ソノマの暮らしブログ

カリフォルニア州ソノマに住んで25年。第二の故郷と決めた美しいワインカントリーで、ワインを追いかけて暮らしています。

ソノマ市民はリベラル

6月中旬から7月初旬にかけて日本へ行ってきました。

東京と大阪で仕事をして、その後、札幌で1週間ほど過ごしました。とっても楽しかったです。

日本はいい国だと、しみじみと感じます。なんといっても平穏ですね。

でも一つだけ心に引っかかる出来事がありました。

京都駅でのことです。朝の通勤ラッシュで混み合っていました。構内の通路に男性が倒れてました。服装も清潔そうだし、髪もきちんとしているので、ホームレスじゃないことはすぐにわかりました。少し顔色が悪く、目をつぶってました。信じられないことに、だあっと歩いている人たちは、徹底的に無視して通り過ぎていきます。通勤時間に遅れるのはいやだし、変なことには巻き込まれたくないということなのでしょうか。

一瞬、電話と思ったのですが、私の電話は国際電話なので通じないことに気がついて、人ごみをかき分けてお店の人に知らせようと思いました。でも夫が「日本ではこういうのが普通だよね。前にも見たことがある」とつぶやいて、彼も無視する人たちの一軍になって歩き続ける様子なのです。それにつられて私も通り過ぎてしまいました。時間がなかったわけでもないに、止まらず過ぎてしまったことを、今も後悔しています。

昔、札幌のすすきので同じような場面がありました。人ごみの中で、通路に倒れている人を面白がって踏みつけて通り過ぎた若者もいました。私は近くの交番に知らせに走りました。と同時に近くのお店の男性がさあっと出てきてくれたのを記憶しています。

倒れている男性が、もし自分の身内で、だれも助けてくれなかったら、どう思うのでしょうか。

私は止まらずに通り過ぎてしまったけれど、誰か、立ち止まって電話してくれたと信じています。

で、ソノマの話です。

ここ10年ほど、ソノマ市はワインカントリーのメッカのとなって、年中ツーリストが絶えません。ホテルを建てる、新しいレストランを開く等々、投資家にとって魅力がある土地になっています。

そんな投資家のカップルが、過去3年間にソノマ・ヴァレーにある26の物件を買いあさっています。総額10,788,950,000円

例えば彼らが買い取った物件の一つに、ソノマに入る道路116号線にCornerstone というところがあります。広大な土地にテイスティングルームやアンティ-クのお店やら、カフェレストラン、そして有名な雑誌、サンセットマガジンのテストキッチン、素晴らしく手入れの行き届いた庭園(見たこともない花びらの豪華な藤棚が見事)があります。

ある日、ソノマの市民はカップルの妻がゲイ反対意見をソーシャル・メディアにバンバン書きまくっていることを地元の新聞の記事で知りました。

オバマケアと呼ばれる健康保険システム(貧しくても健康保険に加盟できるというアメリカ史始まって以来の保険制度です)や同性結婚に反対の意見を書きまくり、さらにビジネスパートナーはカリフォルニア州で規定している、「教科書にゲイの権利の保障を記載すること、ゲイであることに(性的指向)対する差別を学校では禁止する」という規定を廃止するように州に働きかけていることも暴露されたのです。

同カップルは料理学校と隣接しているイベント用のレストラン(歴史的由緒のある建物)も買収しています。ここのイグゼキュティヴ・シェフは同カップルの意見に反対するとしてレインボー・フラッグ(虹色の旗)を掲げました。レインボー・フラッグはゲイ・プライド・フラッグとかLGBTQフラッグとしても知られていますが、平和のシンボルとしても使われています。サンフランシスコで作られたものですが、今は世界的に使われています。

   

ジェネラルマネージャーも「彼らの意見には100%反対だ」と、所有者に伝えたと発表。雇用者の意見に堂々と反対するところが、リベラルな町、ソノマを明確に表しています。

ソノマの市長は「この町にはこのような分裂は必要ない。全市民が一つのコミュニティに属している。一緒に良い街づくりをしている。彼達のソーシャル・メディアに載せている意見は我々の価値観とは違う。」とコメント。

ここに述べた二つの物件の売却者は「ビジネス関係、人物については、全て調べたが、彼らの政治的背景や宗教についてはチェックしなかった。過去20年間、私の会社は多様性と平等をモットーとするリーダーとして、同性結婚の従業員も平等に社会保険に加入させている」と戸惑った様子。

地元の人権擁護団体のメンバーから、同カップルが所有するレストラン等をボイコットするという声も出たけれど、ボイコットによって、そこで働く人達にも影響することを考えて、ソノマ・ヴァレーの住民のためにというのでポスターを作りました。

内容は:

私達は歓迎します。

全ての人種、

全ての宗教、

全ての国、

全ての性的指向、

全てのジェンダー(社会的文化的観点から見た性別、性差)

全ての能力。

私たちは一緒に立ち向かいます。      あなたはここでは安全です。

このポスターが商店やカフェなどに貼られています。

私にはゲイの友人がいます。彼はゲイになりたくてなったのではありません。ゲイとして生まれてきたのです。自分が他の子と違う、ということを中学生くらいに気がついて悩みました。そしてゲイであると認めて暮らし始めたのは、30歳だったそうです。それまでは無理して女性とデートしたけれど、なんとも不自然な気持ちだったと話してました。今は、明るく恋人とソノマで暮らしています。

各人が異なる意見を持つことは当然です。同性結婚に反対する人、賛成する人。それを公然と主張しても問題にならない州(特に中西部など)もあるかと思います。でもカリフォルニアは全ての人の人権を認めることという価値観が、大多数はを占めています。

ソノマに住んで良かった。

リベラルなソノマ市民に乾杯!

アメリカは実に複雑な国です。人種、宗教、文化の違いに焦点を当てるのではなく、共通点を見出して仲良く暮らすというのが基本です。

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我が家に猫2匹

娘を大学入学のために送り出してから、かれこれ約10年ほど、夫と二人で暮らしていました。猫を家族の一員として迎えたのが3年前。

ところが今年の一月半ばから我が家の家族に猫と娘が加わり一緒に暮らすことになりました。

3年前に動物保護のシェルターから生後4ヶ月ほどの子猫を引き受けてメラと名付けました。4月で2歳半。いつもいつも遊んで欲しいまだまだやんちゃなメラです。

メラはお腹を動物に噛まれて瀕死の状態で助けられました。傷が大きいので手術をすることになったそうです。野良猫は一般の家族に馴染むことがないのがほとんどのケースなので、治療が終わって元気になったら、避妊手術をして耳の片方を少しだけ切って(避妊手術をしてありますというメッセーシ)野良猫生活に戻すのが一般的なのだそうです。ところが手術をしたドクターが「この猫は優しい性格なので人間の家族に馴染む可能性がある」とメモに書いたために、療養中はボランティアの家族が面倒を見て、良くなった時点でシェルターにやってきました。

その翌日、遊びに来ていた娘と何とは無しにシェルターを訪れました。病上がりでペット用のクッションに寝ていたのですが、娘が撫でると、大きな音でゴロゴロいうのです。

「ママ、この猫、大好き。うちの猫にしたい」と娘。でも娘はサンフランシスコに帰るから、私が世話をしなくちゃならないなあ、どうしようかと思案しながら、次の部屋へ他の猫を見に行こうと立ち上がって、ドアを閉めてドアの窓からメラを見たら、伸び上がって大きな目でじっと私を見ているのです。

メラが私たちを選んだのだと思います。シェルターの人にこの猫を引き取りたいと言ったら、驚いた様子で「野良猫だったことを知ってますよね?」というのですが、その意図がよくわかりませんでした。ボランティアの青年が「彼女はいろんな辛い目にあったから、優しい家族に引き取られてすごく嬉しい」と言ってくれました。

猫用品を用意して、数日後に引き取りに行きました。お天気が良い日なので、メラはベランダに出てたのですが、覚えていたのでしょう、すっと寄ってきました。この時からメラは私の猫になりました。

メラと夫と3人で暮らしていたのですが、今年の1月半ばに娘が猫一匹を連れて、ソノマの家に帰ってきました。大学と法律学校を卒業。カリフォルニアの司法試験に合格してサンフランシスコの法律事務所で過酷な弁護士業を4年続けました。

アメリカは州によって法律が違うので、連邦の法律に加えて州の法律も学ばなければなりません。例えばオレゴン州に引っ越して、弁護士として働きたいという場合は、改めてオレゴン州の司法試験に合格しなければならないのです。カリフォルの法律はややこしいらしく、アメリカでカリフォルニアの司法試験が一番難しいそうです。

日本の弁護士は良くわかりませんが、アメリカの一般的な法律事務所はクライアントに請求する金額を時間で計算します。それも6分刻みに時間を計りながら仕事をして、合計何時間かかったということで請求するシステムです。トイレに行った時間、私のメッセージに返事をする時間、ランチはもちろん、タイマーを止めます。

私から見たら時間の奴隷です。4年間、時間の奴隷として、夜遅くまで、時には土曜日も働き続けたのですが、ボスが退職して法律事務所を閉鎖することに決めたのを機会に、時間でチャージする世界から抜け出したいというので一時帰宅することになりました。

6分刻みにチャージをしない環境で一人でも助けることができる分野で弁護士として働きたいということで仕事を探しています。

娘が連れてきた猫は真っ白で濃紺色の目をした4歳か5歳くらいの猫でした。名前はユキ。雪にちなんで娘がつけた名前です。サンフランシスコのシェルターに保護されていたのを娘が引き取ったものです。

娘はユキにパティ状態の缶詰で大半がタンパク質で量を増やすための穀物が入ってない、なんとかというブランドの餌しか与えません。ドライフードは与えないという方針です。なぜかというと、猫は野生の生き物を捕獲して食べるのが本来の姿なのでドライフードを与えると腎臓に悪いそうで、年をとると泌尿器系の病気になりやすいとのこと。著名な動物ドクターの意見なのだそうです。理にかなってはいますよね。

私はメラにウエットフード(缶詰)とドライフードと両方与えていました。同じ場所で餌を与えたら、ユキがパッとやってきてドライフードを食べるのです。娘曰くユキはドライフード中毒(笑)だそうで、ユキの目の(鼻?)の届くところでメラにドライフードを食べさせないようにという注文。

で、メラの餌は私のオフィスに置いて、ドアを閉めることになりました。忘れて、ドアがちょこっと開いていると、ユキはさっと私のオフィスに行ってお皿に残ったドライフードを全部食べてしまうのです。で、オフィスのドアを開けてある時はドライフードは冷蔵庫に入れておくことと新しい規則(涙)

一人っ子(?)の暮らしに慣れていた2匹が同じ屋根の下で暮らすことになって、戸惑ったようで、なかなか仲良しになってくれませんでした。

でも最近は同じ部屋にいることができるようになりました。メラはお天気の良い日は外に出るのですが、ユキのことが気になるようで、時々家に帰ってくるようになって、夕方5時過ぎにはきちんと(笑)家に帰ってきます。

娘が猫用のオモチャを出して交互に遊ばせると2匹が順番を待って遊べるようになりました。

その光景を見ていると気持ちが和らぎます。

シェルターから猫を引き取って感じたのは、シャム猫とか(それくらいしか知らない)純粋種の猫を飼うのも素敵ですが、一生、自分の家として暮らせる場所を探している動物に安全な場所を与えてあげるというのも大切だなあということです。

今2匹の猫は安全な場所で可愛がられて暮らしています。

私は娘が帰ってきたので、楽しいのですが、娘はまだまだキャリアを築かなければならないので、彼女がまた家を出る日が来ます。

娘との今の時間をしっかりと楽しもうと思っています。

でもユキがいなくなると、寂しいだろうなあ。

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カリフォルニアの新しい規則

2019年も2月になりました。雨天が多い新年ですが、今週は良いお天気が続きそうで、日差しが春めいてきました。

アメリカはトランプ大統領がメキシコとの国境に塀をたてることに固執、その予算が議会で承認されるまで連邦政府を部分的に閉鎖を宣言して、政府に勤めている人たちが経済的困窮に陥っていました。そんなことはおかまいなく閉鎖を続行。一か月続けました。この大統領は自己陶酔で冷酷、もっと言えば残酷な性格の人間で、ぞっとしてきました。国民や国を守るという意識はなく、勝つこと、自分の思い通りになること、マスコミが毎日自分のことを報道するようにいろんなねたを良くも悪くも撒いて悦に入っているという大統領失格の人物です。一日の半分以上をテレビを見たり友人に電話しているという情報がリーク。右派のテレビを見て政策(外交ン政策も)や悪口をツイートしているそうで、アメリカはどこまで落ちるのでしょう。

さて、新年を迎えてカリフォルニア州では多くの規則(1000の規則)が制定されました。その中で目に付いたというか、関心のある法律をお伝えします。

1)カリフォルニア州からストローが消える?

カリフォルニア州のレストランではお客さんがリクエストしない限りストローを出してはいけない(付けないこと)という法律が制定されました。プラスチックが環境破壊に繋がっているということが話題になってます。少しでもプラスチックの使用量を減らそうというものです。この法律はカリフォルニア州が初めてです。今のところレストランだけでカフェとかファーストフッドの店は含まれていません。竹製のストローとかが出てきてます。わが家ではストローは使ってませんが、レストランでストローが必要かと聞かれたら、必要ないと答えてます。

2)ミルク

多くのレストランでは子供用のメニューがあります。

メニューの飲み物のチョイスにミルクと水を加えなければならないとされました。糖度の高い清涼飲料水は親がリクエストしたら出すというもの。子供の肥満が問題視されてることから、なんとか児童肥満防止つなげたいという苦肉の政策なのでしょう。

3)動物保護

カリフォルニアらしいなあと思う法律です。2019年からカリフォルニアのペットショップではシェルターあるいは動物保護団体に保護されている犬、猫、ウサギしか売ってはいけないという規則です。規則に反すると5万円の罰金を支払わなければなりません。ペットショップではペットがどの保護団体あるいはシェルターから来たかをお店に展示しなければなりません。営業としてペットを飼育(繁殖)している人の犬や猫は売ってはいけないというもの。野良犬や野良猫保護の法律ですね。純粋種の犬とか猫を飼いたいと思ってたこともありますが、ソノマのシェルターから子猫を連れてきて我が家の一員としてかわいがるようになってから、気持ちが変わりました。雑種の子猫に住みよい環境を与えてあげることができたし、すっかりなついているメラ(雌猫の名前です)が心を癒してくれるます。ソノマのペットショップではシェルターの猫を紹介するコーナーがあって、すぐに引き取られています。

4) 飲酒運転の安全対策

飲酒運転で捕まった人は車のエンジンを作動させる前にアルコール度を知るための器具(ignition-locking device)で息を吹き込んで数字を確認しなければないという規則です。アルコール度が高いと車のエンジンがかからないようになっているん器具なのですね。この器具は自費で購入、逮捕後12-18カ月使用しなければなりません。車が必須な土地なので、飲酒運転で捕まった後も、アルコール飲料を飲んでなければ運転できるというのはありがたいですよね。

2019年が素晴らしい年になりますように。今年もよろしくお願いします。  

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