あなたはどのグループ?

大手のワイン会社、コンステレーションが販売作戦に役立つことを目的に進めていた調査結果を発表。同社はこの調査を2004年から続けており、2005年に一度調査結果を発表している。アメリカとカナダのワイン消費者を対象に3回にわたる調査の結果を発表したもの。

2005年に比べるとワイン消費者の好み、市場が変化している。この10年間に新しい世代、ミレニアル世代が加わり、携帯電話のアプリケーション、ソーシャルメディア、経済状況がワイン消費者の購買と楽しむことにインパクトを与えているとしている。

この調査が小売店、ディストリビューターがワイン消費者に効果的にアプローチできるように、さらにワイン消費者に適切なアドバイスを供与するのに役立つことを目的に公表したもの。また生産者が価格、味覚、好みに見合ったワインを生産するのに役立てることも目的にしている。

調査方法の詳細は長くなるので省きました。

ワイン消費者を購買姿勢、動機、好みを元に6つのグループに分けている。

1)Price Driven (価格志向21%

·       お金をたくさん使わなくても良いワインが買えると信じている。

·       価格を第一番に考える。

新しく登場したグループで、結構多くの比率であることに驚いた。

2)Everyday Loyals (毎日誠実に飲む20%

·       ワインを飲むことが生活の一部になっている。

·       好みのブランドを見つけたら、そればかり飲む。

女性がやや多い。

3)Overwhelmed (圧倒される?19%

·       ワインは飲むけれど、生活にとってそれほど重要じゃない。

·       ワインを買いに行くのは楽しみではない。

·       複雑で手に余る。

このグループは2005年以来変わらずに依然として存在している。

4)Image Seekers(イメージ志向18%

·       他の人が自分をどのように評価するかが重要。

·       他の人に強い印象を残す人生を望んでいる。

·       自分の選んだワインが自分を正しく表現していることを確認する。

このグループは2005年の調査のときと同じように依然として存在している。男性のほうが女性よりやや多い。

5)Engaged Newcomers (ニューカマー12%

·       若い世代が主でワインは新しい世界、ちょっと気後れしている。

·       ワインは付き合いに大きな部分を占めている。

·       ワインについてもっと学びたい。

このグループはワイン消費者に若い世代が増えたことから、新たに登場したもの。もっと学びたいとしているが、すでにワインについての知識がある程度あることが多い。またスマートフォーンやタブレット、携帯などを頻繁に使用している。

6)Enthusiasts(熱狂的) 10%

·       ワイン体験の全てを愛する。

·       ワインを買うのに調べる、評価を読む、シッピング、デスカッション、飲むなど、全てを他の人とシェアする。

高額なワインを多く飲んでいるが、クラフトビールやバーボン、シングルモルトスコッチなども楽しむ。10年前には男性が多数だったが、現在は男女、ほぼ半分ずつになっている。

この調査は以下のように使われている。

カレッジのマーケティングのクラスで教材となっている。

レストランではこの調査を元に幅広く顧客に受け入れられるワインリストを作成。

ワインショップでは調査に基づいて顧客層を分析、そのグループに合わせたワインのプロモーションをする。

チェーン店だと場所によってイメージ志向グループが多く来客する支店、圧倒されるグループが多い支店というように分析して、それにあわせて取り扱うワインを選ぶ。

あなたは、どのグループに属してますか?