ソノマに事務所がある Wine Business Monthly に考えさせられる記事が載っていました。
多くのワイナリーがミレニアル世代が将来のワイン販売にとって重要だと考えた方がいいものかどうか、考え続けてきた。重要とする派と、そうではないという派が議論をしてきた。
2015年のコンセンサスではミレニアルがより大きな要素となっているという世論が定着。ミレニアルはファインワイン消費の16%を占めるだろうと見積もっている。
毎年ワイン業界の論評を発表するシリコンヴァレーバンクのワイン部門はワインに対するミレニアムの影響について触れていて、データーから見ると、初めてベビーブーマーからミレニアル世代に大きな交替が始まっているとしている。
ミレニアルを抜きにしてワインの会話ができないとコンスティレーションのスタッフは言う。
アメリカに7000万人以上のミレニアルがいる。彼らはワイン、ビール、スピリッツを頻繁に飲んでいる。
彼らの前の世代が20代30代前半のころと違って、ワインやスピリッツに早い速度で順応して味覚を発達させている。それがマーケットに反映されていて、マーケットにおいてリーダーの役割を担い始めているというのだ。
最近小さなブルワリーだけではなくて、ソノマやナパにもスピリッツの小さな蒸留所があちこちにできています。これもミレニアル世代の消費と嗜好を見越してのことだと思います。(注:恵美子)
またガロの消費者ワイントレンド調査ではミレニアルはワインをラベル、個性、オリジナル性を元に選ぶ率が4倍多いという結果が出たという。
と同時にミレニアルは年齢のいったワイン消費者に比べると34%がレストランでワインをちょっと試飲(味見?)したいと頼むのを躊躇する、また同じ34%が自分が選んだワインを他の人にどう評価されるか心配すると答えている。
しかし42%がワインをカジュアルに感じているという。この層にワインがカジュアルな飲み物として定着して、「ワインはエリートが飲むもの」という受け取られ方が遠のくと、この層が消費するワインの量が飛躍的に伸びるとみている。
過去10年間にワインの一人当たりの消費量が2.3ガロンから2.8ガロンに増えているとガロの担当者が述べている。このトレンドが続くとすれば、10年間にワイン業界の販売量が7000万ケース増えることになると、大きな期待を寄せている。
ガロのスポークスマンは「ワインのトレンドが急速にカジュアルになるのがキーです。ワインの飲まれ方、ワインに接する態度に大きなシフトが生じている。ワインはどんどんカジュアルな場で飲むものと受け取られ始めている」と述べている。
この記事を読んで、思ったのですが、日本のワイン消費を担う世代ってどの世代?若者が気軽にワインを楽しむ流れが出てきてるのでしょうか?