Olive Festival
我が家から車で20分ほど離れたところにJacuzzi Vineyardsというワイナリーがある。イタリアのヴィレッジスタイルの建物で、半分がワイナリーで半分がオリーブを作っている会社が入っている。朝、新聞を見たらオリーブ・フェスティヴァル開催とある。今日は快晴。カリフォルニアの青い空とオリーブはぴったりのイメージ。このイメージに誘われて出かけてみた。
カリフォルニアの天候はイタリアに似ているので、ワインカントリーの人里はなれた山中を走っているとブドウ畑も目に入るけれど、広大なオリーブ畑が起伏に富んだ丘陵地を埋めているのが目に入ることが結構ある。オリーブの樹を植えてギフト用にオリーブオイルを作っているワイナリーも少なくない。ナパにあるLong Meadow Ranch というワイナリーは高品質のオリーブ・オイルをワイナリー内で生産して売っている。
オリーブ・フェスティヴアルでオイルではなくて、食用のオリーブの作り方について学んだ。食用オリーブに二つの色がある。一つはオリーブ色?でひとつは真っ黒。オリーブ色のを作るときにはまだ青い実を積んでアルカリ液につけて、それは毒だから、水につけておいて何度も水を替えて、それから塩水に入れて、好みのハーブなどを入れて、それからオリーブとしてテーブルに出てくる。我が家にも2本オリーブの樹があるので、友人がくれたレシピーに従って一度だけ作ってみた。裏庭のハーブを使って、道路の名前がキャリガーなので、裏庭のローズマリーや鉢に植えてあるタラゴン、パセリなんかを入れて、「キャリガーのオリーブ」なんてネーミングして楽しんだ。それが予想外に美味しかったので驚いたものだ。でも毒を使うことにちょっと気が滅入って、ここ数年作っていない。
このフェスティヴァルで学んだのは、アルカリ液につける方法のほかに、水でさらして作る方法もあるということ。アルカリ液につけて処理をしたのと、水だけで処理したのと試食。食べなれているせいもあるのかもしれないけれど、やっぱりアルカリ液を使ったのが美味しかった。水だけで処理したのは、説明してくれたとおり、オリーブを樹からとって食べたときの素直な味。食べた後に少しだけれど苦味が残る。でも健康的。
一度オリーブオイルを作る作業所でベルトコンベアにのっている生のオリーブの実の中から、よく熟したものと意識的に黒いオリーブの実をとって、口に入れた。その苦さに思わずギャーと言ってしまった。あのときのオリーブほど苦くないけれど、やっぱり水で処理したのは苦い。
もう一つ、表面がしわしわになった黒いオリーブも食用としてテーブルに出てくる。その簡単な作り方を教わった。コットンの白い枕カバーに塩をたっぷり入れてそこへ黒く熟したオリーブを数カ月入れておくという方法。塩に漬けておくと水分が抜けてしわしわになったオリーブになる。後は塩分を少しだけ水につけて塩抜きをすればいい。これなら怠け者の私でも出来るし、健康的。多少塩辛いのが欠点だけれど、この方法で今年はオリーブを処理しようと思う。
Jacuzzi Vineyardsのワインはここでしか試飲できないし買えないという営業をしている。いいチャンスだとばかりにオリーブオイルの試飲(フレッシュなオリーブオイルは白コショウと梨の味がして美味しい)の後はワインの試飲。主にイタリア系ワインを生産している。どうしても買いたいと思わせてくれるワインなかったけれど、良質のワインだった。
試飲の後は、オリーブを使った料理をピクニック用に売っていたので、広いテラスで日を浴びながらエンジョイ。
ピンクの桜が駐車場に咲いていた。日本と同じ桜だった。懐かしい!
週末のちょっとした楽しみ。浮き浮きした気分で帰宅。