大統領就任式のランチに出されるワイン

オバマ大統領の大統領就任式は1月21日。就任式のランチにKorbel(コーベル)のワインが出されることになった。もう過去8回もKorbelのスパークリングワインが使われている。アメリカの大統領の就任式にヨーロッパのワインは使わないよね。そしたら、スパークリングワイン生産ワイナリーっていうと、数社を除いて、フランスが親会社のスパークリングワイン生産ワイナリーがほとんどだから、コーベルとかナパのシュラムズバーグのようにオーナーがカリフォルニアの人のものが何回も使われているのは納得。カリフォルニアの生産ワイナリーなのだから。

就任式委員会がプレスリリースを出した。ところがランチに出すワインのところにKorbel Natural, Special Inaugural Cuvee Champagne, California

と書いてしまった。この記載にアメリカに所在するフランスのシャンパーニュ地区を代表する組織が規則違反だっていうのでクレームをつけた。

Korbelはソノマにある老舗スパークリングワイン生産ワイナリー。ご存知のようにシャンパンという名前はシャンパーニュ地方で造られたスパークリングワインにだけChampagneとラベルに記載が出来る。だからカリフォルニアではシャンパンと同じ方法で造られたものでも、ほとんどスパークリングワインとラベルに記載している。

KorbelはChampagnとラベルに記載し続けている。でも規則は産地名が初めに書かれていてそれからChampagnと記載することとなっている。Korbelがこのランチのために特別に造ったマグナムのラベルにはRussian River Valley Natural Champagne と記載。

プレスリリースを出した人は明らかにワインに詳しい人ではなかった。もちろんメニューの記載も訂正。

でもアメリカの大統領の歴史的な就任式に、それにランチにたくさん出されるワインのひとつにこういうクレームを出すというのも、、、、、どうなのかなあ、、。