Boullvard

女性シェフのNancy Oaksが1993年にオープン。それ以来、人気が途絶えることなく、いつも満席(150席)。木曜日の8時ころに行ったら予想通り混んでいた。予約をしておいて正解。毎日が、この状態だとのこと。スタッフはワインバイヤーも含めて、長いことここで働いている。

このレストランの成功の鍵は何なのかしらと考えてみた。

まず場所がいい:

勤務帰りの人たちのディナー、ショーなどを見にシアターへ行く前にここでディナーするのに便利。

料理が美味しい:

盛り付けが美しくて心温まる料理。同じメニューで質の高いものを長年出し続けるレストランとメニューをほぼ毎日変えて、目新しい料理を出すレストランがある。同じメニューだと食べたいものが期待はずれになることなく楽しめるけれど、ちょっと退屈。毎日目新しいメニューに変えるレストランは、当たりはずれがある。チャレンジ精神に拍手、でも味が安定していないということが、時々ある。

Boulevardは 毎日メニューを変えているけれども、どの料理も美味しい。

内装、外装が魅力:   。

外から見たら、パリの街角にあるレストラン風。内装はベルエポック、ほのぼのとした赤い灯りが灯っていて、洒落ていて暖かいムード。

ワインのセレクションもすばらしい。

ワインの売上げは総売り上げの28%を占めているとのこと。

もちろんサービスは言うことなし。

私がオーダーしたのは2つ。

前菜:

Zabuton Wagyu Beef Carpaccio & Katsu Fried Oyster, Soy Pickled Quail Egg, Umeboshi Aioli & Golden Enoki Tempra ($16)

Zabutonって、あのザブトン? 日本料理をイメージしてそれをアレンジした料理がメニューに載っていると、すぐに食べてみたくなる。マイケル・ミナーでもオーダーしてみたことがある。盛り付けはすばらしかったけれど、揚げ物がべたべたで、がっかりした。このレストランの揚げ物はからっと揚げてあって、油っぽくなかった。いろんな食材が使ってあって、ソースがさりげなく味をまとめている。

メイン:

California Swardfish

Grilled with lemon and herbs, Roasted Broccoli Romanesco & Crispy Olive oil Fried Marble Potatoes., Sauted Erbette Chard Colatura Aioli, Caper Shoots, Dinosaur Kale & Chili Flake($29)

カジキマグロは新鮮。この一品もいろんな食材が使われていて、楽しい。

ワインは:

Taittinger Brut L Francaise $18.50(1グラス)

いつ飲んでもエレガントで美味しい!

2009年Sandhi Evening Land Tempest, Santa Ritta Hills ピノ・ノワール $125

有名なソムリエが造っている話題のピノ。梅干、スパイス、よく熟しているのだけど糖度は高くない(13.5%)。色は濃い。南カリフォルニアの太陽の日差しが強いのせいかな、、。空気に触れてこなれてきたときの酸の質がすばらしい。飲んでいて飽きないバランスのいいピノ。

サンフランシスコに住む落ち着いた雰囲気の人たちでいっぱいのレストラン。

サンフランシスコの好きなレストランの一つ。