カレラのハーヴェスト・パーティ
モントレーのパシフィック・グローブにあるレストラン「トロピカル・フィッシュ」でハーヴェスト・パーティを開くからいらっしゃいとカレラのジャシュ・ジェンセン氏からお招きの電話があった。
モントレーへ行くのは数年ぶり。相棒と二人でいそいそと出かけた。
ジャシュは漫画ソムリエとテレビのバリバリという番組で彼のワインが取り上げられて以来、日本では超有名。
このパーティには約50人ほどが出席していた。地元の有志とかお金持ちのカレラワインのファンとかがゲストとして招かれると、まず思うだろう(ナパのイベントをベースに考えると)。でも彼は大型バス一台を借り切ってカレラの畑の作業をしている人、セラーの人全員を招いているのだ。ブドウ畑の手入れをしている人に聞くとアメリカ人もメキシコ人も、大体20年働いているといっていた。ジャシュの人柄が良く出ている。但し、「彼の栽培の基本哲学をきちんと理解してそれに従わなければいけないのよね」といったら、即「そのとおり!」と向かいに座っていた栽培担当の男性が言ってうなづいた。働いている人たちはジョシュを慕っているのがわかる。それがワインに反映されてるのかも。
たくさん飲んだワインの中で記憶に残っているワインは:
1995年マウント・ハーラン、シャルドネ(マグナム)
口当たりがシルキーでエレガント、バランスのとてもいいワイン。まだフルーティで若々しいのが印象的だった。
2000年ドメーヌ・デュジャック、ジュブレ・シャンベルタンは口当たりが軽やかで、ほんのりと湿った森の落ち葉の香りがした。
1996年リード(マグナム)味わいがびっしり詰まっていてコクがある。程よいボディ。「普通はリードはソフトなのだけれど、この年はマッチョだ」とジャシュ。
2008年ハンゼルシャルドネ
きりっとした酸、フルティなシャルドネ。相棒は「ハンゼルらしい個性が失われている」とちょっと失望。
2005年スポッツウッド
黒系フルーツにカシス、口当たりがまろやかになっていてバランスがいい。一言「美味しい!」
料理も美味しかったのだけれど、おしゃべりとワインに関心を払いすぎて、お料理についてはその味を記憶していない。