ソノマの暮らしブログ

カリフォルニア州ソノマに住んで25年。第二の故郷と決めた美しいワインカントリーで、ワインを追いかけて暮らしています。

今年のスモモの出来

 

 

あいも変わらず、アメリカの大統領のマイナスなニュースが毎日報道されています。

北朝鮮を煽って、内閣や議員をギョッとさせたかと思うと、ヴァージニアのシャーロットヴィルで起こった死亡者まで出したデモ隊の衝突で、白人至上主義者やKKK、ナチ信奉者たちを非難することなく、右翼と左翼のどちらも悪いという主張をしています。アメリカを国際的に孤立させたばかりではなく、国内では人種差別を掲げる右翼(白人至上主義者やKKK、ナチ信奉者をこう呼ばせてもらいます)の台頭を許す状況を作り上げようとしています。

アメリカ創立以来、白人層の一部に存在し続けている人種差別意識。奴隷として強制的にアメリカへ連れてこられて白人層の(特に南部)所有物とみなされた黒人層が白人と同等の権利を持つことに抵抗がある白人層が未だにひそかに存在しています。従来の大統領は平等主義を掲げて人種差別を少なくする努力(大統領によって差はありますが)を続けてきました。それがトランプは公然と白人至上主義を認めるニュアンスの発言をして、良心的な国民を震撼とさせています。

友人たちを一層、欝に陥れています。

そんなわけで、心を癒してくれる日常に心を集中するように心がけています。

私が住むソノマは、毎日、好天気が続くので、その気になれば(不精者の私はその気になってませんが)、大概の植物が育ちます。

我が家の裏庭にりんご、桃、柿、スモモの木があります。なんの世話もしてないので、見栄えの良くないフルーツですが、毎年実を付けてくれて、熟した果物をその日に採って食することができます。

年によって開花時期に雨が降って、花ぶるいを起こして、ほんの数個しか果実がつかない年もあります。

 

今冬にたっぷりと雨が降ってくれたおかげで、スモモはたくさんの実がつきました。ところが熟する期間にどうやらスモモが気に入る天候状態ではなかったようで、果肉が薄茶色であまり美味しくないのです。

夫はスモモ栽培農家になった気分で毎朝ワインの箱がいっぱいになるほど、せっせと摘み取ってきます。そして友人にたちに強制的に配っています。

我が家のスモモが好きな友人は、毎年楽しみにしているのですが、「今年のスモモは味がいつもと違うね」と控えめに言いました。

「僕もそう思う。まずいのはどんどん捨ててよ」と夫。

 

少しでもスモモを救おうと、生まれて初めてスモモのジャムを作りました。サンセット・マガジンで見つけたレシピを使いました。

どっさりの砂糖とレンモン果汁に加えて、ペッパーコーン、オレンジピール(オレンジの皮を2センチほど皮むきで剥いたもの)、月桂冠の葉を1枚、バニラビーンを入れて煮込むので、一般的にイメージするジャムとはちょっと味が違ってて、家族に好評です。

娘は朝食のトーストに塗って食べるのにぴったりだと言って、瓶詰め一個をいそいそとサンフランシスコに持って帰りました。

スモモの栽培を家業としていたら、今年のスモモの味が悪くて売れなくて、家計が火の車になったなあと思います。果樹だけではなく栽培農家は天候次第で出来不出来が決まってしまうのだから、大変ですよね。

今は桃が熟してきました。こちらは開花時期に雨が降ったので、あまり実が付いていません。

熟しすぎてしまう前に採らなければなりません。形はかなり悪いのですが、今だ!というときに摘み取った桃は本当に美味しいです。

これはキューリでもトマトでも同じですよね。

スモモの写真は収穫したごく一部です。

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アメリカよ何処へ行く 2

 

 

朝、テレビでニュースを見るたびに、「ああ、またトランプが、、、」という気が重くなるニュースがほぼ毎日続いています。

「またトランプが嘘をついている」が多く、「トランプ、さすがね」というのは全くありません。

1日、1日、アメリカの信頼と威厳が削ぎ取られていきます。トランプが大統領に就任して半年が過ぎました。アメリカの評価をこれだけ速いペースで落とした大統領はトランプ以外にいません。

友人たちとの会話でも、彼の名前が出ると、一瞬沈黙、それからため息。

「トランプの話はしたくない、うんざりだわ」

「反対できることはなんでもしてる。議員にも電話をかけまくってる」ときっと目に怒りの色を浮かべて話す友人。

最後は「これほどひどい大統領になるとは思わなかった」の言葉でしょんぼりして会話が終わります。

「アメリカを偉大な国にする」どころか「アメリカを世界から孤立」させて、ヨーロッパ諸国との連携を薄めてしまい、緊急事態が生じたときには「アメリカを危険な状態」に追い込みかねません。

何があっても絶対にトランプを信じてるという人たちが、まだ存在していて、トランプはこの人たちの支持をキープするためにツイッターでメッセージを送り続けています。

何一つ政策を打ち出せない、問題発言ばかりが報道される大統領をキープしようと共和党は沈黙。より保守的な議員は様々な画策を打ち出してトランプを大統領として維持しようとしています。それはトランプを信頼しているからではなくて、自分たちが目指している方策を法制化するためにトランプを利用しているだけのことです。今の共和党は数人を除いて、国と国民を思って良い政策を打ち出すという政治家はいません。共和党は専制政治(選挙で選ばれたけれども共和党のトップが決めた方針に従う)の党に成り下がってしまいました。

いつ、トランプに見切りつけるのでしょうか。予想は悲観的です。

教養のなさは明らかで、「リンカン大統領が共和党だったってこと、ほとんどの人が知らない」とか「健康保険システムがこんなに複雑だとは誰も知らなかった」とか平然と発言して、あたりから呆れられたり。

パリ気候協定を脱退する理由なんて全くないにもかかわらず、脱退しました。

「地球温暖化なんて科学者が捏造したもの」なんて、(共和党にもそういう議員がいます)信じられない発言をします。地球が汚染しようが、アメリカの産業が盛り上がればいいという浅はかな考えは、本当に恥ずかしいです。

オバマが制定した環境保護の法律をガンガン切っています。(もっともそれに反対する集団がガンガン法廷に訴えて、一部では勝利してます。)

近じかに上院で健康保険案の決議投票が行われそうです。この法律だと10年間に2千万人が健康保険を買うことができなくて、無保険になると予想されています。共和党はそんなこと知ったことではないようで、とにかく勝つことを目標に突き進んでいる様子は、まるでゲームと思っているみたいです。

トランプの長男がロシアの弁護士と(今日のニュースでは元スパイも出席)「ヒラリーの否定的な情報を持ってるが興味あるか」、「ある」というメール交換の後に会ったことが明らかになって、大々的に報道されています。

これについても共和党と右派は「情報をもらうことは罪にはならない」と開き直りの意見を流し始めています。

「どこの国からの面会申し込みでも政治家なら当然会う」とトランプ。常識のある議員は「そんなことはない」と発言してますが、、。

もし敵国とみなされているロシアから選挙に勝つために相手方の情報を入手して操作をしたということが明らかになれば違法です。

レーガン大統領の評価は入り混じってますが、レーガン大統領時代の共和党議員は、まだ全うな議員が存在しました。そんな基議員たちは今のトランプ大統領下の状況を嘆いています。

堕落した共和党とトランプ大統領が舵取りをするアメリカ。

この国は本当に何処へ行くのでしょう?

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ルーマニア

 

 

5月中旬に1週間ほどルーマニアに行ってきました。

友人たち全員に「なぜルーマニア?」って聞かれました。

答えは「知らない国だから」

ルーマニアは悪くなかったです。それに物価が安い。ワイン1本が12ドル以下(120ドルじゃない!)。私が住んでいるサンフランシスコ周辺の異常な物価高の土地からやってきたら、物価がものすごく安くてショック。タクシーも15分ほど走っても2ドルほど。渋滞がすさまじいので、歩くと10分ほどの距離に20分はかかってました。空港まで40分が10ドルほど。あまりの安さに夫は感激して、チップを大判振る舞い。

街はとっても清潔でした。もっともブカレストの中心地だけを歩き回ったので、街のはずれの様子はわかりませんが。

街行く人々、ホテルやレストランで交わる人々から独裁者支配の影を帯びた表情は見えませんでした。控えめな態度と道行く人々は目を合わせないところに、独裁政権時代の面影を感じました。私たちにとって嬉しかったのは、アメリカ人も日本人もほとんどやってこない国にもかかわらず、珍しそうにジロジロと見つめる人が全くいなかったことです。人と目を合わせない、目を伏せてすっとすれ違うという感じなのです。

東ヨーロッパのリトルパリをイメージして作られた家と町並みに、独裁者が瀟洒な建物を壊して、ソ連を模倣して建てたという灰色の醜い建物(アパート)が所々に残っていました。当時の住民たちはこのアパートに強制的に移動させられて、抵抗したために行方不明になったり、自殺した人も多かったということです。

パリを彷彿とさせる建物があちこちに見られて、アルゼンチンのブエノスアイレスやハンガリアのブタペストを思い出しました。

 

特にオールドタウンと呼ばれる地区は豪勢できらびやかさ、荘厳さをたたえた建物が修復保存されていました。古い町並みの石畳の道を歩くと豊かな文化を誇っていた時代を思い起こされて素敵でした。私はやっぱりヨーロッパが好き。

コーヒーがとっても美味しいので感激。駅の構内にもあちこちにコーヒー販売機があって、味わいはエスプレッソに近いのです。ワイン生産の歴史も長く(資本が入れば、もっと良いワインが出来る可能性が大きい)コーヒー文化、飲食文化がしっかりと存在してました。

東ヨーロッパらしく、煮込んだ料理が多かったです。スープはどのレウトランでもコンソメなどは使わずに煮込んで作ってありました。

歴史

この国について記憶しているのは、独裁者ニコラエ・チャウシェスクとその妻が逃亡先で捕まって、銃殺された映像がテレビで報道されたことです。1989年のことです。

ややこしくて長い歴史を経て今のルーマニアがあります。1861年(江戸時代末期)にオスマン帝国宗王下自治国としての連合公国(ルーマニア公国)が成立します。1878年にルーマニア王国が成立。

第一次世界大戦、第二次大戦と紆余曲折を経て、ソ連軍の圧力により1947年にルーマニア人民共和国となりました。そして一国共産主義を唱えるニコラエ・チャウシェスクの独裁政権が牛耳っていて、1989年に銃殺(革命)されるまで続いていました。

現在はNATO(2004年)そしてEU(2007年から)に加盟して、共和制国家となっています。

インターネットはすごく進んでいて、電車の切符もオンラインで買うことが出来ました。でも駅とか列車は旧態依然。まだまだちぐはぐ。ヨーロッパの国々が経済進出を狙って入り込んでいるので、インターネット等は普及したけれど、それを埋める政治が追いついていないようです。

全く異なる二つの政権下で暮らしたのですから、当然だと思いますが、親と子の断層が広がっていて、親子のコミュニケーションはないとガイドの一人は言ってました。

 

ルーマニアへ行こうと提案されてサイトで調べたら、スリ、警察(偽警察も)が賄賂を要求する、野犬がたくさんいる、タクシーは高額をせびると書かれていました。不安になって何度もやめようかと思いました。でも夫はそんなのはパリでもローマでも同じだよと、平然としてました。どこの国へ行っても基本的な用心が必要だということなんですね。

行ってみたら、そういった被害は被りませんでした。そういう記事が書かれたのは2年ほど前で、野犬や警察の賄賂要求には遭遇せず、観光シーズンじゃなかったせいか、すりの被害も受けませんでした。タクシーはメーターに出る数字を繰り上げして請求するだけで、私たちが利用したタクシーは正直な運転手さんたちでした。もっともシステムがあって、レストランやホテルや空港ならマシンでタクシーを呼んでもらうのが大切。番号が書かれたタクシーがやってきます。流しのタクシーはユーロでとんでもない金額をふっかけてきましたが、どのくらいするかあらかじめ知ってたので、その価格を提示するタクシーに乗りました。日本のサイトではタクシーについて苦情が載ってましたが、日本と違ってメーターに出た金額を繰り上げすることは当然のようです。その額たるやドルだと50セント、円だと50円ほどです。

タクシーの運転手は「独裁時代は恐怖はあったけれど、1日8時間働いたら、給料がもらえて医療も教育費も只だった。今は1日12時間勤務して教育費も医療も自分で払わなければならない。土曜日も働かなくちゃならない。それに警察の汚職もひどい」と疲れた表情で話してました。でもこれはノスタルジアで、決して恐怖の独裁政治時代に戻りたいとは思ってないでしょう。

ホテルで親しくなった勤勉な従業員も「恐怖がなくなったけれど、政府の汚職がひどくて、、」と顔をしかめてました。政治腐敗と金持ちだけが裕福、中間層はせっせと働かなければならないという国は多いですよね。アメリカも程度の差はあっても、その傾向があります。

でも国民は頑張ってます。今年の1月に政府が汚職で逮捕されて刑務所に入っている人たちを釈放して、政権の悪用を認める法律が可決されたことに怒って、全国で60万人が反対デモを繰り広げて、この法律を撤回させています。

まだ豊かな国とは言えません。国民が裕福に暮らせる日まで年月がかかるかもしれませんが、道行く若者の表情は明るかったです。彼たちが暮らしやすい近代国家を作る原動力になるってくれればいいなと思います。

あと5年、10年後は、EU加入国として発展を遂げていることでしょう。

尻込みせずに行ってみてよかったです

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