我が家のクリスマスイブはレストランで食事をするのが習慣になっている。今年はサンディエゴからやってきた娘をサンフランシスコ空港で出迎えて、人混みでごった返している市内で買い物。買い物嫌いの相棒はバーに逃げ込んだ。娘と二人で大バーゲンをしているデパートでまだプレゼントを用意していない数人の友人のプレゼントを買った後、レストランへ行った。
今年はSaison というレストランで食事をした。他のレストランを予約しようとしたけれど、満席で予約が取れない。相棒は「不景気っていうのは、どこのこと?」と嘆いていた。
8コースのディナーは「クラシックな料理の美味しい!というのとは違って、知的意識が刺激される、知的なメニュー」と家族二人は表現。
青海苔とかスダチ、鰹節のダシ(とても上手に使っていた)を使った1品とか、サラダに緑茶、ゴマが使われていたりと、日本の食材が使われていて興味深かった。でも日本料理風にさっぱり風味というのではなく、ビーツと骨髄の1品もあって、「なるほど、こういう使い方もあるんだ」と思いながらいただいた。
その日の朝に地元で手に入る新鮮な食材を使って、素材の味を生かした料理を出すのが、このレストランの方針。若いシェフがロビーにいたので「日本で料理の勉強をしたの?」と聞いたら、「ノー、アメリカのあちこちで」と答えた。シェフの名前はJoshua Skenes。サンフランシスコクロニカル紙が2010年に期待されるシェフに選んでいる。
飲んだワインは:
2007年Jura Charles Hours Jurancon Marie Jura( ハーフボトルで $26)
フルボディでミネラル分が印象的。前菜によく合った。
2008年Brundmayer Riesling Zobinge Heiligenstein Kamptat (ハーフボトルで$41)
軽やかでエレガントだった。
1999年Laurel Glen
30分前にオープンしてもらったのだけれど、まだ閉じていた。でもその後15分ほどで、この畑の特色であるかすかな墨汁(スパイス)の香りとシルキーな口当たり、そしてエレガントなコクのあるワインになってくれて食事を引き立ててくれた。
この夜の運転は相棒。そのためにワインは2本に抑えた。
頻繁に来たいとは思わないけれど、1年に1度ほど来て確かめたいレストランというのが家族の評価。