町外れのショッピングセンターの一角にスターバックスがあります。ソノマの中心部にないのは、地元の人がチェーン店が入るのを拒否してるからです。
私も世界展開のチェーン店のコーヒーショップには抵抗があって行ってませんでした。
でも行きつけのカフェが諸々の事情で消えてしまったり、ツーリストがいっぱいで、ゆっくり本を及んだり、物を書いたりする雰囲気じゃなくなってしまったりで、行くところがなくなってしまいました。
で、やむなくスターバックスにちょこちょこ行くようになりました。3時半を過ぎるとひっそりとしていて、音響のいいスピーカーから、結構良い曲がながされていて、落ち着いて読書や物が書けることを発見しました。
ある日、オーダーをするカウンターの前に長い列ができていました。その理由は新しく入った50代中頃くらいと思われる女性がキャッシャーレジスターを担当していて、もたもたとして仕事が遅いためでした。誰も文句を言わず(私はちょっとだけため息をつきましたが)辛抱強く待っていました。
2週間ほどしたら、その彼女は驚くほどに変わっていました。仕事はテキパキ、お客さんの対応もフレンドリーで笑顔なのです。
1ヶ月ほどたったころでしょうか、髪は中途半端な長さで黒っぽい色に染めていて、メイクなしで疲れた表情だった彼女が、髪は明るい茶色に、そしてメークをして明るい表情で働いていました。
よく行く私のオーダーも覚えていて、「いつものですねって」言ってくれるようになりました。
名前を聞いたら、ショーンと教えてくれました。
お客さんと軽いジョークを言いながら対応している彼女がいるとスターバックスもなんとなくアットホームな雰囲気なのです。
どんな事情があって、スターバックスで働くようになったのかはわかりませんが、明るくて自信に満ちた働く女性に変身したショーンさんを見るたびに嬉しくなります。
写真を撮る許可をいただいた日は、床の掃除をしていました。
「もう少し長くいますか?」私のテーブルの側に来たときに聞いたので、
「もうそろそろ家に帰るつもりです}と答えたら、
「じゃあ、あなたの周りの床は拭かないで起きますね。滑ったら困るから」と
本当に親切。
笑顔でカメラに向かって微笑んでくれました。