ソノマの暮らしブログ

訪問してみたい土地に住む悩み

 

ナパとソノマはカリフォルニアワインの産地としてよく知られています。特にナパは有名でカリフォルニアワインというとナパと思っている方も少なくありません。その訪問者の数はディズニーランドの次に多いそうです。

最近、ソノマを訪れるツーリストもぐーんと増えました。木、金、土、日そして祝日のソノマのプラザは群れを成してぞそぞろ歩くツーリストでいっぱいです。住民としては我が町はいずこへ?と複雑な気持ち。

ツーリストたちはホテルやB&Bに宿泊するだけではなくて、ヴァケーションハウスをレントすることに魅力を感じているらしいのです。

我が家はプラザから車で20分ほど。ブドウ畑や放牧場、乗馬の稽古場があったりして散歩にぴったりの土地で、週末には車でここまでやってきてグループで散歩する人もいるほどです。

先日、私道に住む6件の家が集まって、道路の舗装修理をする話し合いをしましょうというので行きました。我が家を除いて他の家は豪邸です。

集まったのは数年前に越してきたカップルの家でした。奥様は法律学校の教授、ご主人は医者です。このカップルは母屋をヴァケーションハウスとして貸し始めたのです。私道の丘のてっぺんに住むカップル(こちらもお金持ちでクラシックカーを数台持ってます)が、「お宅のヴァケーションハウスにやってくるお客さんには辟易している。道に迷ってうちまで来て、ドアをノックする。そんな客のために道路の舗装修復をするお金は一切払わない」といって、ご主人のほうはさっさと席をはずしました。そして奥さんが震えながら涙声で「ようやく安全な土地を見つけたと思ったのに、見ず知らずの人がやってきて、私は怖くてたまらない」と訴えるのです。

もう一つヴァケーションハウスが出来て、所有者はサンフランシスコに住んでいて、貸してるわけです。上の写真の家です。ITか投資家だと思いますが、お金持ちであることは言うまでもありません。その隣は古くから素敵な豪邸に住むお医者さんで、温和な方ですが「隣の家がヴァケーションハウスになって、プールが我が家の寝室のすぐ側で、夜遅くまでどんちゃん騒ぎをしていて、ちょっと困惑している」といいました。

このヴァケーションハウスを所有している2カップルは、「よく理解できます。お客さんには、詳しい指示書を書いてきちんと渡してあります。それでも何かあったら、すぐに連絡してください」と強調します。ちなみに投資家らしいカップルの奥様はつんとした女性で(あんまりいい感じじゃなかった)毛がふさふさの犬を連れてやってきたのですが、クラシックカー所有のカップルの奥様が訴えてる最中に、「こんなの最低!私も帰るわ!といって消えました。連れて帰った犬が勝手に戻ってきましたが、、(笑)

で、私はというと「わあ、お金持ちの人たちの争い???」と戸惑いっぱなし。でも意見を聞かれて「自分の家の隣に知らない人が入れ替わり立ち代りやってくるのは歓迎しないけれども、でもその家の所有者がどんな風に自分の家を使おうが彼たちの権利だし、、周囲の住民のことも考えて、責任ある態度でヴァケーションハウスを経営してください」としかいえませんでした。

おりこうさんの私のコメントに、ヴァケーションハウスの所有者の2カップルは(帰ってしまった奥様は除いて、笑)「サンキュ!とにっこり。

後で聞いたのですが、最近この私道にある家を買った新しい住民がやっぱりヴァケーションハウスにするつもりだったそうで、このミーティングの話に恐れをなして、売りに出すそうです。

こういう問題が、あちこちで起きてるはずです。

ソノマの市内(私の家は市外になります)は1ヶ月以上住むのでないとレントは禁止という規則があるそうで、この問題はすでに始まっていたんですね。

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