ソノマの暮らしブログ

AMTRAKでシカゴまで(2)

シエラ山脈を越えて、砂漠そして赤い岩の険山

 

日が暮れ始めた頃、早めの夕食です。時間は6時と630分、7時と指定されていて、予約しなければなりません。1日目のディナーで相席したカップルの奥さんによると、この路線の食堂車はお肉が美味しいということでした。この日は私はチキンにしましたが、翌日のディナーでお肉をオーダーしたら、美味しかったです。

このカップルは旅が好きでお金はほとんど旅行に使ってるそうで、スペインから帰ってきたばかりとのこと。この路線には何度も乗っている様子でした。飛行機は面倒だから列車を利用するそうです。ものすごい話好き。私たちは聞き役。でもこの女性は科学者で、人工衛星にお猿さんを乗せて飛ばしていた時にお猿さんの担当だったそうです。このお猿さんは彼女のいうことは聞いて、噛みつかなかったとのこと。このお猿さんは無事に帰還して、孫もできたのよと話してくれました。

砂漠に陽が沈むのを眺めているうちに、辺りが暗くなってきたので、早い時間に就眠。狭い洗面台で顔を洗って歯を磨くのは、キャンプ気分。二段ベッドです。相棒は自分が上に寝るからと小さくて細長い階段を上がっていきました。

揺れる列車の中で眠りました。お言葉に甘えて私は下に寝たのですが、かなりの揺れです。地震がきた夢を見ました(笑)。寝ている間にユタを通過。

2日目

朝目が覚めたら、まだ砂漠の中を走っていました。

朝食のアナウンスがあって食堂車へ。その間にベッドが片付けられているはずなのですが、この日はそうはうまくいかず帰ってきてもまだ、そのままでした。

食堂車での相席はフロリダからきてるというカップル。ご主人が頭を振りながら腰をさするので、全く同感!という感いで声を上げて笑いました。

フロリダの政治状態を嘆くお二人に共感。ソーラーにしようとしても費用が高い上に、申し込んで1年通過とため息をついてました。カリフォルニアは我が家もソーラーにしたのですが、申し込みから完了まで数カ月。費用もバカ安というのを聞いて、お二人はまたため息。フロリダというと保守派が牛耳っている州で、ニュースではそのことばかりが報道されているので、みんなが保守派かと思いがちですが、例外があるものです。だから決めつけてはいけないんだなあと、再確認。

限りなく続いていた砂漠をようやく抜けて、デンバーへ向かいます。昼食時の頃から景色が変わってきました。

今度は赤い色の壮大な岩がそびえ立つ渓谷を抜けていきます。

デンバーに近づいた頃、山頂に雪が残っている山がありました。

日本だと山陽線を走る新幹線に乗っていて、人が住んでいない土地を見ることは珍しいいですが、アメリカ大陸は人が住んでいる感じが全くない土地がずうっと広がっています。北海道は、特に道東は、そういう土地がまだあるかもしれませんが広さの規模が違います。

WIFI は使えず、コンピューター持参で仕事をしようと予定していた相棒はちょっと戸惑ってました。

電話は使えるので(山頂とか渓谷では使えない箇所もありました)、Gメールとか、FBとか、テキストメッセージとかには不自由しなかったので、孤立感(笑)を味わうことはなかったです。

夕方にデンバーに到着。最終目的地シカゴへ向かって列車は走り続けています。

2日目の夜はベッドに変換してもらうタイミングにも慣れて、ディナーに行く前に頼んでおきました。9時には狭い部屋はベッドでいっぱい。上に寝て腰痛で寝られなかった相棒と交代して私が上段ベッドへ。

 
AMTRAKでシカゴまで(3)
AMTRAK(アムトラック)でシカゴまで