ソノマの暮らしブログ

上海

先週半ばに雨が降りました。待ちに待った雨ですが、例年なら、この時期に雨が降ると収穫に影響が出るので、はらはらします。でも今年はブドウの生育が早くて、大半のワイナリーでは収穫がほぼ終わっていたので、安心して雨を迎えました。多く雨が降ったわけではないので、カベルネなど摘んでいなかった畑でも影響は出なかったと思います。

初めての上海でした。空港から市の中心までタクシーでいったのですが、すでに喉がいがいがしはじめて、空気汚染は中途じゃないなあと実感。スポッツウッドのベスが建築中のビルが続くのを見てクレーンを数え始めたら、20ほどありました。すごい建築いブームです。

市の中心地には個性的な高層ビルがあちこちに見えます。ビールのオープナーのような建物、中近東をイメージさせるタワー(テレビ等?)などなど。夜になるとビルのライトアップが華やかでブントと呼ばれる川沿いの散歩道に沿って歩きながら眺める夜景は、まるで香港のよう。

それにしても人口密がすごく高そう。中心地は人であふれています。東京も人が多いですが、東京は多いなりになんとなく整然とした一定のリズムで人々は歩いてるように感じます。そして上海では列があってもないようなもの。だあっと押し寄せます。日本も10年位前はそうでしたよね。

若者たちはとってもおしゃれです。近代的な暮らしを謳歌しているように見えました。小路に入ると昔ながらの家が並んで、高成長のブームがやってくる前の中国をちょっとだけ思い起こさせます。

共産主義の国に入国するのだと思って、空港での入国検査を通過するときは、少し緊張したのですが、とってもカジュアルで開けた国という印象でほっとしました。あちこちにスターバックスがあるのは世界共通ですね。

ホテルのテレビでCNNを見てました。香港の学生たちがデモや座り込みをしている場面がCNN流で何度も報道されてたのですが、翌日、香港のレポートになると番組が、ふっと消えてしまうのです。そしてイスラム教国の報道になるとぱっと番組が戻るというのが繰り返されてました。それとグーフル、Gメール、フェイスブックは使えませんでした。開けた国、お金持ちがたくさん出始めた国。でも共産国の政府の存在が、感じられました。

郊外に昔のまま残っているウオーター・シティという小さな町があるので行ってみたらいいよという上海に住む友人の勧めで、一般の人に混じって普通のバスで2時間かかって行って見ました。人民広場で乗って、最終バスターミナルまで行けばいいというのです。で、人人が乗車したり、下車したりするのを公害にむせながら(私はマスクにサングラス、相棒はごほん、ごほん)眺めて行ってきました。英語は一言も通じないし、中国語は手書き以外が通じないという体験。帰りはラッキーにも快速でしたがやっぱり1時間かかりました。で、美しい川は確かにありましたが、ここだ!という観光地は無くて、ただただ歩いて呆然として帰ってきた次第。

昔の上海(ヨーロッパに占領されたりした)風の並木道や建物があって、ちょっとしゃれた地区で昔の日本の喫茶店風なカフェでカプチーノとチーズケーキを楽しんで、ランチは上海料理を食べました。美味しかったです。

ワインショップのオーナーの方がランチに招待してくださいました。中華料理は油を使っているし肉料理も多いので、ワインによく合うことを再確認。カリフォルニアの赤ワイン2本、4人で飲みました。

何か軽く食べようかとホテルの近くをうろうろしてたら、白いシャツを着た男性が立っている建物にイタリアンレストランという旗が下がっているのに気がつきました。リラックスしたガードマンのようで(安全なんだなあと実感)4階にレストランがあるといってくれました。レセプションの方に頼んでメニューを見せてもらって、いい感じね。ここでちょっとだけ食べようかとテーブルにつきました。突然相棒の名前を呼ぶ人がいるので、振り返ったら、昨日のスポッツウッドのディナーにいらしていた白人男性二人が食事をしているのです。彼らの話によるとなんとシンガポールから来ている3星レストランだそうで、美味しくって弾んでしまいました。

空気汚染がなかったら、もっと楽しめたのになあと残念です。

ワインカントリーは秋色
台北