ソノマの暮らしブログ

フォアグラ解禁

フォアグラが解禁になりました。カリフォルニア州ではフォアグラの販売生産が2年半前から禁止になっていました。

カリフォルニア州の動物保護団体が州議会に働きかけて法律を成立させたものです。フォアグラ擁護派がフォアグラ禁止法は違反だと控訴していたのですが、フォアグラ禁止法は連邦政府が規定する法律に違反しているので、憲法違反だという判決が出されました。

この判決を受けて、さっそく、フォアグラ料理を出すレストランが出てきています。

動物愛護団体の主張はカモやガチョウに強制的に餌を与えて肝臓を肥大にするのは動物虐待だというものです。

ソノマにソノマ・フォア・グラという会社があって、農場も所有して、新鮮な品質の高いフォアグラを出荷して商売繁盛だったのですが、この法律が制定されて、カリフォルニア州で法律が制定される当時はたった一つしかなかった会社が閉鎖に追い込まれ、家族はその後、生計を立てるのにとっても苦労していました。

この法律が廃止になっても、フォアグラ販売が許可になったというだけで、フォアグラ生産(フォアグラ生産を目的に農場を持ってカモやガチョウを飼う)はまだ禁止なので、会社閉鎖を余儀なくされた家族にとっては会社再建はできません。

私はフォアグラを食べなくても大丈夫ですが、カリフォルニアの動物愛護団体の視野の狭さに、ちょっとむかついてます。たった一社しかない会社を潰して満足してるのでしょうか?アメリカの他の州やヨーロッパでは依然として(もしかしたらソノマの会社のように放し飼いではなくて、ケージに入れてチューブで餌を強制的に流しているかもしれない)フォアグラのビジネスを世界的に展開しているわけだから、この法律の影響は一つの会社を潰すこと、カリフォルニアの州民はフォアグラを食べられないということでしかなくて、どのくらいのカモやガチョウの命を救ったのかしらね。

好みとしてはフォアグラをさっと炒めて照り焼き風のソースをかけたのが好きです。フランスに行くとパテがよくでてきますが、こちらはなぜかしらファンではありません。フォアグラとデザートワインが組み合わされます。確かに美味しいですが、ソティ(フライパンでやいたもの)は赤ワインでいただくのほうが、私は好きです。

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