今年もソノマのプラザから数ブロック離れた角にある家の前庭がきれいなイルミネーションで輝いています。そしてサンタクロースの曲も流されています。
毎年この家の前を通るとその輝いているイルミネーションのきれいさに感動するとともに、なぜか悲しい気持ちになるのでした。ある年に軒に掛けられている表示板の文字を読みました。「アンディの思い出のために」と書かれてました。そこでこの悲しさの基がわかったのです。
もうかれこれ25年はたったかと思います。感謝祭の日に酔っ払って運転する男友達の車に17歳くらいだった一人娘のお嬢さんが同乗していて、大きな木に衝突してお嬢さんが亡くなったという記事を新聞で読みました。ご両親は毎年どんな思いで感謝祭を迎えるのだろうと、心が痛みました。
そのお嬢さんのご両親が住む家だったのです。
母親は一人娘を亡くしてから、仕事をやめてヴァンを買い、若者が乗車が必要なときは一切質問無し、電話をすれば黙って送迎するというヴォランティアを始めました。
そして、毎年クリスマスになると一人娘の思い出のためにきれいなイルミネーションを飾り続けています。
今年も車で通りました。20年間、毎年どんな思いで飾るのかしらと思うと、胸が詰まり、涙がこぼれそうでした。今年はとりわけお母さんの悲しみが強く、それを感じたのかもしれません。
テレビでは華やかに楽しげにクリスマスのプレゼントのコマーシャルがひっきりなしに流されています。
でも様々な思いで人々はクリスマスを迎えるのですね。