ソノマの暮らしブログ

ウンブリア地方とアドリア海

今回のイタリア行きは、長年のワイン関係の友人であるベルギー人のアニカとマークにローマで落ち合って、レンタカーでウンブリア地方を通過してアドリア海まで行く旅です。

 

再会のハグをして、早速ドライブ。2時間ほど走って、途中でランチの時間をとり、それから中世期の町、ノルシアまで行く予定です。

ビール、エスプレッソ、トイレタイムでチブロンという町に寄った時のこと。

相棒がイタリアは思ったよりキャッシュベースなので、ユーロを少し手に入れたいからと、駐車場へ戻る途中で銀行の外にATMがあるのをみつけて、早速カードを挿入。ボタンを押しているうちに彼のカードが取られてしまったのです。まるでコメディの世界。銀行の中に入って説明、パスポートを見せたり、いろいろ手間取って、銀行員自らが機械を操作したけれど、ユーロは出てこなくて、ダメージを受けたカードをもらって退散。

 

こんなの初めてで、愉快でもあり、不可思議でもあり、、、。そのカードは旅行中は使えなくなってしまいました。

その後は、小さな町はやめて、多少大きめの町で他のカードを使ったら、これは大丈夫。

クロトリュフと猪のサラミ、キノコの産地でもある紀元前にできたというノルシアの町に無事到着。暑いのなんのって、、、。

古いけれどきちんと維持されているホテル。冷房も効いてました。この辺りの嬉しい習慣はアルコール飲料を頼むと、必ず、かなりの量のおつまみ、サラミであったり、モッツレラ・チースにトマトであったり、ナッツにチップだったりと付いてくるところ。小食の方ならこれを食べているだけで夕食はいらない。(笑)

翌日はアドリア海に面するビーチタウン、セニガリアに向かって出発。

途中でレンズマメの産地というそれは小さな村、ステルチアに寄りました。平地(盆地)は一面、野菜とレンズマメの畑。この豆の花は紫色で、綺麗でした。

途中で羊の群れが道路を横切って、しばらく彼達が通過するまでのんびり羊鑑賞。

畑は平地、家々は丘の上の岩肌にへばりつくように立っています。人々は清潔にきちんと暮らしている様子です。私達が家の前を通ったら、洗濯物を干しながらニッコリと挨拶してくれました。

セニガリアに到着。この辺りのビーチでの楽しみ方はカリフォルニアとは全く違ってて、コンセプトは日本の海水浴に近いかも。海辺にパラソルが何百と整然と並んでいて、訪問客はレンタルするらしい。パラソルの後ろにバーやレストランやコーヒーショップがズラリと並んでいます。一日中、海岸で過ごすんですね。

実は私の誕生日だったので、マークが星二つの魚介類専門の素敵なレストランを予約してくれました。床が真っ赤なのが印象的。私のリクエストで、イタリアのワイン、できるなら地元のワインを選んでもらって、さっぱりした白ワインを楽しみました。

ウンブリア地方のワイナリー訪問に向かう途中で一泊した町はローマが出来る前に生まれていたという町アスコリ・ピセノ。旧市街を取り囲んでモダンな街並みもあるのだけれど、私達は旧市街の古いホテルに滞在。

プラザにたくさんの人々が集まってきます。夕食前に一杯後、みんな消えていくのです。この町に住んでいるマークの友人がこれから家に帰って夕食をして、また夜になるとみんな出てくるんですよと説明してくれました。

夕涼みの一杯を楽しみながら、若者達を観察。大学は近辺にないので若者のほとんどが高校生。金曜日の夜とあって、カジュアルにでもクールに決めた男女、あるいは男だけで歩いてきて、古い厳かな劇場の階段に座っています。どこの若者も同じでそこで男女の駆け引きが行われているのです。それを楽しく眺めてる私は、おばさん。苦笑。

気の遠くなるように長ーい歴史と習慣、伝統と共に、人々は暮らしています。

パスタとコーヒーが美味しかった。海岸地方のレストランでは、crudoと呼ぶ一品(刺身をオリーブオイルでいただく)がメニューに載っているので驚きました。猛暑のため、室温で出てくるのがちょっと恐ろしかったですが、確かに新鮮ではありました。マークとアニカは,嬉々として食べてました。

各町について数回に分けて詳しく書きたかったのですが、明日から実家へ帰るので、はしょって、しかも長くなってしまいました。

 
アメリカは本当に複雑な国
イタリアへ行ってきました。