美味しいピノを探して Copain

2月初め、ロシアン・リヴァー・ヴァレーにあるコパイン・ワイナリーを訪問。2月だというのに初夏のような気温の好天気。まっ黄色に輝くマスタードグラスのブドウ畑を眺めながらのドライブ。
コパインはもともとシラーの生産でパーカーが高い評価をしていたワイナリー。でも今は若々しくて飲みやすい、エレガントなタイプのピノ・ノワール生産に移行している。ロシアン・リヴァー・ヴァレーにワイナリーがあるけれど、生産しているピノ・ノワールはアンダーソン・ヴェレーのもの。醸造家の Wells Guthie(ウエルス・グティと読むらしい?)さんは、ローヌ・ヴァレーで2年間修業していたそうで、軽やかさの中にエレガントさを求めた造りをしているのは、ヨーロッパでのワイン造りから得たセンスなのだろう。 

アンダーソン・ヴァレーのピノ生産が主で3つのカテゴリーTous Ensemble、Les Voisins、単一畑 に分けてワインを造っている。年間生産量は15000ケース。

Tous Ensembleのカテゴリーのワインはセラーに長く寝かせておかなくても瑞々しくて美味しい。価格はすごく安いということではないけれど、時々なら手が届く値段。

使用しているブドウは全てオーガニック栽培のもの。自然酵母で発酵。

 

1) Tous Ensemble

主にこのカテゴリーのワインを生産している。

若くて飲みやすく、グラスだけでも、料理と合わせても楽しく飲めるワイン。アンダーソン・ヴァレーのブドウ畑のブドウのブレンド。

2010年シャルドネ Anderson Valley $28

ステンレスのタンクで発酵。オーク樽は使っていない。澱と一緒に10ヶ月熟成。

シトラス、ミネラル、程よいフルーツの甘味と酸味。今までのカリフォルニアの樽味、香りが利いたシャルドネとは全く違うタイプのワイン。気張らずに楽しめるシャルドネ。

2) Les Voisins

2009年 ピノ・ノワールAnderson Valley $40

程よい酸味と赤系フルーティがチャーミング。まだ若いけれど、十分に美味しい。2009年は良い年だったので、もう少し置いてから飲んでも楽しいかも。

2009年 シラー Yorkville Highlands $34

ブルーベリー、白コショウ、スパイシー、口の中でてり?を感じさせるきれいなシラー。ピノを造る醸造家らしい優しさが感じられる瑞々しいシラー。

3) 単一畑

2009年ピノ・ノワールWenzel Anderson Valley $65

赤系チェリー、酸味がきっちり。しっかりした構成。