バランスの良いワインがイン?

答えはイエス。

特にミレニアル世代はバランスが取れたワインを好むのだという。

軽くてバランスの取れたブレンドした赤。軽やかなスタイルのジンファンデル、グレナッシュ、テンプラニーリョがサンフランシスコのワインショップでよく売れるという。白ワインではピノ・グリ、それからアルバリーニョ、トロンテス、グリュナー・フェルトリナー、ピノ・ブラン。

ミレニアル世代はいろんな違ったワインに興味があって、恐れずに飲んでみるらしい。それに価格もキーポイント。高くても小売価格が12025ドルのものを買う。

じゃあ、高額のカベルネはどうなってるのというと、高級レストランで扱っている。ワイナリーにとっては生産量が少ないから、それでオーケーだと思う。でも売れ行きはかなり落ちているという声も聞く。で、このクラスのワインはどこで売るのか?というと中国だそうだ。ひところは日本が希望の星だったけれど、今は中国。でも中国の超大金持ちの数はそれほど多くないから、限りがある。中国の売れ行きが行き詰ると、次はどこへ売るのかな?

話、変わって、

点数制のワイン評価の利用法について面白い話を聞いた。

アメリカでワインに点数(100点満点)をつけて評価する強い影響力を持つメジャーのワイン誌が2-3社ある。

ワイン誌によって、高い点を取ったワインが口に合う人もいれば、「えっ、ちょっと違うな」と思う方もいるはず。

で、ちょっと違うなと思う方のお話。この方はオレゴンのピノが大好き。特にS誌はピノ・ノワールを買うときに使い方次第でお金の節約になるよという。

このワイン誌で94点以上を取っているピノは、その多くは色が濃く、アルコール度もピノにしては高く、口当たりがソフトすぎ(へにゃへにゃ?)、かなり熟した味わいのタイプが多い。そして値段も高い。

オレゴンのピノは、軽やかで酸味がしっかりあって、アルコール度が低いとは言えないけれど、すごく高いというのがないというのが一般的な特色。この方はそういうタイプのオレゴンのピノが好きなのだ。だからまだ飲んだことがないオレゴンのピノを買うときに、このワイン誌が高い点をつけているピノを避けることで、高いお金を出して買ってがっかりするのを防ぐことができるからから役に立つという。

友人が購読しているS誌を拝借して、参考にしてお金を節約してください(笑)

*ミレニアル世代? Millennial generation

1982年から2001年の間に生まれたアメリカの若い世代を指す。ベビーブーマーが退職した後、アメリカを引き継ぐ世代とされている。この世代はその前の世代(Xジェネレーション)とちょっと違うらしい。一生のうちに68回、違う仕事につくだろう。高い教育を受けた母親を持つ数がどの世代よりも多く、コンピューターを含むハイテクを身近に感じながら育ち、多様な人種との共存も自然だとしているし、多様な環境に惹かれるといわれている。アメリカのワイン市場はこの世代の消費量に大きな期待を寄せている。

ビールの販売量が落ちたのは、この世代が購買力をつけて、ビールではなくワインを買うようになったからだといわれている。

*写真はアルコール度が14%以下のシャルドネです。