ソノマの暮らしブログ

白髪をなびかせて

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5年ほど前から白髪(シルバーといいましょう)をハイライトにしたヘアスタイルに変えました。

明るいブラウンに染めていたのですが、髪の毛と爪の伸びるペースが速いので、すぐに根元に白い毛が現れて気になります。それが面倒になって、何とか気にしなくてもいい方法はないものかと考えていました。

自然のままにするとごま塩頭になるし、一気に全部を白(銀)にするのは無理だし、、、。

10年ほど前のことです。髪を染めるのに疲れた友人のT 子さんは、白髪にしようと決心して美容院へ行きました。美容師さんは頭髪全体の色を抜いてブロンドに染めたのでした。鏡を見たT子さんはブロンドに染められた髪を見て心臓が止まるかと思うほど驚いたそうです。T子さんは自分の髪がブロンドになるとは思ってもいなかったのです。

ソノマに住む白人の友達はもともとは茶色だった髪の白髪を目立たないようにするために濃い目のブロンドにしてますが、地毛かと思うほど自然に見えます。

K子さんは明るい印象のきれいな人なので、ブロンドも素敵だと私は思いました。今は地毛がすっかり伸びてきれいなシルバー色です。

私の顔ではブロンドが似合うはずもなく、自然のままのごま塩頭だと、疲れた顔がもっと疲れて見えるので、それは避けたいと思って、何かいい案はないものかと考えてました。

「白い地毛をハイライトにしたら?」と娘が提案してくれました。で、美容師さんに相談したら「ぜひやりましょう」ということになって、一定の個所を染めずに伸ばし始めました。

要するにシマウマです(笑)

ハイライトというと濃い毛をベースに一部を明るい色にするスタイルで、大勢に人がしています。私はその逆です。

それで茶色に染めた髪の根元が伸びて白くなっているのじゃないかと気にしなくてもよくなりました。

白い毛が多くなって不便なのはシャワーをしたときに白い抜け毛が腕とかに付いても見えないことです(笑)

隣町に住むS子さんにスーパーの駐車場で偶然に会いました。ストレートの長い髪がきれいなシルバー色になってました。

「髪を白くしたらCAN I HELP YOU?って聞いてくれる人が多くなったわ」と笑ってました。

コロナ惨禍中、好天気に誘われて時々散歩をします。散歩していると、いろんな人と行きかいます。

30分の散歩なんですが、いろんな人生の一部が垣間見えます。

そんなある日の散歩で、2人と1家族が強く印象に残りました。

心地よい日差しを浴びて散歩してるのが嬉しくてたまらないと、さっそうと歩くベースボールキャップがよく似合うスタイルのいい中年の女性と笑顔で手を振りあいました。私と同じように感じている女性と笑顔を交換するだけで、なんか幸せな気持になりました。

きちんとした身なりの真っ白いソックスがまぶしい背の高い男の子(おそらく高校生)が、それはゆっくりと(のろのろと)うつむいて歩いています。追い越すときにちらっと見たら、とっても悲しそうな顔でした。帰り道にその子がベンチに座ってじーっと下を見ています。きっと辛くて悲しいことがあって、学校へいかなかったか、学校を抜け出してきたのでしょう。

「アー・ユー・オーケー?」と声をかけようと一瞬足を止めました。でも個人主義の国です。余計なお世話はしないほうがいいかもしれないと思って声をかけませんでした。今でも声をかけてあげるとよかった、いやいやそっとしておいてあげてよかったと、二つの気持ちが交互にわいて結論が出ません。

しばらく歩いてると、おじいちゃんとおばあちゃんと若い夫婦の家族が向こうから歩い来ました。生まれたての赤ちゃんが眠っている乳母車をおばあちゃんが押していました。あまり元気なおばあちゃんではなさそうで、それはゆっくりと、でも嬉しそうに乳母車を押しています。若い夫婦とおじいちゃんは、おばあちゃんのゆっくりとした速度に合わせて歩いていきます。ほのぼのとした光景でした。

若い頃の私は何かに追い立てられているように前のめりになって、急ぎ足で歩いていたものです。今は、心地よい日差しを浴びながら、季節に沿って変わる樹々や野の花を眺めながら歩くようになりました。

何十年も経っているだろう幹の太い樹々の葉が落ちて曲がりくねった枝が空に向かって描く見事な曲線、春になると、突然、新緑の葉が噴き出たと思うと、濃い緑色の葉が樹の全体を覆ってしまう夏、年輪を重ねた古い樹々を愛おしく思いながら歩く今日この頃です。

2年間、コロナ惨禍で美容室へ行けない間にすっかり長くなったシルバーのヘアーを風になびかせながら、歩いてるつもりなのですが、実際になびいているかどうかは確信がありません、でもシルバー色の髪を風になびいている気分で歩きましょう。

お母さんの臨終に間に合わなかった友人、コロナ防止政策は諸刃の剣