ソノマの暮らしブログ

雪国に老いた父を残して

私がソノマへ帰る日の父の句です。

樹のまわり丸く雪溶け春を告ぐ

日中の気温は2℃、夜は-4℃、昨年の今頃(母の葬儀で帰ってました)よりは雪は少なかったものの、まだ家の周りは雪がいっぱいの札幌から、後ろ髪を惹かれる思いで千歳空港へ行き、3月4日にソノマに戻りました。

ソノマは日中は20℃、夜は10℃。朝起きて、こんなに天気が違っちゃってるところに帰ってきて、いいの?と不思議な気持ちでした。欄の花がきれいに咲いて迎えてくれました。

「今日はお天気がいいからこの花たちを外に出してお水をあげなくちゃね。でも明日にしようかな、疲れてるから」

「毎日がこういう天気だから、明日でも大丈夫だよ」と相棒。

「そうなんだよね、カリフォルニアに帰ってきたんだから」

そしてまだまだ寒い雪国に残してきた年老いた父のことを思い出して、ここに連れてくることができたらいいのに、、、と、またかなわない夢を思い出して、ぼやくのでした。

こういう日が来ることをわかっていて、それでもカリフォルニアまで飛んできた若き日の私。昨年亡くなった母にも淋しい思いをさせてしまいました。

帰郷して親の温かみをいっぱいに感じて、あっという間に帰る日がやってきて、ソノマへ戻る日は、常にこの次に会える日まで元気でいてほしいと祈るような気持ちで飛行機に乗りました。その気持ちが、年月を重ねてますます強くなってきました。

両親の近くに住んで、いつでも世話が出来る方は、現代では少ないかもしれませんね。ソノマでも時々親の車椅子を押して買い物に来ている方を見て、うらやましくなります。

だけれど、それは私の決断。自分で決めて歩んできた人生なので、この哀しみは受け入れなければならないと思っています。

裏庭の桃の花が咲いてます。春が例年よりもちょっと早くやってきたようです。でも雨が降らなくて旱魃が心配です。

 

 

 

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