ソノマの暮らしブログ

カリフォルニア州ソノマに住んで25年。第二の故郷と決めた美しいワインカントリーで、ワインを追いかけて暮らしています。

ぼちぼち2014年収穫&地震被害報告

ぼちぼち2014年収穫&地震被害報告

写真はカーネロス地区(ソノマ・ヴァレーサイド)のシャルドネです。食べてみました。まだちょっとすっぱみがあるので、もう少し時間がかかりそうです。

ブドウの状態は旱魃の影響はそれほど受けていなくていい感じです。例年より10日ほど収穫期が早いとのこと。このままの天候状態が続いて良い年になってほしいです。

 

スポッツウッドではソーヴィニヨン・ブランの収穫はぼちぼち始めているようですが、カベルネは、まだまだ。今年新しく買ったという除梗機(今は破砕はしないのです)とオプティカル・ソーターと呼ばれる自動選別機の設置をしてました。そしてトラクターで摘んだ房を入れたボックスをフォークリフトで持ち上げてうまく機械に放り込む練習をしてました。

 

8月24日午前3時2分におきた震度6の地震の被害ですが、セインツベリーとトレフェセンからメールが来ました。

トレフェセンは歴史的建造物とされている古いワイナリーの建物の壁がゆがんでしまいました。補修が大変そうです。でも貯蔵してあったワインは大丈夫だったとのことでほっとしました。

セインツベリーは震源地に近かったので樽が転げ落ちたとのこと。でも幸いなことに2013年のワインの瓶詰めを終えたばかりだったため、樽は空だったとのこと。ただ1980年代と90年代のワインが400本割れて消えてしまったそうです(涙)ワイン倉庫に保管してあったワインは大丈夫とのことです。

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Douro Valley

Douro Valley

リスボンから車でポートの産地として知られるドゥロ・ヴァレー(Douro Valley)へ向かいました。約3時間ほどといわれたのですが、有料高速を走って4時間かかりました。

ドゥロ川を挟んだヴァレーは川の片側は曲がりくねった車道、反対側は汽車が走っています。車道の片側が急勾配の畑や丘でワイナリーの入り口の標識だけが見えて建物は見えません。反対側は川。息を呑むほどに美しいのですが、曲がりくねった道を自分が運転しているわけではないのに、体が硬くなってリラックスできないのでした。水と高地恐怖症であることを再自覚(苦笑)。このヴァレーには住めないね。残念!

ヴァレーのほぼ最終地にPinhao  という小さな村にある知人が所有するワイナリー、キンタ・デ・ロサ(Quinta de la Rosa)へ着いたのは夕方。この辺りではホテルはないようでワイナリーがインにもなっていて、夕食と朝食も出しています。

所有者のソファイアはロンドンに住んでいるのですが、収穫期や夏はここへやってきて管理してます。曾おじいさんの時代から続いているポートハウスです。

この日、夕食に招かれました。ホワイトポートをソーダー水で割ってライムを添えたアペリティフ。例年よりもずうっと暑い(ヨーロッパ全体)夏の夕方に木陰にセッティングされたテラスで飲むのがいい感じ!

もう一人生粋のイギリス人紳士もディナーに加わって、純粋の歌うようなイギリス英語をたっぷりと聞きました(笑)

最近、ドゥロ・ヴァレーはポート生産ワイナリーでも通常のワイン赤と白を造っています。このワイナリーで造っている2012年の白と2007年の赤をディナーで飲ませていただきましたが、品質がとてもいいのです。そして多分20ドルはしないと思います。

ポートはワインの腐食を防ぐためにブランディを入れてイギリスまで運んだのが最初といわれています。ですからイギリス人が所有するワイナリーが多く、ここのインに泊まっている客はほとんどがイギリス人でした。

もっとも最近は好景気のブラジル人がワイナリーを買収し始めてるようです。もう一人の知人が招待してくれた船からヴァレーを眺めることができたのですが、他のお客さんはブラジル人で数年前にワイナリーを買ったとのことです。

その昔、どうしてこんな急勾配の岩(片岩と花崗岩)だらけの丘陵地にブドウを植えたのか、、、。まだその答えが見つかりません。見た目には美しい段々畑ですが、作業はほとんどが手作業。暑い夏の作業はさぞ大変なことでしょうね。大手はブルドーザーを使うこともあるそうですが、ひっくり返って人身事故もあったとイギリス人の紳士が話してくれました。

白ワインにVinho Verdeと呼ばれる安くて酸がきれいに利いたシンプルだけれど飲みやすいワインがあるのですが、人気レストランに行って、このワインの名前を挙げたら、うちではそういうワインは置いてないときっぱり。どうやら早くに飲む安価なワインのようです。この上の白ワインがあって、例えばオークがちょっと使われてるというように、白には2つのタイプがあるようです。

未知のワイン産地に行くのは楽しいですね。

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スペインのタパスバー

 

スペインのタパスバー

ようやく時差ぼけが直りました。スペインとポルトガルへ行ってきました。地元の人も「異常に暑い」と顔をしかめるほどに暑く(38-39度)、それにカリフォルニアの乾燥した空気になれてる身には湿度が高くすっかり体力を消耗しました。

 

マドリッド、セビリア、マラガ(スペインで3番目に大きいアンダルシア州にある都市)のどの町でも飲食街では軒並みに並んでいるのがタパスバー。

ただの当てが数種類すっと出てくるタパスバーもありましたが、出てこないところでも 必ずメニューにあるのが、イベリコハム。スペインで飼っている黒豚(black iberian pigs)

を樫の木の森で放し飼いにして、草や、ハーブ、どんぐりを食べて育った豚から作るもので、どの餌を与えるかで3つほど格があるようです。ベストはハムにする前に?森からつれてきてオリーブかどんぐりだけを餌として与えたものだそうです。保存期間も12-48ヶ月と差があるようです。写真はイベリコハムを保存しているタパスバー。

高級なものは当たり前ですがとっても美味しかったです。硬いのでかなりの時間、口の中でもぐもぐして、それからスペイン品種のヴェルデホ(Verdejo)という白ワインを飲むとハムもワインも相乗効果でとっても美味しかったです。

ヴェルデホという白ワインはシトラス系の香と味がするどちらかというとシンプルなワインですが、フルーティなのだと青りんごとか梨の香と味があって、シェナン・ブランに少しだけ似てるかなというのもありました。

なんとっても安いのが魅力。1グラス3ドルほどでたっぷりと注いであります。

赤ワインは古いヴィンテージ(2007年を飲みました)で、値段も高く高級ワインとされているのは、アメリカンオークの香がかなり強くきいてました。赤ワインは一般的にアメリカンオークが利いたものが多いようです。好き好きですが、私はオークの味と香が強いワインはファンじゃないので、残念!

もう一つ驚いたのは一皿のボリュームがたっぷりなこと。そうです。カリフォルニアから行った二人が驚くほどに多いのです。

スペインの3つの町では英語を話す人が少ないのに驚きました。でも笑顔が素敵でフレンドリー。マドリッドは「また行けたら行ってもいいね」っていう感じの素敵な町でした。

札幌時代に一度フリータイムのツアーでマドリッドに行っていて、美術館にも行ったのだけれど、一つの絵だけ見た記憶があって、他の場所はほとんど覚えてないので、ショックでした。

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