ソノマの暮らしブログ

カリフォルニア州ソノマに住んで25年。第二の故郷と決めた美しいワインカントリーで、ワインを追いかけて暮らしています。

新ワインリリースパーティ

札幌の実家から帰って、10日たちました。今回は時差ぼけがひどくて、毎日ぼんやりとして過ごし、ようやくソノマのスケジュールに戻りつつあります。

そんな折に、名前を耳にしたことがないワイナリーから新ワインのリリースパーティの招待メールが入りました。現地感覚?を取り戻すのには良い機会と出かけてみました。

ワイナリーの名前はATTUNE 。カーネロス地区にありました。高級ワインを生産している小さなしゃれたワイナリーで、ちょっと驚きました。

ヴァレットパーキングということで3,4人のボーイさんが待機しているのに、まず、えっ!お金持ちのワイナリーだ!

広々とした裏庭にはプールがあって、その向こうにブドウ畑が広がっています。

生産ワインはロゼ、シャルドネ、ピノ・ノワール。入るとすぐにまずロゼが手渡されました。フルーティなので一瞬、甘口と思ってしまうのが、カリフォルニアワイン。絶え間なく大きなお皿に手でつまむことが出来る食べ物を載せたサービスの方がやってきます。それを片っ端からいただきながらロゼを飲んでいると、きちんとした酸味が感じられました。軽やかでフルーティなロゼでした。

シャルドネをいただきました。やっぱり一瞬、フルーツの甘味を感じるのですが、徐々にきれいな酸味が感じられます。エレガントなみずみずしいシャルドネ。

ピノ・ノワールはカーネロス地区のピノらしいソフトな口当たり。こちらもエレガントなピノ。

このワイナリーのワインは秀才ワインではないけれど、きちんと造られていて、口当たりが優しく、多くの人に愛される美味しいワインでした。ソノマのプラザから車で20分ほど、それに美しいカーネロス地区にあるのだから、予約の訪問客は多いだろうね。

若くて(多分IT あるいは金融関係)裕福そうな男女が主なゲストでした。小さなワイナリーなのでこの方たちがメンバーとなって買うのでしょう。

未知のワインを楽しむわくわく感が楽しかったです。

シャルドネの小さな房が葉の下にひっそりと見えます。順調に育っているようです。

 

 

続きを読む
1011 ヒット

ランチにサラダ

今日は26度を越える暖かさで、まるで夏みたいでした。ひどく寒かった冬、雨が降らずに旱魃を心配した冬から初春、そして突然、まるで夏のような暑さ、、、、。地球の温暖化が現実化しているような気が、、、。

ムドウ樹はもちろん、野菜や果物の樹たちは、混乱してるでしょうね。

この辺りでは新鮮な野菜が豊富なので、男女ともに(例外もあるけれど)サラダをたくさん食べます。サラダといっても、レタスやキャベツの千切りがちょこっとお皿に盛ってあるサラダではありません。大きなお皿にいろんなサラダ菜、トッピング?がどーんと盛られて出てきます。ビーツサラダ、ケールサラダ、シーザーサラダ、ニソワといろんなサラダががあります。

今日は、ナパへ行く途中にあるカフェでコブサラダを食べました。ロメインレタスを細かく切ったものをベースにゆで卵のみじん切り、色とりどりのミニトマト、ベーコン、チキン、ブルーチーズ、アヴォカドが盛られています。たんぱく質が十分に取れるというサラダで、ランチには理想的。レッドワインヴィネガーを使ったドレッシングがサラダの美味しさを盛り上げてくれます。このカフェでは毎日ドレッシングを作るとのこと。

もしミーティングに向かう途中でなかったら、ソーヴィニヨン・ブランとともにいただきたかったです。でもお仕事があるので、アイスティーでいただきました。

初夏のようなお天気の中で食べるサラダとアイスティのランチは、いよいよ毎日が真っ青な空のカリフォルニアの夏がやってくるのだなあと、ちょっと浮き浮き気分でした。

4月10日から2週間、母の49日と納骨のために、またスノーカントリーへ戻ります。雪は解けているでしょうけれど、まだ寒そうです。

 

続きを読む
1009 ヒット

プラザのテイスティングルーム

ソノマ市は境界線内に住んでいる選挙権を登録している人口が6500人という小さな町ですが、ここ数年間に市の中心地(地元の人たちはプラザとかダウンタウンと呼ぶ)に25のテイスティングルームがオープンされました。

どんどん増えているツーリストにとっては便利です。山の中にある小さなワイナリーに訪問の予約をして、迷いながらたどり着かなくてもいいし、プラザ内を散策するだけでワインテイスティングのハシゴを楽しめるのですから。

でも住民の間では賛否両論です。

ワイン産業がこの土地の主産業なのだから、テイスティングルームをオープンするのは歓迎するべき。

テイスティングルームばかりが多くなってしまったら、他のお店はどうなるのか。

テイスティングルームが午前10時から午後10時までオープンしてもいいというのだと、他のワインバーやレストランのお客が減るのではないか。

といった危惧までいろいろです。

テイスティングルームの一つにEric K. James Vineyards (http://www.erickjames.com/というテイスティングルームがあります。小さなワイナリーで主に少量のシラーを生産しているのですが、このテイスティングルームはユニークで、毎週金、土、日とニューオリンズ・スタイルの生バンド演奏を聞きながら、シラーを楽しめるのです。

この町には多くのミュージシャンが住んでいます。成功しているミュージシャンは少なく、どれも似たりよったりという感じなのですが、このテイスティングルームで演奏するミュージシャンはレベルが高いのです。というのもオーナーの一人であるジェイムズはニューオリンズ出身で、自らも歌うからです。私が覗いてみた夜も数曲歌ってました。

友人が「ここへ来るとニューオリンズを髣髴とさせてくれるから好き」といってました。25席ほどのこじんまりとしたテイスティングルームで、雰囲気がとっても暖かいのです。狭いながらダンスフロアーがあって、気取ることなくお客さんたちは楽しそうに踊っていました。他の州からやってきたという数カップルがいましたが、フレンドリーな地元のお客さんたちとすっかり仲良しになって会話が弾んで楽しそうでした。

フリーウエイを100キロで飛ばして1時間で着くサンフランシスコも楽しいですが、ソノマの町にこういうテイスティングルームがあるのもいいものです。

続きを読む
1057 ヒット