ソノマの暮らしブログ

カリフォルニア州ソノマに住んで25年。第二の故郷と決めた美しいワインカントリーで、ワインを追いかけて暮らしています。

竹工芸品

ソノマの町に小さな美術館があります。

小さいながらも、なかなか興味深い展示を繰り広げています。

今は日本の伝統工芸品のひとつ竹工芸品が展示されています。

人間国宝の勝城蒼鳳の「夕映」をはじめ、藤沼昇の「優心」、藤沼昇の「飛鳥」、田辺竹雲斎(作品の名前忘れました)等々、著名な竹工芸家の作品が20点ほど展示されてます。壁にも素敵な作品が展示されてました。

作品の題も、そうですが、作品は優美で繊細で詩の世界だなと思いました。作者の感性に感動しました。

 

やっぱり日本人はすごいといいたいところですが、言いません。

いろんな国で感性を表現した優れた作品が生まれているので、「日本人は!」と、あたかも日本人だけが優れているという表現は、インターナショナルなセンスから、外れるからです。

会場の中央に本物の畳が敷かれてました。茶道のデモンストレーションが行われるとのことでした。

お客さんは20人。お茶をいただいてみたいなと思ったのですが、チケットは売り切れでした。畳を見て、売り切れでほっとした気持ちもありました(笑)。若いころに膝を痛めたので、正座はかなりきついのです。

「ここに座ってるのは、大変ね」と受付の若い女性に言ったら「お客さんは、どれだけ長く座ってるのか、全然わかってないと思う」とにやり。

「あなたは美術館の会員だから、お茶は飲めないけれど、見るだけだったら、入れますよ」と言ってくれました。

お茶が終わった後、参加された方がよろっと立つ姿を想像して、見に来ようかなと思ったけど、やめました(笑)

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旱魃が少し解消しました

旱魃が少し解消しました

このところ雨の日が続いています。週末の夜に数度、ナパとソノマの数箇所に洪水警報が出ましたが、大きな被害はなかったようです。

そして今日は久しぶりの快晴。

山々の濃淡の緑色がくっきりとしてます。

マスタードグラスの野原は雨のおかげで、黄金色に輝いて、その見事な美しさに車を止めて写真を撮る人たちで車の列が出来たほどだったと友人が言ってました。

今日、写真を撮りに寄ってみましたが、開花のピークを過ぎているようで、いまひとつ豪華な黄金色に輝いている写真は取れませんでしたが、それでもきれいでした。

昨年は旱魃で干からびていたブドウ畑の土は、今年はエルニーニョのおかげでたっぷりと水分を吸い、色も濃く、丈も高い下草がたっぷりと生えています。

そして2016年のワインが生まれるブドウの可愛い芽が顔を出していました。

ピンクの桃の花と真っ白なイタリアンスモモの花が満開のときに、1週間続けて雨が降ったので、今年は実がほとんど付かないかもしれません。

カリフォルニアの旱魃は、場所によっては解消まではまだ程遠いようですが、ソノマやナパはやや旱魃ということで、旱魃のひどさはある程度解消されたようです。

まだ乾期(4月半ばから5月)まで日にちがあるので、もう少し雨が降ってほしいものです。

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スターバックスのショーンさん

町外れのショッピングセンターの一角にスターバックスがあります。ソノマの中心部にないのは、地元の人がチェーン店が入るのを拒否してるからです。

私も世界展開のチェーン店のコーヒーショップには抵抗があって行ってませんでした。

でも行きつけのカフェが諸々の事情で消えてしまったり、ツーリストがいっぱいで、ゆっくり本を及んだり、物を書いたりする雰囲気じゃなくなってしまったりで、行くところがなくなってしまいました。

で、やむなくスターバックスにちょこちょこ行くようになりました。3時半を過ぎるとひっそりとしていて、音響のいいスピーカーから、結構良い曲がながされていて、落ち着いて読書や物が書けることを発見しました。

ある日、オーダーをするカウンターの前に長い列ができていました。その理由は新しく入った50代中頃くらいと思われる女性がキャッシャーレジスターを担当していて、もたもたとして仕事が遅いためでした。誰も文句を言わず(私はちょっとだけため息をつきましたが)辛抱強く待っていました。

2週間ほどしたら、その彼女は驚くほどに変わっていました。仕事はテキパキ、お客さんの対応もフレンドリーで笑顔なのです。

1ヶ月ほどたったころでしょうか、髪は中途半端な長さで黒っぽい色に染めていて、メイクなしで疲れた表情だった彼女が、髪は明るい茶色に、そしてメークをして明るい表情で働いていました。

よく行く私のオーダーも覚えていて、「いつものですねって」言ってくれるようになりました。

名前を聞いたら、ショーンと教えてくれました。

お客さんと軽いジョークを言いながら対応している彼女がいるとスターバックスもなんとなくアットホームな雰囲気なのです。

どんな事情があって、スターバックスで働くようになったのかはわかりませんが、明るくて自信に満ちた働く女性に変身したショーンさんを見るたびに嬉しくなります。

写真を撮る許可をいただいた日は、床の掃除をしていました。

「もう少し長くいますか?」私のテーブルの側に来たときに聞いたので、

「もうそろそろ家に帰るつもりです}と答えたら、

「じゃあ、あなたの周りの床は拭かないで起きますね。滑ったら困るから」と

本当に親切。

笑顔でカメラに向かって微笑んでくれました。

 
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