ソノマの暮らしブログ

カリフォルニア州ソノマに住んで25年。第二の故郷と決めた美しいワインカントリーで、ワインを追いかけて暮らしています。

ブドウの色付き

ソノマの自宅付近のブドウ畑の赤ブドウ品種は色づきが始まりました。まだまだ緑色の粒の房が多いですが、どの房も健康そうです。

今のところ、ブドウの生長は順調。昨年と一昨年に比べると、夢のよう。今週中ごろから気温がさらに上がるという予報です。

このまま順調に行けば、スパークリング・ワイン用のブドウは8月中旬には収穫が始まりそうと予想されています。収穫に向けてブドウ畑での作業が忙しくなります。混みあって付いている房を切り落とす、熟するのが遅れている房を切り落とすといった作業をはじめるからです。

そしてこのまま好天気が続いたら、収穫量も例年並みに戻ります。過去2年間、収穫量は落ちて、天候ははかばかしくなくて、ひどくストレスの多い年だったので、今年こそは良い年になってほしいと祈るばかりです。

新潟にあるワイナリー、フェルミユのブドウ畑は暴風のために被害を受けたそうです。素晴らしい年になりそうだと期待していた矢先の被害。農業はお天気の神様次第。ときには過酷です。くじけずにがんばってほしいものです。


             

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センチメンタルジャーニーその7



東京に戻りました。ほっとしますね。清潔で全てがスムーズに作動してる感じがします。今回の東京訪問は私のセンチメンタルジャーニーになりました。

若きころ、最高裁判所付属の速記官研修所で2年間裁判所専用の速記官になる訓練を受けました。その研修所が湯島神社と不忍池の間、すぐ近くにある旧岩崎邸園だったのです。

そのころでも、珍しいスパルタ教育でした。早朝、授業が始まる前に研修所に行って練習、そして授業、授業が終わると寮に帰って夕食、その後、また研修所に戻って練習。毎週スピード試験があって、そのスピード試験にパスしないと、たった一人でもパスするまで取り残されて、練習に励まなければなりません。もしたった一人だけがクラスで一番の早いスピード試験にパスしたら、その後もたった一人で練習、そして試験を受けていきます。

昔の話をするのはあんまりかっこよくないので、ほとんどしないのですが、私の性格を変えたと思う体験をしたので、ちょっと甘えて書かせていただきます。

速記官としての最終試験がありました。その日、東京ではめずらしく雪が降って電車が止まるほどでした。私はたった一人でスピード試験を受けなければなりませんでした。というのは、それまで、まあ、みんなと一緒にん進んで行ければいいやと思って練習してきたのですが、憧れの教員(元速記官)に呼ばれて、

「君はもっと早く速記が打てるはずだ。何でちゃらんぽらんとしているのか。教員は毎年どのくらいのスピードで速記を打てる生徒が出るのか最高裁から監視されている。だからもっと僕ら教員のためにがんばってくれないかな」

「じゃあ、私がスピードを上げれば、教員のために役に立つのですよね?」

「その通り、がんばってみてくれるか?」

「わかりました。では教員のためにもう少しスピードを上げるようやってみます」と約束。その教員のために、がんばったのです。その結果、クラスで私だけが最高のスピードに達してしまったので、最終試験をたった一人で受ける羽目になりました。おまけに私の試験は最後。他の生徒がグループで試験を受けている間、私の試験の番が来るまで待っていなければなりません。待っている間のテンション、緊張感と孤独感、体が震えました。おまけに私があこがれていた教員が読み上げる(それを速記タイプで打っていくのです)はずだったのが、雪のために遅れて、私にはなじみの少ない教員が読み上げることになってしまったのです。憧れの教員は低音で優しく説得力のある声で読み上げるのですが、この日の教員は高音で読み上げるのでした。幸いにも、この試験にパスしましたが、孤独に耐えること、どんな状況でもパニックしないことを、徹底的に叩き込まれたと感じています。

そんなわけで、素晴らしい環境にいても、まるで関係なし。練習とスピード試験、緊張感に明け暮れる毎日でした。午後からは最高裁の判事が来て法律を教えてくれました。体育の時間もあったんですよ。バレーボールだと指をくじいて練習が出来なくなるので、サッカーでした。そのころは女性がサッカーをするのは珍しいというので、サッカーの雑誌が取材に来たほどです。



旧岩崎低は文化財に指定されているほどの素敵なお屋敷で、森鴎外の雁という小説が映画化されて、そのロケがここで行われてました。主演は若尾あや子(漢字がわかりません)と山本何とかいう俳優さんでした。ファッション雑誌もよくここで撮影してました。

でもそんなこともまるで関係なく、スピード試験にパスすることだけを考えて黙々と速記タイプの練習に励む毎日。

そんな旧岩崎邸を数十年ぶりに訪ねました。今は旧岩崎庭園として入場料を払って入る庭園になってました。それにしても何て素敵なお屋敷なんでしょう。でも昔通った学校に、入場料を払って入るというので、不思議な気持ちでした。

この素晴らしいお屋敷の詳細についてあまり記憶がないので、自分の記憶力を疑ってしまいました。でも午後の手形法を勉強するクラスになると決まって居眠りをしていた2階の教室、サッカーをした緑の広場、侍映画に出てくるような大名屋敷の広々とした畳の部屋で、縁側を開け放して、庭のアジサイを眺めながら、茶道とお花のお稽古をした部屋は記憶に残っていて、しっかりと思い出しました。

若かった私は、こんな素晴らしい環境で学んでいたということに対する価値観がまるでなかったのだなあという、感慨にふけってしまいました。いつも塞ぎこんで歩いていた細かな砂利を敷き詰めたお屋敷のなだらかな坂道と鮮やかなアジサイを眺めながら旧岩崎邸を出て帰路に着いた次第です。

読んでくださった方、ありがとうございます。センチメンタルジャーニーは今回で終えました。次はキューバに行くことになりそうです。

      

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ナイナーズのスプリング・キャンプ

ナパ・ヴァレーのセント・ヘレナにある高級ワイナリーの社長、ベスから連絡が入った。

「フォーティナイナーズのスプリング・キャンプでシリコン・ヴァレーのCEOばかりを招いたイベントがあって、ワインを注いでほしいといわれたんだけれど、一緒に行ってくれる?」

プレーヤーにも会えるというので、即オーケー。

ベスとはお友達で前に2回、彼女のワインをフォーティナイナーズのスタジアムでVIPに注いだことがある。このときはゲームを見ることが出来たけれど、今回は練習を見るだけ。でもプレーヤーが練習の後、テラスにやってくるかもといわれたので、期待して行った。

約2時間半かけてサンタ・クラーラという町まで出かけた。目下、新スタジアムを建設中で工事が10%進行とのこと。ナイナーズのオフィスも練習場もここにある。サンフランシスコのナイナーズじゃなくなる日が多分、2年後にやってくる。複雑な気持ち。ソノマからだと、とっても遠くなるからだ。

涼しい風が吹くテラスに、プライベートブースを買った人たちを招いてのイベント。シュラムズバーグ、ジョセフ・ヘルプス、スポッツウッド、ウイリアム・コールの4ワイナリーが以来を受けて参加。設置されたテーブルにワインの試飲(飲む)にやってくるお客さんにワインを注ぐ。ランチもバイキングスタイルで並んでいる。オーナーのヨーク氏はワイン好きで知られている。

やがて、プレーヤーたちがユフォームをきちんと着て、ぞろぞろと練習場にやってきた。ストレッチ、そしてポジションに分かれて、練習を始めた。テラスから練習場におりて、じかに見ることが出来る。ただし、カメラはだめ。ドリルによっては他のチームに知られたくないものがあるからだ。そのため私は遠くから練習場の写真を撮ったので、写真は1枚だけ。

練習が終わりに近づいたのはもう5時近くだった。それからシャワーをして記者会見をして、テラスに上がってくるというなら、ずいぶんと遅くなる。また2時間半かけてソノマに戻らなければならない。もういいやっていうので、諦めて帰ることにした。

豪華版のワイン、そしてプレーヤーを見て、、という、土曜日の午後の過ごし方。この楽しみは、はっきり言ってお金で買える幸せだよね。

昨年は信じられないくらいに勝ち続けて、あと一歩でスーパーボールまでというところまで行った。今シーズンはどうなのかな、、。いいプレーヤーを特にレシーバーを新しく入れている。期待したい。

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