ナパ・ヴァレーの北にある瀟洒なお金持ちの町、セント・ヘレナの北外れにCIAと略して呼ばれる料理学校があります。本校はニューヨークにある4年生の大学。ナパのCIAは経験のある人がここで料理のクラスを受けてさらに腕を磨くところ。それにワインとのマッチング、カリフォルニアのワインを含む世界のワインを学ぶこともできます。
ここにグレイストーンというレストランがあるのですが、学校の生徒が働いているのではなく、プロのサービスマン、シェフが働いている高級レストランです。地元の食材、季節のものを使い、世界のスパイスを使った料理を出してます。
このレストランへ来ると必ずオーダーするのがテンプテーションとネーミングされた日替わりのオードブル。一口サイズのオードブルが4種類。その一つ一つが、なかなか凝っているのです。
この日はスモークしたビーフに豆のペースト、サーモンのタルタルをトルティーリャにのせたもの、新鮮なトマトにゴートチーズをのせたカナッペ、トマトのクリームスープ、ベビーチリ(シシトウみたいですが、ちょっと違う)を焼いたものでした。
このレストランのワインはマークアップがすごく高いのが、たまにきずですが、なかなかためになるフライトを組んでいます。
この日はRussian River Journey(ロシアンリヴァーの旅)と題して、3つのワインがフライトとして組まれていました。品種の違うワインを3つ選んであるところが面白いと思ってオーダー。
2010年Terlatoピノ・グリ
フルーティで酸味がきれい。
2009年DeBiaseピノ・ノワール、ロシアンリヴァー
ロシアン・リヴァー・ヴァレーらしいなめし皮のようなスパイスとチェリー、酸も十分にあって、楽しいワイン。
2006年Martinelliシラー, Hop Camp Vineuard,”Gravel Lens”
ワインが熟成して落ち着いていて、酸味も感じられて、なかなかいい。このワイナリーのイメージは過熟ワインの強イメージを持っていたので、意外でした。こ料理とのマッチングを考えてこのワインを選んだソムリエはさすが。
アピタイザーとあわせて飲んでみて、マッチする、しない、こっちのほうがいい、なんて会話が弾んで楽しかったです。そして各ワインについても味を知ることができました。
このレストランのテラスからの29号線の向こうにあるブドウ畑の眺めは素晴らしいです。この日は遅めのランチだったので、席が埋まっていましたが、テラスで食べるのもカリフォルニアのワインカントリーらしくていいものです。