ソノマの暮らしブログ

カフマン 恵美子 はまだ経歴を設定していません

BART



カリフォルニアのソノマにずいぶんと長いこと住んでいますが、ほとんど車で移動。町を走っているバスは、バスがあるとは言えないほど、とっても不便なので使ったことがありません。でもサンフランシスコにちょくちょく行くようになってからは、サンフランシスコ市内は徒歩40分以内は坂道であろうが歩いています。一方通行の道が多い街中を駐車場を探してあちこち運転するより歩いたほうが早いからです。サンフランシスコを中心とした地区に地下鉄と鉄道をミックスしたような交通機関、バート、BARTがありますが、乗ったことは2,3度しかありませんでした。ところが最近、相棒がサンフランシスコから隣町のオークランドまでにバートで行こうと言い出して、しぶしぶ承諾。

マーケットストリートにある駅から乗りました。日本の都市のように行き先の方向によって数線あるというのではなくて、ひとつのホームに数方向へ行く電車が入ってくるのです。どこそこ方面は何時にやってくるというように、シェアしているわけです。ホームへ降りて行ったら、ラッシュアワーだったので、東京ほどではありませんが人が多く、なんとなく列をつくっている感じなのです。割り込みを避けようと「この列に割り込んでいないですよね?」と聞いたら、大丈夫と若い男性が言ってくれました。スーパーとか映画館とかで間違って列に割り込むとすごい顔でにらまれるから、マナーを守ろうとしたのです。そして列車がやってきたら、列がぱあっと崩れて、それぞれがどざどさっと列車に入り込むではありませんか。というのは、並んでいても、入ってきた列車が自分の行き先ではない人は列に残って、自分の行き先の客が乗るので、列はごちゃごちゃになってしまうのでした。

私も最後のほうになりましたが、乗り込みました。とっても混んでいて、立っていたのですが、なんとつり革も鉄の棒も、ものすごく高いところにあって手が届きませんん。仕方なく相棒の腕につかまって足を踏ん張っているしかありません。不愉快!、中国人の女性が降りるときに出口へ歩いていくのに、つかまるものがありません。すると中年の男性が「どうぞ僕の腕につかまってももいいですよ」というのです。

背の高い女性が慣れた様子で吊革につかまりながら、本を読んでいました。この女性は人にぶつからないように、人の足を踏まないようにと悪戦苦闘しながら立っている私に気がついていたらしく、彼女の前の席が空いたら、自分は座らずに、「ここ空いたからお座りなさい」とにっこり。親切!!

下車する駅が近づいたので出口近くまで行かなければなりません。そしたら若いすらりとしたきれいな黒人の女性が腕をさっと出してくれました。

乗ってる人たちはとっても親切でしたが、つり革の高さは背の低い人への配慮はまったくなし。またバートに乗るかって?うーん、なるべくなら避けたい。この線はサンフランシスコの金融街に通勤してる人たちが通勤に使っているので、みんなパリッとした服装をしていたし、ホームも車内もきれいでした。

娘の話によると、市内を走るムニというバスはホームレスの人がたくさん乗る路線があって、その路線のバスに乗るとそれは大変とのことでした。

カリフォルニアの公共交通機関は未発達。カリフォルニアはずっと以前に公共交通機関の発達を目指すか、それとも高速、フリーウエイを建設するか、という選択が提案され、選挙で道路つくりが選ばれたのだそうです。排気ガスによるスモッグ、交通渋滞とその付けが今、どっかりと来ているようです。

写真は深夜近くのバートなので、がらんとしています。

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