ソノマの暮らしブログ

カリフォルニア州ソノマに住んで25年。第二の故郷と決めた美しいワインカントリーで、ワインを追いかけて暮らしています。

2010年ハーベスト終了間近

2010年のハーヴェストが終わりに近づいた。今日はところによって、雨が降ったり止んだり。週末は降雨の可能性が高い。そのためブドウが熟するのを待っていた畑は、もう待てないから、いっせいに摘み取りをしている。
相棒も含めて、醸造家、栽培家たちはこの20年で一番難しい年だとため息をつく。
気温が思うように上がらなかった夏。霧の日々が続いてカビの付着を心配。そして突然の猛暑によってレーズンみたいに干からびてしまった房が出る始末。10月にはいってようやくインディアンサマーがやってきた。これでブドウがいっせいに熟しはじめたと思っていたら雨。10月の半ばを過ぎたのだから、雨が降るのは珍しくない。
今年のソノマカウンティの収穫量は10年間で一番少なくなりそうだ。
自然には勝てないので、与えられた天候下で栽培家はベストを尽くしてブドウを育て上げる。そのブドウから醸造家はベストのワインを造る。これが自然の掟。ワイン産業に携わる人々を謙虚にしてくれる。

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インディアンサマーが続いていた。気温が38度前後の日々が1週間。ちょっと暑いけれど、涼しい土地で晩熟ブドウが熟するのを待つ人たちにとっては幸運の日々だった。昨日の朝、目が覚めると朝日がきらきらと輝くまぶしさになれていた目には奇妙な感覚で、どんより曇った空が窓から見えた。なんだ、なんだと一瞬戸惑って外を見ると、雨が降っているのではないか。「オー、ノー!」と思わず叫ぶ。今雨が降るってのはないんじゃないのと言ってみたところで、自然の神が聞いてくれるわけじゃなし、、、。
相棒も、「うーん」と言ったきり寡黙。
でも今日は気温は21度前後で、からっと晴れた。涼し目の風が吹いている。糖度は上がらないかもしれないけれどカビが付く心配が少ないだろう。我が家の近所のブドウ畑のピノは摘み終わっているけれど、シラーとカベルネがまだ収獲待ち。やや涼しい地区の晩熟品種にとっては、難しい年だ。

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2010年収穫真っ最中

散歩をしていたら近所のブドウ畑のそばに車がずらりと駐車されていた。この畑の収穫が始まったのだ。シラーはまだ摘まれていなくて、隣のピノ・ノワールの畑は房がすっかり消えていた。
ブドウ栽培管理事務所の知り合いは、「高温のおかげでブドウがいっせいに熟して、シャルドネとソーヴィニヨン・ブランの収穫がほぼ終わった。今週中にピノ・ノワールも摘み終わる予定だ」と言っていた。10月に入ってシャルドネやソーヴィニヨン・ブランを、それにピノを摘むのは、例外だ。
「今年のヴィンテージは、どんな感じ?」と聞いたら、「グレートな年ではないけど、悪い年でもないという感じかな」という。
相棒が造るカベルネ・ソーヴィニヨンの畑はまだ熟するのを待っている。

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