ソノマの暮らしブログ

カリフォルニア州ソノマに住んで25年。第二の故郷と決めた美しいワインカントリーで、ワインを追いかけて暮らしています。

ソノマはトップ10

 

ワインカントリーはなんでも高い、特に家は高いとずっと言われてきました。でもそれはナパだと思ってたのですが、なんと今や私が住むソノマもアメリカ国内で10番目に手に入りにくい土地とランク付けされました。

不動産会社の調査によると、トップ10のうち7箇所がカリフォルニアでした。場所はカリフォルニアの沿岸沿いの土地が主です。

 

その理油はわかるような気がます。

*まず何と言っても気候が良いので、海外からのバイヤーも多いから、価格が上がるのは必然。

*それに沿岸沿いは小高い山が続いていて、家を建てる土地が限られている上に建築法も厳しいので、家が少ない。供給需要の関係で価格が上がる。

*カリフォルニアは仕事の数はあるけれど、家を買えるほどの賃金は支払われていない。

 

家が手に入りにくいとされる土地をどのようにして割り出したかというと、全米417カウンティ(郡?)の平均賃金の何%が家を買うのに必要かという数字を割り出したもの。

伝統的には賃金の30%(政府の推奨も同じ)で家を買うことが出来るはず。家を買うのに賃金の30%以上を使わなくてもいいと言うのが常識だそうです。ところがソノマは賃金の82%を使わなければ買えないという数字が出たそうです。

全米で見ると平均賃金の35%で中価格帯の家が買えるのに、ソノマはなんと家を買うのに82%を使わなければなりません。

ちなみに2016年のソノマカウンティの中価格帯の家は53万ドル。車で1時間ほど内陸に入ったところにある州都サクラメントまで行くと29万3000ドルとぐんと下がります。

じゃあ、買わないで家を借りたほうがいいかどうかという話になります。2010年から2014年までは、まだまだ家賃は払える範囲だったのですが、最近は中価格帯の家を借りるのに、賃金の57%を家賃に使わなければならないという数字が出ています。サラリーの半分以上が家賃に取られてしまうという厳しい状況です。それでもその地区に住むという決心をしたら、現況では賃貸のほうがいいと言う結論になりそうです。

日本はどうなんでしょうね。

高い順からリストアップしてみます。

ニューヨークのブルックリン:122%

マリンカウンティ(北カリフォルニア、サンフランシスコの北部のお金持ちが住む地):118%

サンタ・クルズ:113%

サンフランシスコ:95%

マウイ:93%

サン・ルイ・オビスポ:90%

ナパ:87%

モントレー:85%

クイーンズ(ニューヨーク):84%

ソノマ・カウンティ:82%


 
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1843 ヒット

ソノマはNo.11

トラベル&レジャーという雑誌の2016年の「アメリカ人が好きな町」という読者が投票する企画で、ソノマは11番に選ばれました。

読者の声が載せられています。

ワインカントリーとしての魅力たっぷりな町だけれど、ワインだけではなくて気取らないチャームがある。

ワインスノブも、もちろんこの町を訪れるので、彼たちにでくわすのを避けることはできないけれど、町の人々は驚くほどフレンドリー。

ホリデーシーズンにはプラザのイルミネーションが温かく迎えてくれる。

プラザにあるピッツアレストランRed Grapeがこの読者には人気。

ピッツアもサラダもそれほど高くなくて美味しいし、心地よいガーデンもあるので、人気があるのは理解できます。

Red Grapeは私も好きなレストランのひとつで、友達とのランチにちょこちょこと利用してます。

ちなみにナパは選ばれてません。

Asheville,Traverse City,Staunton, Santa Fe とか、私は行ったことがない町が10位までに選ばれてます。

 
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1502 ヒット

異人種が住む街

カリフォルニアという州は人種の坩堝です。私が30年住んでいるソノマも例外ではありません。いろんな人種が住んでいます。

この10年ほど、特にメキシコ人が多く住む町になりました。町の公立高校も60%はメキシコ人か、有色人種が占めています。白人の子供は私立高校へ通うことが多いです。お金持ちの子はキリスト教関係の高校か、学費が大学よりも高いと言われてるエリート養成高校へ行きます。

私も有色人種の一人ですが、日本人を含むアジア人は数えるほどしかいません。

ソノマの町から少し外れた地区にメキシコ人が集中して住んでいる地区があって、リトルメキシコと呼ぶ人もいます。

その地区にあるメキシコ人所有のお店がド派手な色に壁を塗り替えた上、大きな鳥の彫刻を店の看板にしたので賛否両論。

鳥の彫刻は色鮮やかで、大きなピニャタ(一般的には鳥の形をしていて、中にキャンディなどが入っている。お祝いの行事によく出てくるもので、目隠しをして棒でたたいて、割れたらキャンディがバラバラと降ってくる。スイカ割りみたい?)みたいなのです。この店は州道沿いにあるので、嫌でも目に付きます。私も友達が近くに住んでいるので、時々通りますが、外でバーベキューチキンを焼いている煙と共に香ばしい香りがしてます。ピニャタも売ってるし、お肉とか、メキシコ産の食品を売ってます。

9フィーとという高さがある大きさも半端じゃない看板で、アーティストがデザインしたものだそうです。

否定派は、気持ち悪い、俗っぽい、から始まって、「メキシコの色がいいならメキシコへ帰ればいい」といった人種差別的発言まで飛び出しています。元々のこの地区の特色が消されていくという意見もあります。

賛成派は、いろんな人種が住んでいることを反映しているもの、いろんな色がこの街に入ってくるのは当然と受けてめています。

あらためてこの店を眺めてみると、私は「まあ、いいんじゃない」と「でもちょっとこの色趣味が悪いなあ」という気持ちが湧いてきます。

いろんな人種が一緒に住むというのは難しいですね。

この写真を見て、皆さんはどんな風に感じるでしょうか?

 
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