オーガニックのブドウ使用のワイン
オーガニック栽培の認定を受けたブドウを使ったワインは、ヨーロッパではオーガニックワインとされてます。アメリカではオーガニックのブドウを使っただけではラベルにオーガニックワインと書いてはいけないとされています。ではオーガニックの認定を受けたブドウ畑のブドウから造ったワインだということは、どのようにして知ることができるのでしょうか?
以下の文章が記載されているラベルを目にすることがあると思います。
Made with organic grapes
Made with organically grown grapes
Made with organic and nonorganic grapes
Made with organic grapes
またはMade with organically grown grapes
どちらかの文章がラベルに記載されているワインは、オーガニック栽培のブドウのみを使っています。またワイナリーもオーガニックの認定を受けています。ただし亜硫酸ガスを加えてもいいのです。もちろん裏ラベルには亜硫酸ガス含有と記載しなければなりません。でもこれはオーガニックワインとは呼べません。なぜならオーガニックワインは亜硫酸ガスを加えてはいけないからです。
Made with organic and nonorganic grapes
新しいカテゴリーです。ワイナリーもブドウ畑もオーガニックの認定を受けているけれど、一部、オーガニック栽培ではないブドウを使っている場合に、この文章をラベルに記載します。オーガニック栽培のブドウを最低70%使用していなければならないとされています。さらにオーガニック栽培の認定を受けていない原料のブドウ品種が、オーガニック栽培のブドウの品種と異なる品種でなければなりません。
オーガニックワインもオーガニック栽培ブドウ使用のワインも、CCOFなどの組織の認定を受けていなければなりません。
さらにワイナリーはそのラベルをCCOFに提出します。CCOFでは政府のガイドラインに沿ったものかどうかを確認し、それからTTBに提出します。
というように、アメリカのワイン法は消費者保護を第一としているので、ラベル記載についても消費者に誤解を与える記載を厳しく規制しています。
参考:
Organic
OrganicというUSDAのシールを貼るにはオーガニックの認定を受けた畑のオーガニック栽培のブドウを最低95%使っていなければならない。ワイナリーもオーガニックの認定を受けていなければならない。亜硫酸ガスを添加してはいけない。自然発生した亜硫酸ガスは20ppm以下であればいい。
USDA: U.S. Department of Agriculture
CCOF: California Certified Organic Farmers
NOP :National Organic Program (亜硫酸ガスを加えてはいけない。自然発生した低含有量のみ許可)