No. 38 Date:2009-02-22
当たるも八卦、当たらぬも八卦
2009年のトレンド予測記事があったので、私見も加えて紹介したい。
- レギュラーサイズより大きくて重いボトルはアウト
地球の温暖化がさらに話題になる2009年。重くてレギュラーサイズよりも大きなボトルに対する風当たりはさらに強くなるだろう。ご存知かと思うけれど、2008年にイギリスのワイン評論家、ジャンシス・ロビンソンが「ネーム&シェイム」というキャンペーンを展開、重いボトルを使っているワインをリストアップして、このワインを買うのを避ける人を多くした。その効果が出てきていて、大手のワイナリーは軽いボトルに変えるという結論を出したという。◎超有名、超高額ワインはどうなるのかしら?消費者が買い続ける限り変えないよね。高級感は維持したいことだろうし。
- 安価でアロマ豊かな白ワインがイン
2008年からの不景気の影響を受けて、小売価格10ドル以下のワインの需要が増えている。ワイン消費者のセンスが洗練されてきたため、シャルドネ以外の白ワインを好む消費者も多い。特にグッドヴァリューの白ワインをためらわずに買うようになっている。例えばアロマ豊かなアルゼンチンの白ワイン、トレンテスやポルトガルのヴィノ・ヴェルデだ。◎リースリング、グリューナ・ヴェルトリナーは、もう定着しているといってもいいかもしれない。でもアルゼンチンとポルトガルの白まで消費者の好奇心が広がるかな?
- アルコール度の高いワインはアウト
アルコール度が16%を超えるワインはバランスの取れたワインを好む消費者から敬遠されるだろう。醸造家は高アルコール度のワイン造りからさりげなく撤退していくはず。また2009年は消費者は涼しい栽培地区のワイン(アルコール度がそれほど高くなくて酸味がしっかりしている)にシフトするだろう。◎確実にその傾向に向かっている。でもアルコール度が高くてもバランスが取れていて、フルーティでこってりした濃いタイプのワインが大好きというか、それがワインの原点となっている消費者層も多い。そういうワイン消費者たちがこのタイプのワインから離れることはないと思う。
- 炭酸ガス排出量削減がイン
環境保護のために炭酸ガス排出量を減らす努力をするワイナリー、オフィスが増えるだろう。直接的な方法としてソーラーシステム、軽量のボトルや梱包を目指し、間接的には、自然保護を考慮した開発や再植林という形での参加が見られるだろう。◎大賛成。