます。

修道院みたい。

余計なものを省いて、料理で勝負ってことなのかも。ゆったりして、さあ、楽しく食べましょうっていう感じじゃなくて、ちょっとタイトな感じ。ニューオリンズから帰ってきたばかりで、南部風の優雅でゆったりした雰囲気とマナーとは反対できびきびしているけれどどこか固いなあと感じました。サンフランシス帰って来たことを再認識。

各料理の量は一口ほどなのですが、17コース出てきます。全部食べたいからとランチも少なくして行きました。韓国の有名ブランド(とサービスの人が教えてくれた)の器に盛られて出てきます。アジア料理のスパイス、味の組み合わせを取り入れた料理です。

相棒が白ワインを選びました。どのワインもすごいマークアップで安くて100ドル。相棒が昔ドイツのワイン雑誌のリースリングコンテストの審査員を頼まれた年に、相棒がベストと投票して、多くの審査員も同意見だったということで、その年の1位になったWittmann に決めました。

このワインを9番目のコースまで楽しんだのですが、各コースとの相性が抜群でした。

赤は1996年のローレルグレンを持参。造った本人は白と同じようにマッチするといいんだけれど、と謙虚。まだ果実味が残っていて、このワインの個性のひとつである墨汁の香りと他のスパイスが溶け合って、いい感じに熟成。各料理とも良くマッチしてました。

各コースの食材の組み合わせと使い方に、天才シェフなのだと納得させられました。どの料理も、素晴らしいのです。相棒といろんなところで食べてますが、二人でこんなに熱心に使っている食材とその味の構成について語り合いながら食べたことはありません。

全部の料理の写真を撮ったのですが、17の写真を載せるのもなんですから、3つほどだけ載せます。

キャビア、ウインターメロン(冬瓜?)チキンクリーム(鳥の肉汁のにごり?)

cavia, winter melon, chicken cream

Whole baby sea bream, iceberg, black trumpet mushroom, aged tangerine

Foir gras xiao long bao

 

一切れの牛肉、beef rib, eggplant, broccoli, ramp,charred scallion、その後のサメのひれのスープ “shark fin soup”, Dungeness crab, jinhua hamcustardは、味を見るだけで、おなかが一杯で食べることが出来なくて悔しかったです。

 

ソムリエはユーン・ハという方でこの方も韓国系アメリカ人。世界に200人以しかいないマスター・ソムリエのタイトルをもっていて、シェフと同様にいろんな賞を受けています。

彼はサンフランシスコの新しい世代のソムリエで、ローレル・グレンの畑を見に行ったこともあるそうで、ピュアなカベルネ・ソーヴィニヨンで料理を包み込む重力があるというように表現していました。

「ローレル・グレンは時代を先駆けしてましたね」と相棒に話してました。これを聞いて新しい世代にとってはローレル・グレンのように過熟味がなくて酸味豊かなカベルネは新しいんだなあと改めて世代を感じました。

この彼がシャーベット(だと思う)shaved milk and honey (割り箸でいただきました)になんと紅茶キノコ(もちろんレストランの自家製)がついていて、美味しいの一言。こんな紅茶キノコなら毎日飲みたい!

  

デザートのcoconut,almond,strawberryに彼がサービスしてくださったのが、スパークリング酒でした。一般的には甘口が多いのですが、これは辛口なのです。甘いなあと感じるデザートが多いこの土地で程よい甘さのデザートに辛口のスパークリング酒。甘いデザートに甘いデザートワインというダブル甘味?じゃなくて、日本のように甘いものにお茶という組み合わせに近くて嬉しくなりました。

 

紅茶キノコに辛口スパークリング酒でしめる、サンフランシスコの優秀な若手ソムリエらしいなあと、嬉しくなってしまいました。

フレンチランドリーでは、1皿を運ぶのに3人組んでやってきます。一人が受け皿を置く。一人が料理が入ったお皿を置く。一人がその一品について説明する。こんな風に記憶してます。それもファインダイニングの経験を豊かにします。

Benuは一人でお料理を運んできて説明もします。最初に感じた厳かさは薄れました。

食べ物について知的刺激を受けながらディナーをするという久しぶりのダイニングでした。

 

*入り口の写真はBenuのサイトのイメージを使わせてもらいました。

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