酸化防止の新商品

先日、久しぶりにローレル・グレンのテイスティングルームを友人と訪れた。新しいオーナーになってから、グレン・エレンにテイスティングルームをオープンしたので、ソノマ山の曲がりくねった細い道を車で登っていく必要がなくなった。

エネルギッシュなテイスティングルームの女性がるんるんしながらワインを注いでくれた。最後のテイスティングは2005年のローレル・グレン。

「見て見て、この器具クールでしょう!」彼女が言った。

コルクオープナーとはちょっと違う今まで見たことのない器具を使ってワインを注いでくれた。Coravin(コラヴァン)と呼ばれる。キャップシールの上から針を刺してワインを注ぐのだ。だからコルクは抜かない。ワインを注いだ分アルゴンガスが自動的にボトルに注入されて、酸化を防止する。注ぎ終わって針を抜くとコルクの針の穴は自然に閉じる。ボトルに残ったワインは酸素に触れることなく熟成を続けるという仕組み。

家で熟成したワインを数本飲んでみたいときとか、食べ物にあわせて違うワインを1グラスずつ飲んでみたいときなどに、この器具を使うと、残ったワインはまた後で楽しめる。一度に全部飲まなくちゃと思わなくてもいいのが嬉しい。

レストランやワインバーでこの器具を利用して、古いワインや、年代別の比較飲みや、高級ワインをバイザグラスで出してくれるようになると嬉しいね。

ワインショップでお客さんにサンプルの試飲を提供するときに使うと便利かもね。1個が300ドルほど。