大好きなサンフランシスコのFerry Plazaの二階で開催された、スペインのリベラ・デル・ドゥエロ(Ribera Del Duero)の試飲会Drink Ribera, Drink Spain
に行ってきました。風邪を引く前だったらしく、エネルギーがあまりなくて、がんがん試飲できなかったのが残念。でもこの地区のイメージをつかむのに役に立ったかと思います。
全体の印象。
フレンチオークとアメリカンオークの両方を使っていること、フレンチオークだけというのも結構ありました。スペインワインというと、特にリオハなどはアメリカンオークがたっぷりと使われていたのを記憶しているので、時代が変わったなあと思いました。よく熟していて、フルーツの甘味が特徴。酸も程よくのっていました。特にCrianzaはチェリー、スパイス、土、バニラの味わいと香りが特色の飲みやすいワインが多かったです。でも深みと複雑味のあるテンペラニーニョ(Tempranillo)には、今回は出会えませんでした。
こういうワインができる栽培条件:
日中は38℃を越える、夜は10-15℃と気温の差が激しい。
降水量が少ない。
栽培期間が短い。
という栽培条件の中で、凝縮したブドウが育つのでしょう。短期間にパーッと熟するということなので、味わいに複雑味が加わるのは難しいよね。でも色は濃く、フルーティでフルーツの甘味がたっぷり、酸も夜の低気温で残るということなんだろうね。
テンペラニーニョ(Tempranillo 地元ではTinto Fino あるいは Tinta del Paisとして知られてる)は早熟品種なので栽培期間が短いこの地区での栽培に適しているのでしょう。
複雑味はなくても、この価格なら、気軽に楽しめる美味しいワインとしてお買い得。
価格は信じられないほどに安価。今、スペイン(あるいはヨーロッパ?)が不景気なので、ずいぶんと値段を下げているようです。不景気につけ込むようで、ちょっと気が引けるけれど、消費者にとっては買い時ですね。
用語の簡単な説明
Cosecha or Joven: 通常、樽での熟成はしていない。Joven Roble 、またはJoven Barricaとラベルに書いてあったら、3ヶ月から6ヶ月間、樽で熟成させたもの。一般的にフルーティで生き生きとしている若い時点で楽しむワインとされている。
Crianza: 2年寝かせたもので、最低1年間樽で熟成させてある。上のよりややボディがある。
Reserva: 3年寝かせたもの。最低1年間樽で熟成してある。
Gran Reserve: 厳選された年にだけ生産。最低5年の熟成、樽による熟成は最低2年間。
Rosado: ロゼ。
限られたワイナリーしか試飲できなかったのですが、以下のワインが印象に残りました。いいなと思ったワインに◎をつけました。
Hijo de Antonio Barcelo
◎2011 Vina Mayor, Barrel Aged Tempranillo( $15)
◎2007 Secreto Vendimia Seleccionada($30 )
Bodegas Protos
◎2009 Protos Tinto Fino ($18)
◎2008 Protos Crianza ($32)
2006 Reserva ($50)
Vina Arnaiz
2009 Roble
Vinedos & Bodegas Garcia Figuero
2004 Tinto Figuero 15 Months in Barrel Reserva
Bodega Martin Berdugo
2011 Cosecha($12)
◎2009 Crianza ($18)
Bodega Grupo Yllera
◎2009 Bracamonte Roble ($14)
◎2006 Bracamonte Crianza ($19)
Bodega Comenge
◎2009 Comenge- Crianza