ソノマの暮らしブログ

Douro Valley

Douro Valley

リスボンから車でポートの産地として知られるドゥロ・ヴァレー(Douro Valley)へ向かいました。約3時間ほどといわれたのですが、有料高速を走って4時間かかりました。

ドゥロ川を挟んだヴァレーは川の片側は曲がりくねった車道、反対側は汽車が走っています。車道の片側が急勾配の畑や丘でワイナリーの入り口の標識だけが見えて建物は見えません。反対側は川。息を呑むほどに美しいのですが、曲がりくねった道を自分が運転しているわけではないのに、体が硬くなってリラックスできないのでした。水と高地恐怖症であることを再自覚(苦笑)。このヴァレーには住めないね。残念!

ヴァレーのほぼ最終地にPinhao  という小さな村にある知人が所有するワイナリー、キンタ・デ・ロサ(Quinta de la Rosa)へ着いたのは夕方。この辺りではホテルはないようでワイナリーがインにもなっていて、夕食と朝食も出しています。

所有者のソファイアはロンドンに住んでいるのですが、収穫期や夏はここへやってきて管理してます。曾おじいさんの時代から続いているポートハウスです。

この日、夕食に招かれました。ホワイトポートをソーダー水で割ってライムを添えたアペリティフ。例年よりもずうっと暑い(ヨーロッパ全体)夏の夕方に木陰にセッティングされたテラスで飲むのがいい感じ!

もう一人生粋のイギリス人紳士もディナーに加わって、純粋の歌うようなイギリス英語をたっぷりと聞きました(笑)

最近、ドゥロ・ヴァレーはポート生産ワイナリーでも通常のワイン赤と白を造っています。このワイナリーで造っている2012年の白と2007年の赤をディナーで飲ませていただきましたが、品質がとてもいいのです。そして多分20ドルはしないと思います。

ポートはワインの腐食を防ぐためにブランディを入れてイギリスまで運んだのが最初といわれています。ですからイギリス人が所有するワイナリーが多く、ここのインに泊まっている客はほとんどがイギリス人でした。

もっとも最近は好景気のブラジル人がワイナリーを買収し始めてるようです。もう一人の知人が招待してくれた船からヴァレーを眺めることができたのですが、他のお客さんはブラジル人で数年前にワイナリーを買ったとのことです。

その昔、どうしてこんな急勾配の岩(片岩と花崗岩)だらけの丘陵地にブドウを植えたのか、、、。まだその答えが見つかりません。見た目には美しい段々畑ですが、作業はほとんどが手作業。暑い夏の作業はさぞ大変なことでしょうね。大手はブルドーザーを使うこともあるそうですが、ひっくり返って人身事故もあったとイギリス人の紳士が話してくれました。

白ワインにVinho Verdeと呼ばれる安くて酸がきれいに利いたシンプルだけれど飲みやすいワインがあるのですが、人気レストランに行って、このワインの名前を挙げたら、うちではそういうワインは置いてないときっぱり。どうやら早くに飲む安価なワインのようです。この上の白ワインがあって、例えばオークがちょっと使われてるというように、白には2つのタイプがあるようです。

未知のワイン産地に行くのは楽しいですね。

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