ソノマの暮らしブログ

カリフォルニア州ソノマに住んで25年。第二の故郷と決めた美しいワインカントリーで、ワインを追いかけて暮らしています。

ファーマーズマーケット

    

2011年最後のファーマーズマーケット

夏の間、毎週火曜日の夕方、プラザのセンターである市役所の広場でファーマーズマーケットが開かれる。新鮮な野菜、花、フルーツ、そしてBQ,サンドイッチ、カップケーキ、ミニドーナッツ、ポップコーン、ピッツア、タイ料理、メキシコ料理といった食べ物のブースがずらりと並ぶ。もちろんワインも。ファーマーズマーケットは町の人々にとって楽しみのひとつ。家族連れでやってくる。

この日は2011年の最後のファーマーズマーケット。ハローウイーンが来週の月曜日とあって早めのハローウイーン仮装行列も企画されていた。10月末だというのに、この日は夜になっても、まだ暖かくて気持ちがいい。若い子供連れの家族、熟年の仲間同士などが、広場の芝生でゆったりとピクニックを楽しんでいる。

プリンセス、フラメンコダンサー、蜂など思い思いのコスチュームを着た子供たちが芝生を走り回っている。我が家の娘が幼いころを思い出して、ちょっぴり感傷的。と同時に、お役目を終えてほっとした気分。

日に日に日が短くなって、やがて雨季になり、初の嵐が来て、木の葉が落ちる。毎日、インディアンサマー(晩秋の暖かい陽が続く時期)が続いていて、異常なほど暖かいので、寒い冬がやってくくるなんて、ちょっと想像が付かないけれど、もうそこまで晩秋というか冬が来ているはず。

まっ黄色のひまわりを買って、家路に着く。


      

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アメリカ独立記念日

  


アメリカ独立記念日

1776年7月4日、アメリカはイギリスから独立した。その日を記念して、さまざまな記念行事が開催される。ソノマの町では午前中はパレード、夜は花火大会が恒例行事。娘が幼いころは人混みが苦手な私も、一応ハッスルしてパレードを見に出かけた(ような記憶がある)。

我が家の独立記念日の祝い方は、友人たちを招いて、泳ぎ、BQ、希望者は花火大会に出かける。

泳ぎたい人は3時から5時の間に来てくださいといったのだけれど、全員が5時にやってきた。暑くて外に出るのを躊躇したのだった。我が家へやってくるなり、プールに飛び込んで、その後、まずはビールから。私と娘と数人の女友達は泳がず、レドレールのスパークリングワインから飲み始めた。すぐに空になったので、ミラベルのロゼ。

スナックはホームメードの新鮮なトマトを使ったサルサとアボカドを使ったグワカモリにチップス。日本人の友人が野菜を味噌で味付けた海苔巻きを持ってきてくれた。

全員がそろったところで、親友のランスが作ったソーセージをBQ.これに娘が作ったドイツ風ポテトサラダを添える。スプマンテ、シャルドネ、アルバニーニョをオープン。

フィナーレは昨夜マリネしたビーフ、トーモロコシ(相棒いわく札幌スタイル)、アジア風コールスロー。ワインはコリソンの1998年マグナムと、キーナンの1997年のマグナムのメルロー。

花火大会に行く人は、早めに食べるようにというプランだった。毎年私は一人でも花火を見に行くのだけれど、今年はあまりの暑さに億劫になって、行かずに食べて飲みまくった。

最後はシェフのキースが大きなガラスのボールに入れて持ってきてくれたテラミス。リキュールがたっぷり。

みんないいご機嫌で帰っていった。ランスのグループは飲みすぎだったので、タクシーでご帰宅。

娘と私は、花火大会に行かなかった結論をちょっとだけ悔やんだ。独立記念日は花火大会で締めるのがベストということで同意。

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父の日とRochioli

         

父の日とロキオリ

午前11時30分、親友のランスとサンディ宅の手入れの行き届いた花々が咲きほこる庭で父の日のブランチ。大きな木の下に設置されたテーブルで、風に揺れる若葉を眺めながら、ランスが作ってくれたミルクとブランディが入ったカクテルを飲む。

待ちに待ったソノマらしい夏がやってきた。スパークリングワインと料理を食べ始めたころは気温が25度を超えたようだ。料理上手のランスが手馴れた様子でちょっとしたレストランなみのキッチンでせっせと料理をしてくれた12人分の食べ物が大皿にもられて室内のダイニングテーブルに並ぶ。

自家用のソーセージ入りの玉子料理。

ベーグル、スモークサーモン、クリームチーズ

ピリ辛のトーモロコシのディッシュ

フルーツサラダ

オニオンタルト

チーズとクラッカー

各人がお皿にとって、木の下のテーブルかパティオのテーブルに陣取って食べる。カクテルの後のスパークリングワインが清々しく、料理とマッチ。

気温がだんだんと上昇していくのがわかる。でも日陰なので涼しい。ときどき真っ青な空を見上げたり、あれこれおしゃべりしながらのんびりとブランチを楽しむ。

午後2時ころから白ワインを飲み始める。ポルトガルのヴィノ・ヴェルデ、オーストラリアの名前は初めて聞く白ワイン。ヴィノ・ヴェルデは酸味がくっきり。暑い日には気分爽快になるワイン。オーストラリアのワインはリースリングにときどき含まれている重油っぽい香りと味がした。

白ワインで口を慣らしたところで、ロキオリのEstate Grownピノ・ノワールのヴァーティカルテイスティング。友人のブラッドが仲間たちと試飲したいというので、持参してくれたもの。全員真剣な表情。

2001年は酸味がまだくっきりとしていた。ロシアン・リヴァー・ヴァレーのピノの特色のひとつ (私にとって) であるなめし皮の香りと味わいが黒系フルーツとともに味わえる。よく出来たピノ・ノワール。

2002年はなぜかしらタンニンが強く口に残る。

2003年は完熟(過熟?)なのか、フルーツの甘味が強く後味に残る。ニューオリンズからきている女友達はこのフルーツの甘さが好みなのだと思う。これが美味しいと言っていた。

2004年はこの時期に飲むのは適切ではないのか、苦味が印象に残った。

2005年はチェリーキャンディと少しのなめし皮の味と香りがして、チャーミングなロシアン・リヴァー・ヴァレーらしいピノの特色が味わえた。ちなみに涼しい年。

2006年は優しい印象のピノ・ノワールで、味と香りの焦点がぼけているかも。でも美味しい。

私は2005年が一番好きだった。

最近、私はバランスの取れたエレガントなカリフォルニアのピノを探している。と言っても、ブルゴーニューの赤をモデルにしたピノを探しているのではない。私が探すタイプのピノは、涼しい地区のブドウでなければできないようだ。例えばソノマ・コースト、サンタ・マリア・ヴァレー、サンタ・リタ・ヒルズ(もちろんカレラがあるマウント・ハーランも)と言った地区で生産されるピノ。ロシアン・リヴァー・ヴァレーとカーネロス地区は私が探しているピノには、少々暖かすぎるようだ。もちろん、この地区からも素晴らしいピノが造られているのはいうまでもない。

これからもピノ探しを続けなくちゃ。

娘の代理をした父の日はロキオリのヴァーティカル・テイスティングのおまけがついて楽しい日となった。ランス&サンディ、そしてブラッドに感謝!

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