カリフォルニアの旱魃が深刻であるというニュースが日本でも流れたと父が言ってました。
今年で4年目を迎える旱魃は、深刻さを増してきてます。とはいっても深刻の度合いは、土地によって違いがあります。
北カリフォルニアの私が住んでいるワインカントリーでは、深刻さを肌で感じるほどまではいっていません。先日カーネロス地区にあるワイナリーに行ったのですが、貯水湖にはまだ水がたっぷりありました。でも例年に比べると少ないということで、今のところはオーケーだけれど、この先はわからないとのことでした。
そしてブドウ畑を指差して、「地面が今はまだ湿っていなければならないのに、乾いているでしょう。旱魃の影響は明らかです」と話してました。
私が住んでいるソノマに比較的近いところで深刻な害が出ているのが、セントラル・ヴァレーです。テレビで放映される画像は大半がこのヴァレーです。ブドウ栽培、アーモンド栽培(大量の水が必要で深刻な害が出てる)果樹への影響、井戸が涸れてしまった村があったりと深刻です。
カリフォルニア州知事が旱魃についての指令(命令?)を出しました。
内容をざっとあげてみます。
水道水の使用量を25%少なくすること。(例えば水洗トイレの水を流す量が少ないシステムに変える)
新築する家の庭はドリップ・イリゲーション(ぽとぽとと水滴を植物の根元に落とすシステム)設置の義務付。
旱魃対策に1億ドルの予算を組みました。このお金の多くが長期にわたる廃水のリサイクルシステム設置と食料に必要な水の供給保護、そして海水の脱塩設備設置に使われるとのこと。
この影響で大学のキャンパスや公園の芝生は瑞々しい緑色っていうことはなくなりそうです。ゴルフ場はどうなんでしょうね??
州民に出来ることは何かと考えなければなりません。
ナパの友人は前庭にきれいに咲いていたバラの数々を引き抜いて岩だけの庭に変えました。この努力に対して州政府が多少の補助金を支払ってくれるようです。
サンタ・ローザの友人はプールを埋めてしまいました。この作業に来ていた人が、多くの家でプールを埋め始めたので、忙しいと話していたそうです。
今までにも廃水再利用の設備を持ってるワイナリーが結構ありましたが、これから、もっと増えることと思います。
我が家では、シャワーや洗顔をするときに、タンクから暖かいお湯が出るまで待つ水を流してしまわずバケツにとって、必要な庭の木などにあげています。
この夏は野菜もお肉も(アーモンドはもちろん)高くなることでしょう。
そうそうサンフランシスコのカフェやレストランでは「お水をください」と頼まなければお水は出てこなくなったようです。