ソノマの暮らしブログ

センチメンタル・ジャーニー その2



東京で1日だけセミナーとワインメーカーディナーをして、京都へ向かいました。今回の旅の予定を立てているときに、京都での宿泊はホテルがいいかそれとも旅館にしようかと話し合ったら、みんなが旅館がいいというのです。それも古いほうがいいと。私は天井が低くて暗くて湿っぽいお部屋、お手洗いも共同という旅館は苦手なので、やんわりと反対したのですが、多数派に押されて、旅館に泊まることになりました。知人が教えてくださった祇園にある本当に伝統的な旅館力彌に泊まりました。

「京都片泊まりの宿「旅館力彌(りきや)」は、石畳の続く「ねねの道」の道沿いにあります。道の東側には秀吉の正室、北政所(ねね)ゆかりの寺、高台寺が建ち、二階南の客室からは八坂の塔が見えるという、最高の立地条件に建っています。

ノール・ワイナリーの若者は、古い旅館はロマンチックだと感じて、旅館と強く主張したのだろうけれど、実際に、歴史的な旅館に泊まった感想は「これからはホテルがいい」と本音。

祇園の高台寺のすぐそばで、料亭がひっそりと並んでいて、京都の雰囲気を堪能できる美しい地区でした。それに坂本龍馬のお墓もすぐそこにあったので、ロケーションは最高。由緒ある古い旅館に泊まるということも私にとってはいい体験でした。

1日はグループで宇治、平等院、月桂冠を訪れました。あいにくの台風到来で、傘の骨は折れるし、多くの店が早めに閉店とついてなかったです。

翌日は、まさにセンチメンタルジャーニー。スポッツウッドのベスとジョンは16年前、子供もいなくて、超元気だったころ、ノールのダグ&リンとジャシュと相棒とで京都へ行き、(私は娘の学校があるので、京都はパスしてカリフォルニアへ帰りました)雪が降る中を歩いたり、古い旅館に泊まって、隣の銭湯へ行ったりしたそうで、その旅館をもう一度見たいというので、旅館探しに出かけました。その旅館も銭湯もまだあったそうで、全員ご機嫌。

私は一人で京都を堪能したかったので、独立行動。京都駅の近くにある庭園、崇拝する親鸞聖人が祭られている東本願寺、私のヒーローの一人、坂本龍馬が暗殺されかかった寺田屋、そしてお墓に行きました。

ちょうど歎異抄を読み終えていたこともあって、実在した人物が祭られているお寺にいるという実感が、なんだか不思議でした。坂本竜馬はドラマなどで、良く知られる人物ですが、歴史上、大きな役割を果たした人物のお墓は思ったよりも質素でした。日本の歴史、京都の歴史の長さを当たり前なんだけれど、新たに感じた京都。(続く)


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