ソノマの暮らしブログ

プラザのテイスティングルーム

ソノマ市は境界線内に住んでいる選挙権を登録している人口が6500人という小さな町ですが、ここ数年間に市の中心地(地元の人たちはプラザとかダウンタウンと呼ぶ)に25のテイスティングルームがオープンされました。

どんどん増えているツーリストにとっては便利です。山の中にある小さなワイナリーに訪問の予約をして、迷いながらたどり着かなくてもいいし、プラザ内を散策するだけでワインテイスティングのハシゴを楽しめるのですから。

でも住民の間では賛否両論です。

ワイン産業がこの土地の主産業なのだから、テイスティングルームをオープンするのは歓迎するべき。

テイスティングルームばかりが多くなってしまったら、他のお店はどうなるのか。

テイスティングルームが午前10時から午後10時までオープンしてもいいというのだと、他のワインバーやレストランのお客が減るのではないか。

といった危惧までいろいろです。

テイスティングルームの一つにEric K. James Vineyards (http://www.erickjames.com/というテイスティングルームがあります。小さなワイナリーで主に少量のシラーを生産しているのですが、このテイスティングルームはユニークで、毎週金、土、日とニューオリンズ・スタイルの生バンド演奏を聞きながら、シラーを楽しめるのです。

この町には多くのミュージシャンが住んでいます。成功しているミュージシャンは少なく、どれも似たりよったりという感じなのですが、このテイスティングルームで演奏するミュージシャンはレベルが高いのです。というのもオーナーの一人であるジェイムズはニューオリンズ出身で、自らも歌うからです。私が覗いてみた夜も数曲歌ってました。

友人が「ここへ来るとニューオリンズを髣髴とさせてくれるから好き」といってました。25席ほどのこじんまりとしたテイスティングルームで、雰囲気がとっても暖かいのです。狭いながらダンスフロアーがあって、気取ることなくお客さんたちは楽しそうに踊っていました。他の州からやってきたという数カップルがいましたが、フレンドリーな地元のお客さんたちとすっかり仲良しになって会話が弾んで楽しそうでした。

フリーウエイを100キロで飛ばして1時間で着くサンフランシスコも楽しいですが、ソノマの町にこういうテイスティングルームがあるのもいいものです。

ランチにサラダ
Joshのユニークなアイデア