私は今、マスコミにいらついています。
大統領選挙前後はケーブルテレビのCNN とMSNBC2つのチャンネルをずうっと見ていました。時々KQED(公正で知的)も見ましたが。
中立を装うCNNはトークショーにはトランプのスタッフを必ず招待してトランプの暴言を正当化するのをそれに反対するゲストと対等に扱っていました。
トランプの暴言を批判することなくクリントンと平等にニュースとして報道してました。
日常的に続く暴言をテレビは「今日はこんな暴言」と報道(報告?)するので、視聴者はこの暴言に慣れてしまって日常的なこととして受け取るようになっていったのです。
CNNは視聴率があがってホクホクでした。
今もトランプの動きをあれこれと、やれ側近は誰が、側近同士で派閥争いしてると飽きもせず報道してます。
MSNBCは民主党寄りのチャンネルなので、批判していましたが、それでもせっせとトランプの問題発言を報道していたのは同じです。
違うのは選挙後にコメンテーターの中にはその報道姿勢を反省して、自分たちにも責任があると発言していたことです。そして今、このチャンネルはトランプの右翼化とマスコミ統制を警告しています。
もう一つ、怖い現象が起きています。それはフエイスブックの偽報道サイトを信じてしまう人たちがたくさん存在することです。
ワシントンポスト紙はフェイスブックに幾つもの偽ニュースサイトを持つ人物にインタビューしています。仕掛け人はこんなこと誰も信じないよなというんで書いたと言ってますが、、。
風刺として書いたそうです。読む人がこんなに無知だとは思わなかったと言ってのけてます。
事実かどうかをチェックするということなく、まるまる信じてシェアする人、右翼のチャンネルはそれをテレビでも報道、トランプ派のキャンペンマネージャー達もシェアーしたとのこと。
例えば「ローマ教皇がトランプを推薦した」とか、正確ではありませんが「ヒラリーのEメールを調査中の担当官が死亡。ヒラリーが絡んでいる」とか「ヒラリーがやり取りしたEメールの一部をコピーして、実際は不信人物がこう言ってるという内容をあたかもヒラリーがいったように書いてアップロード」とか、「何それ? どこからそんながせネタつかんだの?」と笑ってしまうような内容を載せたのです。
でもそれを信じる人たちがいるわけです。、、。現に私の友人もヒラリーは人殺しだと信じてました。「そのニュースの根拠が何処にあるのか、調べるべきだよ」と言ったら黙ってましたが。
「トランプは嫌いだけど、自分は彼が当選する手伝いをしたことになるよね」このサイトはヒットが多いから広告料がどっさり手に入って彼は大儲けしたといいます。
フェイスブックは偽ニュースサイトをコントロールしようとしていますが、どこまでできるのか、するのか。
いつの時代も溢れる情報を冷静に判断することが必要ですが、今は特にアメリカではそのことが大切だとしみじみ思っています。