ソノマの暮らしブログ

カリフォルニア州ソノマに住んで25年。第二の故郷と決めた美しいワインカントリーで、ワインを追いかけて暮らしています。

Taste the Victory




ようやく目の調子が戻りました。ワインについて書きたいという気持ちがしっかりと充電されました。ペースはゆっくりかもしれませんが、書き続けますので、これからもよろしくお願いします。

Taste the Victory

8月中旬にナパ・ヴァレー・ヴィントナーズ主催のTaste the Victory

と題するテイスティングに行ってきました。

不評のAmerica’s Cupを祝して?ナパヴァレーの40ほどのワイナリーが参加してのテイスティングでした。America’s Cupは3カ国しか参加していなくて淋しいものです。お金持ちにとっても費用がかかりすぎるからということです。

このテイスティングにはトップクラスのワイナリーは数社しか参加していないのは知っていましたが、試飲会場が世界第二次大戦で活躍した軍艦のデッキ、生のジャズ演奏をバックにレース中のヨットを眺めながらのテイスティングと、趣向を凝らしたテイスティングだったので、雰囲気に誘われて出席しました。

デッキが狭くて、混みあっていて、ちょっと窮屈でしたが、違った環境でのテイスティングは、楽しかったです。

この日の私のテイスティングの目的は2010年と2011年のリリースになっているワインが、どんな感じなのかを可能な範囲で把握することでした。

試飲した結果、浮かんだ言葉は「軽やか」と「しなやか」の二つでした。

例えばナパ・ヴァレーの2008年のカベルネを代表する濃厚でよく熟したフルーティさを期待して飲むと、あれっという感じで物足りなさを感じる方がいるかもしれません。逆にカリフォルニアらしいフルーティさは少なくて、あっさりしていて、このほうが好きと思う方がいるかもしれません。

この二つのヴィンテージで、私が試飲した範囲内で、しなやかでバランスの取れたワインを出していたのは3社でした。

Biale

2011年 ジンファンデル Founding Farmers

Storybook Mountain Vineyards

2010 年 ジンファンデル、Mayacamas Range

Stag’s Leap Wine Cellars

2010年 カベルネ・ソーヴィニヨン、Fay

2010 年 カベルネ・ソーヴィニヨン 、S.L.V.

軽いヴィンテージだからといって、価格を下げるワイナリーはほぼないのですが、自然の神が与えてくれた天候条件の中で造られたワインのニュアンスを楽しむというのがいいかなと思います。

XX

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ブドウの状態良好

ブドウの状態良好



日本滞在3週間、数日前にソノマへ帰ってきました。高い湿度と雨が、乾燥した土地に長く住んでいる身にはちょっときつかったです。目の調子はすっかり元通りではありませんが、何とかコンピューターを使うことが出来るようになりました。

帰ってきたら、ブドウたちはいい感じに色づいていました。スパークリングワイン用のブドウは収穫が終わっているようです。

今日、新しい地ビールの醸造所のオープニングパーティに行ったら、ナパの醸造家がソーヴィニヨン・ブランの収穫を始めたといってました。ブドウの状態は「いい感じ」といってにっこりしてました。

春から暖かくて成長がすごい速さで進んでいたのですが、8月はそれほど暑くなく、成長速度が普通に戻ったようです。マウント・ヴィーダーに畑を持つ醸造家は「それでも例年よりは2週間ほど早いかもしれない。ブドウの状態は良く、房がたくさんついているとので、摘房を少しする」と話してました。

醸造家や栽培家たちが、頻繁に、ブドウ畑を歩き回って、ブドウの状態をチェックして歩く季節になりました。

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復興したニューオリンズ


復興したニューオリンズ

目の調子が悪くて、約1ヶ月、読み物を読むことが出来ず、コンピューターに向かうこともできませんでした。このサイトはもう終わってると思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

まだ本調子ではありませんが、何とか、1時間(肩と目のためには30分といわれてますが、、、)ほど続けてコンピューターに向かうことができるようになりました。

遅ればせながら、ニューオリンズの旅についてです。

5月末からから6月にかけて1週間ほどニューオリンズへ行ってきました。

ハリケーンの大被害からほぼ立ち直ったエネルギッシュなニューオリンズを実感しました。

ツーリストもミュージックも戻ってきて、バーボンストリートの週末はそぞろ歩きを楽しむツーリストとあちこちから聞こえてくるミュージックで活気に満ちていました。

サービスをする人たちは黒人と白人が一緒に明るい表情で働いているのが印象的でした。15年ほど前に行ったときに黒人たちの表情がとっても暗かったのを覚えています。まだまだ人種差別が明確に存在するアメリカですが、オバマ大統領になってから、認識が変わって、徐々にですが、差別意識が薄くなりつつあります。

伝統的なニューオリンズ料理にも新しい風が吹いていました。例えばカキフライでも軽く揚げて盛り付けも美しくピクルスにした野菜を取り入れているのが新鮮でした。トラム(ストリートカー?)に乗ってガーデン地区まで行きました。奴隷時代の裕福白人層が住んでいた当時から残っている瀟洒な南部ではという白い建物がある素敵な地区です。ここに新鮮な食材を使った伝統を取り入れながらモダンな料理を出すレストランが登場してきていました。中心街にもちろんしっかりと味もカロリーも伝統的なレストランも残っているので、チョイスが増えたってことかな。

ニューオリンズというとミュージックがまず頭に浮かびます。経験豊かなミュージシャンがあちこちで演奏していました。切れのあるリズム、深みにあるサウンドと、ミュージシャンのレベルが高いことを実感。

それと素敵なバーが多いこと。インテリアが素晴らしい。ニューオリンズを訪れるひとつの理由に、飲むことが入ってるんだから、当たり前でしょうと相棒。

カクテルもいろんなのがあって、できることなら毎日、ユニークなネーミングのカクテルにトライしてみたいなあ。

数年に一度は行きたい町です。

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