パーカーのというかWA の点数の高低は、まだワインの売上げに大きな影響力を持ってるのかしら?

かなり影響力が減っているというのは、誰もが認めるところ。でもどの程度の影響力がまだあるのかというと州や国によって差があるみたい。

アメリカのブロガーの話。記事のヒットが今ひとつパッとしない時には、パーカーについて書くとヒット数ががばっと増えていたのだそうだ。それは彼だけではなくて他のブロガーも同じだろうと彼は付け加えている。

で、パーカーの影響力は、今も強いのだろうかと思って、意図的に「パーカーのパワーは弱った」というのを数行書いてみたのだそうだ。

ヒット数は全然伸びなくて、コメントの数もほとんどなくて、一人だけ反応した人は「だから?」と一言だったという。

パーカーの影響力が確実に減っていることは明らか。 

パーカーだけではなくて、全体的にポイントシステム離れが始まっている。その大きな原因はソーシャルメディアを通してワインについての情報が簡単に得られるようになったことが挙げられる。誰かがつけたポイントに頼らず自分で好みのワインを選ぶことに不安がなくなっている。

ジャンシス・ロビンソンによるとイギリスではポイントはさして重要ではなくなっているとのこと。

で、アメリカはというとニューヨークやカリフォルニアの若手ソムリエの多くは新カリフォルニアワインに傾倒しているので、WA やスペクテーター誌などからは、完全にと言っていいほど離れている。

少なくなっているけれど、まだポイントを書いた札を下げているワインが大手のワインショップやワインを多くそろえているスーパーでは見られるし、高い点がつけば売れる。でもずらっとポイントを書いた札をつけて、ポイントで売ろうとしているショップはなくなった。

日本はどうなのかしら?パーカーが98点(最近は100点?)つけたワインなら、すわっと買う人が多いのかな?

アメリカでは著名ライターやワイン誌の点数に素直に従ってワインを買う時代が、そう長く続くとは思わない。