ソノマの暮らしブログ

ワイントレイン

ワイントレイン

数年ぶりにナパヴァレーのワイントレインに乗る機会がありました。このトレインが走り始めたころに、取材で乗ったのが、10年ほど前かと思っていたのですが、来年の9月に25周年を迎えると聞いて、もう、そんなにたったの?月日のたつのは本当に早いものだと驚きました。

乗車前に記念写真。わくわくして小さな階段を踏んで車内に入りました。古き良きアメリカを偲ばせるちょっと豪華で落ち着いた雰囲気のダイニングルーム。1915年-1917年製の車両を完全復元したアンティーク列車のメインテナンスは大変だろうな。でもしっかりと手入れが行き届いていて、使い古された疲れた感じの雰囲気はまるでなくて、25年前に初めて乗車したときのままでした。

日差しがおだやかな窓辺の食卓に落ち着きました。列車が静かに発車します。旅立ちの気持ちになって素敵なひと時が過ごせそうとわくわく。ちなみにどのテーブルもみんな窓に沿って配置されてます。フレンドリーなサービススタッフの女性がグラスにシャルドネを注いでくれました。もちろん赤ワインのチョイスもあり。

ランチはコースになっていて、サラダ(ゴートチーズと砂糖をまぶしてローストした胡桃がのっている)かスープ(クリームトマト)から選びます。メインはローストビーフ、ポーク、チキン、ベジタリアンデッシュ、アヒツナのタタキとチョイスが多いです。それにその日のスペシャルがありました。

私はスペシャル(アヒツナのタタキがカレー風味の蕎麦の上に載っている料理)を選んでリストにお勧めとして載っていたTuTuのピノ・グリ(酸がきれいな軽やかな白でした)でいただきました。味のバランスが取れていて美味しかったです。野菜は地元の新鮮な野菜を使っています。キッチンが付いた車両が連結されているので、料理は本格的。

車で走りなれている29号線の見慣れた景色がゆっくりと流れていきます。黄色と茶色の秋のブドウ畑が続く穏やかな光景です。

ガルギッチで途中下車が出来るとのことで、静かに止まり、何人かのお客さんを降りて、またゆっくりと動き始めました。

メインを食べ終えたころに終着点セントへレナに着きました。ここで機関車が後部へ移動して、南下の準備が完了。

私たちはデザートをいただくラウンジに移動します。ゆったりした空間です。

デザートをいただく前にワインバーの車両へ行くことにしました。この日は日本人女性のみゆきさんがカウンターに立っていました。彼女が勤務している日にワイン列車に乗ると日本語でワイン談義ができますよ。期待していたより面白いワインがそろっていました。飲んだことがなくて、興味があるワインを試飲する良い機会。

デザートもチョイスができます。コーヒーと一緒においしくいただきました。

数多くのワイナリーを巡りたい人にとっては、目的が違うけれど、車窓からワインカントリーの景色を眺めながらランチをいただいて、3時間をゆったりと楽しみたい方にはぴったり。こういう時間のすごし方もなかなかいいものです。秋色になったブドウ畑を眺めながら、ゆったりとした楽しいひとときを過ごさせていただきました。

改札口に通じる通路の金網の塀に鍵がたくさんロックされています。2010年に誰かが始めたのがきっかけだそうで、「ラブ・ロック」と呼ばれているとのこと。家族全員の鍵をロックしたものや婚約を祝ったものやらで、ロマンチック。夏の日の夕方にワイン列車にカップルで乗って夕日を眺めながらディナーというのもいいと思いますよ、そして二人の愛をロックする?

駅にあるワインショップの品揃えはなかなかのもの。インシグニアが250ドルほど、ロキオリとキスラーのシャルドネがありました。

そうそうカレラのハーフサイズのジェンセン(2009年と2010年が$49)とセレック(2004年と2006年が$59)が売られてました。どういう販売通路でここで売られているのかはわかりませんが、話の種に飲んでみたい方には良い機会かも。

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