ソノマの暮らしブログ

イタリアへ行ってきました。

まずは異常な暑さに閉口。日中の温度は30度は軽く超えていて、夜になっても20度。その上、湿度が高いのだから、カリフォルニアの天候に慣れた身にはきつかったです。

初日はローマ。何度訪れても威厳のある石造りの大きな建物に感動(圧巻)させられます。

飛行機が大幅に遅れて夕方に着いたので、暑い中、とりあえずホテルの近所(翌日気が付いたのですが、有名なプラザがありました)をちょこっとだけ歩いて軽く夕食ができそうなところを探しました。あまりの暑さに妥協して入ったレストランはツーリスト向けでした。サービスは遅いし、食べ物はひどくまずいし、チップを要求されるしで失望。

今回のローマ訪問初日の結論は、妥協してレストランを決めないこと、ツーリスト向けのレストランは避けたほうがいいこと、イタリアだからローマだから料理はどこでも美味しいというのは間違っていることでした。それからイタリアでは原則的にチップは必要ないことをその夜にチェックして知りました。

翌日は暑さにめげずに、徒歩で観光。スペイン広場、トレビの泉、パルテノン宮殿など、徒歩可能なところにあって歩いてるとそこへついたという感じで、たくさんのツーリストに混じってちょこっと見て移動。相棒がなんとなく選んだホテルの場所は当たり!

朝にカプチーノ、その後はエスプレッソを飲むのが習慣とか。あまりの暑さにエスプレッソにアイスを添えてというと、どこでも快諾。カプチーノといい、エスプレッソといい、10日間の滞在中で、味にハズレがありませんでした。

どこの国でも、今までの私の経験では(わが町ソノマも含めて)、「これってカプチーノじゃないよね!」っていうのや、「まずい!」というのを出されたことがあるので、イタリアのコーヒーの美味しさに感激。というと相棒はまたコーヒーの評価?と美味しさには同感しつつも、目が宙に浮く。

1700年代にオープンしたというスペイン広場の近くの通りにあるカフェ・グレコのカプチーノの美味しかったこと!一杯が7ドルと高かったけれど、その歴史に満ち溢れた室内の雰囲気と最高に美味しいカプチーノで、その価値はありかな。

知人のソムリエがホテルから徒歩可能な場所にあるレストランをリストアップしてくれた中のひとつピッツア屋さんが入っていたのでにランチに行ってみました。

入り口を入ってすぐのスペースは小さくて、(奥にも部屋があるようでした)冷房なし。ピッツアの焼き釜の熱を感じながらの食事。ピッツアを焼く職人さんが個性的で、暑いので通りに沿った扉も開けてあって、お客さんがそこから入ろうとすると、大声で「入り口へ回れ(イタリア語だから想像だけれど)」と大声で命令してます。このピッツア屋さんは日本を含むアジアのガイド雑誌かなにかで取り上げられたようで、私たちが食べている間に、日本人2カップル、男性一人、それに7、8人のアジア人(多分中国人)の2つのグループがやってきました。

今回はグループでぞろぞろ歩く日本人は見当たらなくて、2人ほどで旅をしている人を見かけました。その中で日本人も変わったものだなあと、良くも悪くも感じた場面がありました。

男性と一緒の30代半ば?くらいの日本人女性が入ってきました。奥の部屋に通されたのですが、ピッツアを焼いているカウンターの中へニッコリと微笑みながら入って、そばで食事をしていた若い日本人のカップルにシャッターを押してくださいと頼んでピースのポーズをしてパチリ。幸いなことに厳しい職人さんは一時休憩で、若い職人さんだったので、黙ってましたが、怖い職人さんだったらどうなってたのかなあと思いました。忙しいまっただなか、それも小さなカウンター内に躊躇なく入っていく彼女を見て、複雑な気持ちでした。職人さんに対する気遣いが感じられないからです。しばらくして今度はメニューを持って会計を担当している女性のところへ行ってオーダーをしているのです。太ったイタリア人の会計担当のおば様が手を振りながら話してたから、ウエイターにオーダーしてくださいと言ってたのでしょう。ちょっと観察すればウエイターが汗をかいて飛び回ってるのに気がつくはずです。

昔の遠慮しっぱなしだった日本人の正反対に成長?した日本人。あまり良い感じじゃなかったですね。写真のシャッターを押すように頼まれた若いカップルはお行儀よく食べて、支払って出て行きました。

カリフォルニアでもピッツアはよく食べられています。なので、なぜローマでピッツア?と思ったのですが、ドゥがパリパリ。でもこれはソノマでもあります。ユニークなのはチーズに生卵とミルクを混ぜているところ。カウンタのすぐ側のテーブルだったので見えました。チーズの部分の味になんとも言えないコクがあって美味しかったです。そして大きなピッツアが10ドルと安いこと。

古くて巨大な大聖堂の隣に立つ家族経営のレストランでの夕食もローマならでした。女主人が料理はもちろん暇を見て自ら接客にも采配を振っている頑固で強い映画ん出てくるようなイタリア人女性のレストランの家庭料理。美味しかったです。パン、前菜、メイン、デザートのコースがひとつだけで、メニューからのチョイスはありません。で、お一人様25ユーロ。お会計はこの女主人が来て片手の指5本をパットあげました。そして50ユーロを現金で渡すと「グラッチェ!」レシートはなし。このレストランも知人のソムリエのリストに載ってたもの。

ローマで過ごしたのはほんの2日だけでしたが、星付きのレストランではなくて、庶民的なところを回ってみて、これも楽しかったです。

翌日からはベルギー人の友人と一緒にアドリア海に向けてドライブ。

 

 
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