No. 48 Date:2011-1-15
ヴィンテージの評価って、誰が決めるの?
2010年の天候はアブノーマルとしかいいようがない。庭の片隅に植えたトマトは2,3個しか熟さずに秋を迎えてしまった。
ブドウも熟するのにとっても時間がかかったし、その上、畑によっては雨の非害も受けている。醸造家、栽培家たちにとってはチャレンジの年だった。
メジャーのワイン誌は2010年ヴィンテージをどう予測するのだろうか。
2010年は良くない年だから買わないようにという忠告をするのかしら?2000年のヴィンテージを思い出す。偉大な年ではなかったけれど、軽やかでエレガントなワインができた。でもプレスの忠告に従ってほとんどの人が買わなかった。
ヴィンテージの良し悪しって誰が決めるの?偉大な年は誰もが偉大な年とわかる。でも難しい年の評価は困難。親でも予測できない小さな子供の将来を、他人が予測するのに似ている。造っている醸造家本人がまだわからないと思っているのに、ワイン誌が評価するのって、当たることもあれば当たらないこともあるよね。あくまでも予測なのだから。
2010年のヴィンテージで確かなのは2004年と同じタイプのカベルネを造ることは不可能ということ。
10月23日にローダイに行った。ソノマではまだブドウを摘んでない地区もあってやきもきしていたのだけれど、暖かい栽培地であるローダイはもうすっかり摘み終わっていた。ローダイのワイン関係者たちは「良い年でしたよ」とにっこり。
プレスのヴィンテージ評価に盲従せず、地区の特色、ワイナリーのワインのスタイルを知って、できれば自分で飲んでみて買うという賢い消費者でありたい。