ソノマの暮らしブログ

カリフォルニア州ソノマに住んで25年。第二の故郷と決めた美しいワインカントリーで、ワインを追いかけて暮らしています。

オーガニックとノーオーガニックの畑

オーガニックとノーオーガニックの畑

5月に撮った写真です。オーガニック栽培のブドウ畑とオーガニック栽培ではない畑の写真です。夏のなると下草が枯れて茶色になるので、車で走っていて見分けるのはちょっと大変ですが、春先はかなり明確にわかります。

いつも通る道すがら、オーガニック栽培じゃないブドウ畑を探しながら車を運転したのですが、最近、ソノマ・ヴァレーでは除草剤を散布して徹底的に草を除去したブドウ畑はすごく少なくなっているのに気がつきました。オーガニック栽培まで徹底していない畑でもサステイナブル栽培で極力化学薬品(除草剤、除虫剤)の散布はしなくなっているのだと思います。

オーガニック栽培の畑は畝の真ん中’に下草が植えられています。ここに益虫が住むし、枯れたら土の栄養分として窒素が作られます。

下草がふさふさと生長している自然のブドウ畑を見慣れた目には、雑草が一つもない畑っていうのは、不自然で違和感を感じます。

 

ブドウのオーガニック栽培について、もうちょっと知りたいなという方は:このページのず右に、パースペクティヴ記事一覧というのがあるので、そこの「ワイナリー栽培醸造&地区」をクリックしてください。一覧表が出てきますので「5ブドウのオーガニック栽培」をクリックすると記事内容が読めますよ。

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ジョリ&ピットのワイン

ジョリ&ピットのワイン

ソノマの町のはずれにあるワインショップから今週のワインについてのメールが入りました。下のほうにちょこっとブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリ(ジョリ・ピット)のワインもありますよと、さり気なく書いてありました。そしてワイン・スペクテーターの表紙にもなりましたと加えてありました。

話の種に飲んでみようかなと思いました。でもワイン仲間の「あんたはミーハーなの?」という冷ややかな目つきが浮かんで迷った次第。

他のワインもセールだったので、それを買うついでに一緒に買おうと思って、出かけました。ショップに行ったら、カウンターで試飲してる男性が3人ほどいたので、恥ずかしくて、オーナーにこっそりと尋ねたら、カウンターの横にあるよって、小声で教えてくれました。

3人が帰ったのでオーナーに「このワインって、ソノマで売れてるの?」と聞いたら、「二人の名前を言ったら売れないね。有名なローヌ・ヴァレーのシャトー・デ・ボカステルの醸造家が造っているというと、買う人がいる。これがロサンゼルスならハリウッドの地元だからもっと買う人がいるんだろうけどね」という返事。

プロヴァンスのロゼには懐かしい思い出があります。娘が5歳のときにキャンピングカーでヨーロッパを2ヶ月ほど回ってたときに、プロヴァンスのキャンプ場に1泊しました。野菜が美味しくて、緑の芝生に夕日が反射して、カリフォルニアを思い出したものです。キャンプ場のカフェでオムレツと野菜と一緒にテーブルにぽんと置かれたのが、ロゼ。

ほろりと甘くて疲れが取れました。

そのことを思い出して夕日を眺めながら庭での夕食に出しました。案の定、何で、こういうワインを?と露骨な表情。

二人が所有するワイナリーの名前はMiraval. イチゴの香があって、きれいに酸がきいて、美味しかったです。塩コショウでこんがり焼いた厚切りのポークによくマッチ。でもこのタイプのワインはコメントをあれこれ並べるより美味しいねって飲むワインだと思います。だけど25ドルは高いよね。

「大金持ちのロゼを25ドル出して買うんなら、同じ質のロゼを一生懸命造っている貧乏なワイナリーのを買ってあげたほうがいいんじゃないの」と相棒。

なるほど、、、、。

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Memorial Day

Memorial Day

明日はメモリアル・デー(戦没将兵記念日)です。毎年5月の最後の月曜日とされていて、休日です。3連休になるので、ソノマの町はツーリストでにぎわっています。旅行をしない人はこの日は家族や友人たちとバーベキューを楽しみます。カリフォルニアだけの習慣なのかどうかはわかりませんが、この辺りでは公式に夏が来たことも祝って外でBQが一般的です。

友人のパトリックとジーナーはキッチンを改築したお祝いも含めてBQパーテイを開きました。パトリックはローレル・グレンの元オーナー、相棒は元醸造責任者なので、この日はローレル・グレンを偲ぶワイン会的な感じで、私は嬉しくて心がぴょんぴょん。もちろん他のワインもビールもありました。ローレル・グレンの1984年と86年のマグナム、それから2002年と2007年。後で2005年も出たそうだけど、おしゃべりに夢中になってて、見逃してしまいました。残念!

84年はちょっと峠を越えていました。すばらしかったのが86年。ローレル・グレンの畑の個性であるスパイス(墨汁っぽいアロマ)、黒系フルーツががきれいに溶け合っていて、しなやかなワインになってました。飽きずに何グラスでも飲めそう!2002年と2007年は暖かい年なので、86年よりもう少し凝縮感があって、フルーティさがしとやかに残っていました。ローレル・グレンの畑の個性がどのヴィンテージにもきれいに表現されているのに、あらためて感心しました。本当にユニークな畑だと、いまさらながら思います。

BQは2つの種類の牛肉と豚のリブ(あばら?)が焼かれました。写真はリブをグリルしたところです。ソースに漬け込んでおいたリブで、手にべたべたつかず(ソースがこってりついたのをいただくのも醍醐味があって楽しい)けれど)、ほろりとした味がとっても美味しかった!

ジーナがお豆のサラダやべベジタリアンのキーッシュ、それにパテオにつなげて作ってあるサラダ用のレタス栽培のコーナーからレタスをを採ってそれは新鮮なグリーンサラダを作ってくれました。

ソノマに本格的な夏がやってきました。

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