No. 39 Date:2009-04-27

赤ワインは室温で、白ワインは冷やして

もう言い古されているけれど、「赤ワインは室温で」、「白ワインは冷やして」ということになっている。
白ワインは味がわからないほどに冷やしてあったり、赤ワインは文字通り暖かい部屋の温度で出てくるから生温かくてワインのおいしさがよくわからないことがある。
優秀なソムリエがきちんとワインを管理しているレストランだと、ぴったし温度でワインがサービスされるので、嬉しくなる。
今でこそ、「赤ワインだけど、もう少し温度を下げてから飲みたい」というと、大体、すぐに理解して氷を入れたバケットを持ってきてくれる。これが一昔前は 「あんた、ちょっと変なんじゃないの?赤ワインだよ」という顔をするサービススタッフが少なくなかった。
5年ほど前に、ハワイで名の通ったホテルのレストランで赤ワインを少し冷やしたいといったら、気さくなウエイトレスさんはオーケーとにっこり。「わあ、こ の女性、ワインのサービスの仕方知ってる!」と感激。コップに氷を一杯入れて颯爽と持ってきてくれた。氷を入れたものかどうか、迷っていたら、一緒に行っ ていた娘が「ダディが心を込めて造ったワインにアイスを入れたって言いつける」という。それでも生温かいのを我慢して飲むよりはいいと氷を入れてフルー ティさが出たところで飲んだ。
相棒に言ったら「ワインは美味しく飲まなくちゃ意味がない。アイスを入れて美味しかったんならいいんじゃない」と悟った風な答え。
最近のアルコール度の高いこってりタイプのワインは、生温かいと個性が消えてしまうと思う。少し冷やして飲んだほうが、そのワインの良さが出ると思うのだけれど、皆さんはいかが?