デカンタのワインニュースに思わずにっとしてしまう記事が載ってました。
Wine & Spirit Wine Education Trust が9月中旬に企画されているWine Education Week に向けてイギリスで2000人を対象としたアンケートの回答です。
terroir(テロワール)
回答者の4人に一人がterroir(テロワール)をterrier( テリア)という小型犬だと思っていたと答えています。Terroirは英語の発音だとテロワー、terrierはテーリアと聞こえます。
テロワールはワイン用語だと回答した人が34%、30%の回答者はフランスのホラーフィルム(映画)だと信じていたそうです。
Sauternes(ソーテルヌ)
ボルドーの有名なデザートワイン、Sauternes(ソーテルヌ)についても混乱してる人がいました。7%の人がSauternes(ソーテルヌ)はSaturn(土星)だと回答、5人に一人はリゾートのビーチ、29%がオレンジの一種だと回答。Sauternesは英語の発音だとサターン、Saturnはサータンと聞こえます。
corked wine (コークト ワイン)
corked wine (コークト ワイン、日本ではブショネ)は37%の回答者がコルクの破片がボトルに入っているということだと思っていたそうです。7%の人は酔っ払った状態を意味すると回答。
しかし51%の回答者がワインについてもっと学びたいと答えています。
また別のアンケートではビール、シードル、スピリットよりワインを好むと答えています。
食べ物とワインのマッチング
55%の人がワインと食べ物の組み合わせをどこから始めたらいいかわからないと回答しています。
25%が特定のワインと食べ物の組み合わせに成功したと回答。
しかしながら、17%の回答者が人を見下したワインサービスのスタッフによって傷つけられたと答えています。
ワインを選ぶ際の最も多い理由は「前に飲んで好きだったから」次は「ワインの説明によって」、もう一つは「ラベルが魅力的だったら選ぶ」と回答しています。
イギリス人のアンケート回答者間にはまだまだワインの知識度にギャップがあるけれど、アルコール飲料の中ではワインを好むと答えていることから、ワイン知識を広める余地があることと、ワインについて学びたいという人が多いことに勇気付けられたという結論でした。
イギリスではテロワールとソーテルヌは英語のスペルと発音が似てることから、微笑ましい勘違いが生まれています。
日本でも多分、勘違いしている微笑ましいワイン用語があるかも。
昔、ソムリエという言葉をムニエルの変形かと思ってた方がいらっしゃいました。
ワインと食べ物の組み合わせの経験とワインの選び方は、日本でも共通してると感じる方がいるかと思います。
American Kennel Club の写真を使わせていただきました。