ソノマの暮らしブログ

カリフォルニア州ソノマに住んで25年。第二の故郷と決めた美しいワインカントリーで、ワインを追いかけて暮らしています。

犬と人



犬と人

大都会は多分どこも同じだろう思うのですが、サンフランシスコでは通りすがりに目が合ってにっこりというのは、余りありません。スーパーも同じです。勤務帰りに買い物をする人で混み合っていて、後ろを通り抜けるときにも、エクスキューズミーというけれど、決して笑顔を見せません。疲れているし、さっさと買い物を終わらせて帰りたいんでしょうね。その気持ちはわかります。

この辺がソノマとは違うところ。ソノマのスーパーはまずゆったりとしたスペースで広々としているし、のんびりと買い物をしてます。もしぶつかりそうになったら、笑顔でエクスキューズミー。

ある日の夕方、サンフランシスコで通勤帰りの人に混じって、スーパーで私も買い物をしました。ショッピングバッグを提げて、坂の多い娘のアパートまで歩いて帰るときに、気がつきました。

犬を連れてる人が多いのです。バーの前に3匹をつないでハピーアワーでちょっと飲んでる人もいるらしく、写真の犬たちは吼えもせず静かに待ってます。カメラを向けたら後ろにいた黒っぽい犬が他の二匹の背中をよじ登って前に出てきてカメラを見つめるという積極さ。

大概は小さな犬を連れているのですが、珍しく大きめの犬を連れた男性が私を通り越しました。それで後ろを歩いたのですが、いろんな人が犬に声をかけるのです。

「ハーイ、キュート・ボーイ!」

「ハー、ゴージャス!」

犬の所有者である男性は、何の反応も示しません。

これがソノマなら、「この犬の名前は?」とか「何という種類の犬ですか?」とか、犬ではなくて人間に話しかけて、立ち止まって会話が始まる可能性が大きいです。

話しかけないとしても「ハー・キューティ!」って犬に言ったら、所有者は絶対に微笑みます。

都会は、知らない人には基本的には話しかけないということなんでしょう。

娘にその話をしたら、彼女も特にゴールデンリトリーバを見かけると犬に話しかけるといってました。

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Butter Fly Restaurant & Bar




Butter Fly Restaurant & Bar

サンフランシスコのピア33にあるレストラン&バーです。サンフランシスコ湾に沿っていくつかのレストランがありますが、どのレストランも大きなガラスの窓から湾を眺めるこが出来るようにデザインされています。このレストランも例外ではなく、バーから湾が見渡すことができます。時々、真っ白い帆を張った小さめのヨットがすうっと滑るように横切っていきます。

レストランなので、バーに立ち寄るのではなくて、食事に来てくれるお客さんのほうが嬉しいに決まってますが、場所柄、バーにふらりとやってくるお客さんのために火曜日、水曜日、木曜日は3時から7時までハピーアワーとしてバーをオープンしています。

ハピーアワーだと、ワインがグラス売りで5ドル、バーテンダーがその日に選んで作るカクテルが5ドル。二人で食べたら、ちょうどいいスナックになるかなという量のアピタイザーが5ドルと8ドルで、バーメニューに数種類ずつのっています。

まずはカクテルから。バーテンダーのローリーが選んでくれました。金柑が入ったマルガリータの変り種。なかなかいけます。陽が落ちていく湾を眺めながらのカクテル、、、。いいですねー。アピタイザーのメニューからKalua Pig with Butter lettuce cupsをオーダーして、赤ワインを飲むことにしました。知人が働いているので、Crispy Fried Caramariがさりげなく出てきました。2つのアピタイザーを美味しくいただきながら、ピノとシラーを楽しみました。

レストランとしてはセレクションが限られたワインリストですが、他ではあまりリストアップされていないワインが載ってました。そのひとつがLagier Meredith というラベルで出しているシラーです。デイヴィス校でアロマウイールを開発したアン・ノーブル元教授が退職してご主人と二人でナパのマウント・ヴィーダー造っているワインです。グラスが12ドル、ボトルだと48ドル。公平な値段だと思います。ヴィンテージが2009年で、ナパは涼しい年だったこともありますが、こってりタイプのフルーティなシラーではなくて、引き締まったタイプ。ワインだけで飲むと、ちょっとタイトかなと思う方がいるかもしれませんが、カラマリとあわせるとぴったり。楽しく飲みました。ピノは良く出来ているけれど、印象に残りませんでした。オパス・ワンが300ドルでのってましたよ。ツーリストを狙ってるね(笑)

女性3人のグループが写真を撮ってくださいといってきました。オレゴンから誕生日を祝って姉妹とお友達でサンフランシスコへやってきたということで楽しそう。

ブロンドの女性が私を見てにっこり。カメラマンと二人です。誰かしらと思ったら、サンフランシスコのチャンネル9で放映されている「Check, Please」という番組のホストを務めているLeslie Sbroccoという女性でした。彼女は隣町のサンタ・ローザ出身で、ワインの記事を書いていました。今はテレビのセレブで忙しそう。このレストランが多分フィーチャーされるのでしょう。彼女はローレル・グレンが好きで記事を書いたことがあるので、相棒も顔を知っている女性です。そんな話を彼女として、写真をとってもいいかと聞いたら、カメラマンが気を利かせて二人でどうぞって言ってくれたので、断るわけにもいかず、二人でカメラのに収まりました。

このことを相棒に携帯からメッセージを送ったのです。

「Check, Pleaseの女性がいるよ」

「意味がわからない」

「チャンネル9」

「チェリーと天気の番組やってるけど」

「なんのこっちゃこれは」って、娘に話したら相棒はチャンネル9を見たら、チェリーと天気を話題にした番組が放映されていたということなんじゃないのと解説してくれました。もう少しきちんとコミュニケーションをする必要があるんじゃないのと娘に説教される始末。笑っちゃいますよね。

美しいワインカントリーの景色に囲まれて暮らしながら、ゴールデンゲートを渡ってサンフランシスコに気軽に出かけて、町の雰囲気も楽しむことが出来てラッキー。

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デザート・デザイナー




デザート・デザイナー
ソノマの町のダウンタウンから数ブロックほど離れたところにあるカフェに、ふらりとよってみました。幸せそうなカップルがウエディングケーキの相談をしていました。

話がちらちらと聞こえてきて、このケーキのデザインをする女性が、それは素敵なアイデアをいろいろと話しています。

カップルが帰った後に、ウエディングケーキのデザインをするって、楽しいでしょうねって話しかけたら、「とっても楽しいですよ。でもいろんなオケージョンのケーキのデザインもするんですよ。今度テイスティングをするから、ご案内しますね」というこれまた嬉しいお話。

そして4月にメールが届きました。ワインならず、スイーツのテイスティング。なんかもじもじしちゃいましたが、楽しかったです。

写真の一つはバースデーケーキ。ブロンドの若いお母さんが、「喜んでくれるといいんだけれど!」と行って、抱えて帰っていきました。

ケーキのデザインをする女性の名前はChristiana Danner. 会社名はOccasional cakes 。サイトを見たら、楽しいケーキのデザインが載っていました。

ケーキデザイナーがデザインする、世界にたった一つしかないケーキ。スペシャルイベントのケーキをオーダーするっていうアイデアに、なるほどって今更ながら思った次第。

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