樽からのサンプルの評価

ワイン誌に樽からのサンプルを試飲して、96-99点なんて予想しているのを見て、予想のポイントの幅を示しているので、なんとなく納得。それに99とかの高い点がついているから、これは良くなるワインなんだというように理解して読んだ。

でも良く考えてみると、ホント?という気もしないでもない。まず試飲の時点で醸造家はベストの樽からの試飲をさせているだろうし、その時点で完成度が高いワインを樽からとって注いでくれているだろう。

この後、澱引き、清澄作業、ブレンド、そして瓶詰めといった過程を経て最終商品となって市場に出てくるわけだ。その間に何があるか、わかるようでわからないんじゃないの?

子供だって、頭のいい子だなあと思う子供に出会うことがあるよね。その予測したとおりに優秀な(まあ、何を優秀と定義するかは別として)大人に成長したら、当たり!やっぱりねってことになるけれど、外れる事だって十分にありえる。大人になるまでいろんなことが起きるから。

子供をまあ96-99点くらいの優秀な大人になるかなあなんて、数字で予測評価点をつけたりしない。

ワインも造ってる人間にとっては自分の子供だと感じているかもしれない。その子供が偉そうに点数をつけられて評価されるってのも、何とも言えない複雑な気持ちかもしれないなあとふと思った。

ワインは感傷的になったり、ロマンばかりで評価するべきではないと思うけれど、数字ではない方法で評価してもいいんじゃないのかなあ、何て感じる今日この頃。